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かがやくフーディンは一体何ができるのか。

はい、ロトムカード研究所のえんじですん!

今回も白熱のアルカナのカードを考察していきます。
発売が9/2と迫っているため(あとシンプルに一枚一枚記事にしていくのは大変なため)今回からは2枚ずつカードの使い方を考察していきます。

はじめに


今回は記事で扱うカードはこちら




【かがやくフーディン】と【ルージュラ】です。


【かがやくフーディン】は特製『ペインスプーン』で相手の場のダメカンを二つまで移動させることができます。能力はとても地味ですが、だからこそ存分に能力を活かした動きができます。

続いて【ルージュラ】です。
特製『わがままリップ』はVポケモンに倒されてもサイドを取られないというものです。Vサイドレースを有利に進めることができます
さらに技もそこそこ火力が期待できるので、ツインエネルギーなどを採用しているデッキにはじゅうぶん検討する余地がある一枚だと考えました。

それでは能力の説明も終わったので、さっそくこの2枚の使用方法などを考察していきます。

本記事はポケモンカードを初めたばかりのプレイヤーにもわかるように書いています。あらかじめご了承ください。
また、上記のことを考慮して、
カード名→【】
技名、特性→『』
でかき分けています。

♢かがやくフーディン

まずは【かがやくフーディン】からやっていきます。

このカードができることは大きく分けて2つあります。

1つ目


まずはダメージ調整です。
HPが10残った相手のポケモンに一つ載せ替えることで、超過した分の無駄なダメージ量を減らすことができます。
たかが10.20ダメージですが、このわずかな数字で勝敗は大きく変わります。相手するポケモンによってこの辺りは変わってくるため、これを狙って【フーディン】を採用するかと問われれば微妙ですが、頭に入れておいて損はないですね。

また、ダメージ調整とはポケモンを倒す時だけに使用するものではありません。【ツツジ】や【かがやくリザードン】をケアするために、あえて倒さないという動きも必要になってきます。
基本的にはサイドを取り進めることは勝利に直結しているため、ポケモンのHPをあえて10、20残すことはありませんが、中にはそうすることで進化を発揮するカードがあります。
例を挙げると【チャーレムV】です。
フーディンでダメージカウンターを移動することでVMAXポケモンを2パン圏内から外して『ヨガループ』を決めることで、手札を上記した【ツツジ】で流されにくくなります。
他にもクイックシューターを10点ずつに分散することが可能なので、【ヌケニン】でサイドの複数枚取りを狙ったりもできます。

……とまあこんな感じで、実際ダメージを調整する上で使用する場合はピンポイントかつ狙った動きをする場合のみ使用することが多いです。

では実用的な使い方は何か。
僕が思うに、【かがやくフーディン】の特性が輝くのは2つ目だと思っています。

2つ目

無傷のポケモンにダメカンを乗せて、特定の技の条件を満たす

これは、ポケモンカードに一定数存在する相手のダメカンを参照するカードと組み合わせるという使い方です。
【ダイケンキVSTAR】技『むじひないちげき』を持っている【タチフサグマ】などが有名ですね。

タネポケモンでダメカンをばら撒き続けることができるポケモンは現状【かがやくフーディン】しか存在しません。(かがやくポケモンの特性なんだから当たり前なのですが……)

ジグザグマが同じような仕事をしていますが、あちらは複数回発動するためには一旦手札に戻さないといけない点や、そもそもDレギュレーションのカードなので寿命が近いという点があります。

こういった相手のダメカンを参照するポケモンたちの弱点はポケモンを倒した後に攻撃が続いていかないことにあります。
当たり前ですが倒したいポケモンにはダメカンが乗ります。逆に言えば、相手は倒されたくないポケモンに極力ダメカンが乗らないように立ち回ります。
そのためダメカンが乗っていない1ターンが挟まってしまうことが多く、だからこそ上記のカードが高火力を出し続けることは難しいんですよね。

そんな時に便利なのがこの【かがやくフーディン】です。この1ターンのラグを埋めてくれます。【ヒスイダイケンキVSTAR】などに多いダメカンを乗せる手段がないといったことを解消してくれるわけですね。

相性の良いカードたち

上記したカード以外にも相性の良いカードがいくつかあります。それらを少しご紹介。

1サンダースVMAX

ポテンシャルこそ低くないですが、入手難易度や限定的な技、準備までの安定性や断続的に火力が出ないことから使用者がそれほど多くないカードです。
このカードは【かがやくフーディン】と非常に相性が良く、場に残っているダメカンを次々にずらしていくことで新しく出てきた相手のポケモンを次々に倒していくことができます

2ボスゴドラV


上の技でばら撒いたダメカンを【かがやくフーディン】で移動することにより、どこにでも300点飛ばすことができるようになります。
ダメカンを1つ移動するだけで【ミュウVMAX】も倒せます。

3ケケンカニV

ワザ『デストロイパンチ』の火力を調整することができます。このカードを使っていると無駄にダメージが出てしまうことが多く、後続のダメカンの少ないポケモン相手にジリ貧になったりしますが、【かがやくフーディン】でダメカンを調整することで連続で高火力を出し続けることができます。

