見出し画像

支笏湖の大パノラマ #バレイアで行くカムイ巡礼

北海道の繭

北海道を1万kmの高さから見ると、いくつかの大きな湖が浮かび上がります。主なものでは、西から洞爺湖、支笏湖、朱鞠内湖、サロマ湖、能取湖、網走湖、摩周湖、屈斜路湖、阿寒湖が見えます。その中で唯一、まるで繭のような形をしているのが支笏湖です。この形状は、カルデラ湖の大噴火とその後の3度の噴火によって形成されました。風不死岳、恵庭岳、樽前山が一直線上に次々と火山活動を開始し、成長した結果、現在見られる繭の形状の湖になりました。

支笏湖は、その成り立ちから重要な位置にあります。札幌から登別、または千歳空港からニセコに向かう南北、東西の移動の要にあります。道央地域の要となっています。支笏湖とその周りの山々を巡るには、中山峠や美笛峠などの峠を越えることになります。

西から洞爺湖、支笏湖、朱鞠内湖、サロマ湖、能取湖、網走湖、摩周湖、屈斜路湖、阿寒湖が見える

札幌を作った支笏湖

支笏湖はアイヌ語の「シ・コッ」(大きな窪地)に語源を持ちます。およそ4万年前に起きた激しい火山活動によってできたカルデラ湖です。噴出した火砕流は20km以上離れた札幌市の南部にまで到達し、今の札幌を作ったのは支笏湖だとも言えます。札幌のある石狩平野から南西を望むと支笏湖連山が見えます。

支笏湖の水面下には「柱状節理(ちゅうじょうせつり)」と呼ばれる、切り立った崖のような光景が広がり、爆発の激しさを物語るかのように水深は深く、最大水深363mは秋田県の田沢湖に次ぐ全国2位を誇ります。支笏湖の水は栄養分が少なく、プランクトンの発生も少ないことから透明度は非常に高くなっています。光に照らされることで「支笏湖ブルー」と言われる青い輝きを放ちます。

支笏湖連山

支笏湖の周りには大小5つの山があります。紋別岳、モラップ山、樽前山、風不死岳、恵庭岳、大小の山々が取り囲んでいます。

紋別岳から望む大パノラマ 左からモラップ山、樽前山、風不死岳、恵庭山

チャレンジ 紋別岳頂上から支笏湖パノラマを望もう

みんなと一緒に、紋別岳(標高866m)の1日ハイクをしてみよう。
紋別岳から支笏湖が一望できます。頂上でピクニックランチをするのも楽しい。頂上までの道のりは舗装されていますので、比較的やさしく登れます。登山口(標高300m)から往復9km、2時間。休憩時間を入れると3時間。

支笏湖温泉の西にある登山口 アフターは温泉でゆっくりできます
さあ、ここから登りの連続 管理用の道路で路面フラット 車には一度も合いません
中間地点で休憩 支笏湖越しに樽前山が見えてきます
大パノラマ・ランチ ここでお弁当を食べよう! はるか遠くに太平洋

支笏湖で楽しみイロイロ
支笏湖には自然ハイク、カヌー、キャンプなどいろいろなアクティビティがあります。ネイチャガイドも充実しています。温泉とホテルを利用すればさらに楽しめます。


バレイアで北海道を巡り、カムイを訪ねる

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?