1番つえーのは✴︎前半

これまでの人生の中で、
頭の中のほとんどが
プロレスを占めていたときがあった。


転勤で、海沿いの地方へ。
きっかけは、会社の先輩だった。
お家に遊びに行った時にみた、
アメリカのプロレスWWE。


へー、こんな世界もあるのね。
よく分からないけれど、スーパースターの
名前を覚えて、先輩とふざけたりしていた。


その先輩とは離れ、
人生の舞台は、東京へ場所を移す。

深夜。寝れないある日、
ふとテレビをつけた時、
オカダVS棚橋が映し出された。

オカダが何度も何度も立ち上がり、
しかし棚橋に負けた試合。

オカダカズチカが最後泣いて、
新日に雨を降らす、ぼくが頑張らにゃ
みたいな事を話した。
※実際はものすごくクールなコメントでした。


もれなく泣いた。
(深夜のテンションといえばそれまで)
感動していた。確実に心が動いていた。


次の週末ぐらいには
後楽園ホールのチケットをとっていた。

興行をみる、ということ自体が初めて。
音楽のライブも行った事ない。
初めてのライブ感。


生でみる、プロレス。
歓声が怒声のようで、少しこわかった。
レスラーがリングの床にたたきつけられる音が、自分の心臓の深くまで響く。
それは、少し心地良ささえ感じた。

そこで中邑真輔に出会う。





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