4ドラパルトVMAX

ただでさえベンチのダメカン管理が得意なカードですが、フーディンと合わせることで、バトル場のポケモンのダメカンもコントロールできるようになります

【こだわりベルト】をつけた状態で技『ダイファントム』を二回宣言し、バトル場のポケモンに与えた合計320点のうち3つを相手のメッソンとジメレオンに載せ替えることでサイドを4枚取れます。超タイプのサポートを受けられることや【ホラー超エネルギー】の2点を後ろに移し替えたりなんかもできますね。

こんな感じで、【かがやくフーディン】は技やサポートの条件を満たすために使用することが多くなるでしょう。
これからもダメカンの数を参照するカードは増えていくと思うので、選択肢として持っておいて損はないカードだと思います。


♢ルージュラ

次に【ルージュラ】です。
ポケカにおいて【ルージュラ】はあまり強い印象はありませんが、このカードに限って言えば普通に強いです。

このカードの強みはなんと言ってもサイドレースで有利を取れる高火力ポケモンというところです。
特性の『みわくのリップ』はVから倒された際サイドを取られないというもので、少し前に収録された【オーロット】と似た能力です。


こちらは一進化ポケモンであることに加えて、火力も150しか出すことができず、一方的にVSTARやVMAXに殴り勝つことは相当難しい性能をしています。

しかしルージュラは技の『サイコダメージ』で火力を出すことも可能です。
似たような技を持っているポケモンで【カモネギ】がいますが、あちらは無色タイプであり、特性もないです。

超タイプであるため、カモネギとは違い【こくばバドレックスVMAX】でのエネルギー加速や【霧の水晶】でサーチすることもできます。さらには闘タイプのポケモンの弱点を突くことも可能なので、一方的にポケモンVを倒すことができる性能をしているわけですね。

端的に言えば、殴れるリーリエのピッピ人形です。

【ピッピ人形】と同じく前にいるだけでボスを要求することができるので、相手からすれば相当鬱陶しいです。

HPが100であるため、【かがやくゲッコウガ】の技『ゲッコウシュリケン』を耐えることができるのもポイントが高いです。

具体的な採用案

いくつか噛み合うデッキはありますが、その中から少しだけ紹介します。

1こくばバドレックス

エネルギー2つで殴ることができるため、【こくばバドレックスVMAX】の技『ダイガイスト』と比べて1枚エネルギーを残したまま攻撃できます
加速先やサイドレースの観点からも、中盤で【ルージュラ】を差し込むと強いです。

2マッドパーティやゾロアークバレット

今更書く必要もありませんが、ツインエネルギーやダブルターボエネルギーを共有できます。サイドが取られないという特性のおかげで、非エク特有のサイドレースの有利性がさらに大きくなります
メインアタッカーを大切にしながら攻撃していくタイプのデッキに中盤のパンチャーとして採用すると強く使えるでしょう。

3キバナやミラージュゲートやモココなどエネ加速ができるデッキ

やけくそな感じですが、実際火力が出せてサイドレースも有利に進めることができるというポケモンカードの強い部分を凝縮したようなカードなのでどこに入れてもある程度の仕事はします。


もろちん、単純に壁として1ターンもらうこともできます
またこの特性は【ミュウVMAX】の『ダイミラクル』や【ジュラルドンVMAX】の『キョダイフンサイ』を受けても発動します。こういったかかっている効果無視系のポケモンにも強く出れるため、受けることが可能な範囲は非常に広いです。

ウッウ】の『おとぼけスピット』やインテレオンの『アクアバレット』にワンパンされてしまうので少し残念な部分もありますが、非エクでありなおかつタネポケモンであるためデッキスロットを最小限に抑えられると言う点で非常にポテンシャルが高いカードです。


スカーレットバイオレット環境のポケモンたちが『EX』として収録されるためこのカードがいつまでどの程度やれるのかは未知数ですが、強いことには強いです。

個人的にこう言ったカウンターチックなカードはとても好きなので、ぜひ使ってみたい一枚ですね。

終わりに

【かがやくフーディン】はピーキーな性能しているためデッキを選びますが、強く使うことができるデッキではとても強い動きをします。

【ルージュラ】は中盤に差し込むアタッカーとして非常に優秀であるため、さまざまなデッキで採用を検討することができます。
アタッカー不足のデッキや負けルートの決まっているデッキに差し込んでおくことで、ターンをずらすことができます。(VSTARと非エク主体のデッキに入れれば、2-1-0-1-2と要求できたりします)

白熱のアルカナの発売日も4日後と間近に迫っていますね!
本日(8月29日)はサポートのセレナやふりそでのSRが公開され、ますます発売日が楽しみになりました。(セレナかふりそでか。あなたはどちらが性癖に刺さりましたか?)
あと数日で発売してしまいますが、これからも自分なりに白熱のアルカナのカードを考察していけたらと思います。

では!

YouTubeでもデッキ紹介動画を投稿していますので、よろしければそちらにも目を通してみてください!

ロトムカード研究所の最新の動画はこちらです↓




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