地域包括ケアシステムを支える地域包括ケアセンターとは

地域包括ケアセンターとは、自治体によって設置される地域包括ケアシステムの中核を担う施設のことです。
地域包括ケアシステムの基本概念である高齢者が、住み慣れた地域・環境で生活できるように、地域全体で支える環境を築くための役割が期待されています。

地域全体で高齢者の生活を抱えるためには、市民の理解や支援が重要になるのはもちろんですが、医療・介護・福祉関連との連携も欠かせません。
横のつながりをいかにうまく構築し、機能させることができるかが大切です。
そのためには拠点となり、旗振り役になるような施設が必用になるということから設置されたのが、この地域包括ケアセンターなのです。

例えば、地域包括ケアセンターは介護関連の施設・事業所とケアマネージャーとの連携、介護・福祉関連の活動を行っているボランティア団体、さらに行政機関なども含めた連携・協力関係を築くための活動を行っています。
そしてこの活動を可能にするために地域包括ケアセンターではケアマネージャー、社会福祉士、保健師といった医療・福祉・介護方面の専門職が在籍し、その地域や経験に基づいて業務を行っています。

令和2年4月の段階で、全国に5200ヶ所の地域包括ケアセンターが設置されています。
地域包括ケアシステムの構築のために、活動を展開している状況です。
国では今後地域包括ケアシステムの構築・拡大を積極的に推進していく姿勢を見せており、この地域包括ケアセンターの役割も重要性を増していくことが予想されています。
まだ十分な認知度を得ているとは言えないだけに、どれだけ機能するかにも注目したいところです。