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共感と想像と受容と…


原田泰造さんのドラマが面白く毎週観ています。
古い価値観の堅物おじさんが家族のために家庭や職場で意識をアップデートしようと奮闘するお話。昭和、平成、令和とこんなに世の中の常識が変化していくと自分がどこにいるのか、正しいのか、知らずに人を傷つけているのかわからなくなります。子供の頃、とんねるずのコントに大笑いしていた私です。

原田泰造さん演じるおじさんは、まさに自分だし、アップデートしようと孤軍奮闘する姿は涙ぐましい。「わからない…」では済まされない、努力が必要なのだろうと理解するのです。
ゲイであることを公言し、自分に正直に生きようとする大地くんの台詞は偏見しかない頭にすっと沁みてくるようです…

「作りたい女と食べたい女」

自分の恋愛対象が同性だと気づかずに大人になってしまった女性たちのドラマ「作りたい女と食べたい女」もとても良い。初めて恋を知ったピュアなふたりのぎこちなさも。「きのう何食べた?」の女性版のような。食という生活の一部のように当たり前に好きな人と過ごせる幸せ。隣人や職場の人達も二人を応援してくれることも良いなと「ホッ」としてしまい…それがまだまだアプデできていない自分に気が付きます。



「ユンヒへ」
韓国映画ですが、舞台は小樽です。
日本と韓国を結んでストリーが進みますが、違和感をまったく感じません。
過去の恋の記憶を消すことができない女性の心の痛みと娘の母への思いが重なって雪深い小樽の街を舞台にゆっくりと静かに話は進みます。

ネットの映画評の中に共感するコメントがあったのですが、一番泣けたところがユンヒの元夫が再婚すると伝えに来た時に嗚咽してしまうところです。

なぜなのかと考えました…きっと、元妻であるユンヒの中にずっと忘れられない人の存在を感じ孤独な夫婦生活を送っていたのかと…どうすることもできない感情は、ユンヒが同性愛者であることを知ったとしても解決できるものではなかったのでしょう。

一人の人間が自分に正直に生きるというただそれだけのことが、こんなに深く難しいものなのかと考えさせられた映画でした。

上記ふたつのドラマはどちらもWEBマンガです。
最近の傾向ですね、ストーリーがとても面白いものが多いですね。
私自身はWEBマンガも漫画も読まないのでドラマで初めて見ることが多く役者さんの演技も含めてテレビドラマとして楽しませてもらっています。

三作品、どれも同性愛をテーマにしていますが時代によって全く違った表現になります。
これからの時代が本当に良い世界になることを予想できるようなドラマ。

自分のアプデも止まらないよう努力を忘れずにいたいと思います。



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