こんなことってあるんだなぁ...という話

こんにちは！歯科医師Hachiです！

僕がみていた患者さんで、なかなか治りが悪く、僕では力不足で治癒させるのが難しいと判断した患者さんがいます。

その患者さんを、ある著名な先生にご紹介させていただきました。

その先生は、歯科界ではかなり有名で、当然ながら技術力はピカイチで、おまけに面倒見もいい先生なので、歯科医師からも人気のある先生です。

正直、この先生で治療してダメだったら抜歯するしかないと言っても過言ではないほどのスーパードクターです。

これで、この患者さんの歯が救われると思って一安心してたのですが、

先日、その患者さんから連絡があって、やはり僕で治療してほしいとのことでした。

話を聞くと、「紹介先の医院は私には合わないと思う」とおっしゃられました。

具体的には、
・まず治療開始まで結構待たされた。
・それにも関わらず、終始せかせかした様子で話を聞いてくれるのか不安だった。
・随所で高圧的な言い方をされて怖かった。

とのことでした。

先程言ったように、この先生は面倒見も良い方なので、そんな雑な対応はされないと思うのですが、

現実、患者さんがそのように感じてしまったなら、そこで治療を受けることは残念ながら叶わないでしょう。

きょつ、僕が言いたいことは、単純にこの先生がダメだったという話ではなく、

当たり前なことかもしれないですけど、いくら技術があっても、いくら有名になっても、目の前の患者さんの対応を少しでも誤ると、患者さんは来なくなってしまうということを肝に銘じなければいけないということです。

そして歯の治療って、内容によっては患者さんに伝わりにくいです。

前歯の治療ならまだしも奥歯なら、なにをされたのか、なにが良くなったのか、患者さん自身が気づくことって少ないと思います。

ということはつまり、自分の技術力の高さというのは、患者さんにはそこまで伝わりません。

そして歯科業界でどれだけ有名になろうが、患者さんは知る由もありません。

では、患者さんに伝わるのは何か？

それは話をしっかり聴いたり、なるべく緊張を解くための心配りだったり、清潔感だったり、そういった部分だと思います。

そんなことはみんな当たり前のように知ってるとは思いますが、

いつまでもこのことは忘れずにいようと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

次回もよろしくお願いします！