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アンリミ回復ビショップ解説(RSL前期)

回復ビショップ単騎でアンリミグラマスまで到達したので解説も書きます。
最初の方はごくごく基礎的な部分なので、知ってる人は読み飛ばしてください。


アンリミの回復ビショップについて

アンリミの回復ビショップは99%空中戦のバーンデッキです。

ゲームメイクと特徴

アンリミビショップ最強のカード、安息のダメージカットでOTKを凌ぎ、回復でリーサルを逃れ、ベレロフォンのリーダー付与効果とクルトのバーンでフィニッシュします。

回復ビショップは性質上、コントロールとビートダウンの丁度中間と言えます。
相手のデッキと動き、自分の手札によって柔軟に攻守の選択肢を選ぶことが大切なデッキです。

強み

安息の硬さ
安息は2ターンに渡ってフォロワーに攻撃不可、リーダーにダメージカットを付与するアミュレットです。
熾天使等で破壊されてもそのターン中は効果が残るのが非常に強力です。
コストは2コストとまずまずの重さですが、効果を考えたらかなりお手軽と言えるでしょう。

防がれにくいOTK
ベレロフォンとクルトによるバーンダメージを完全に防げるカードは、現環境では2種類しか存在しません。
体力上限の上昇は手札次第で貫通可能です。

分割リーサル耐性
ダメージカットをしてリーサルを逃れても、その後に除去が間に合わず、次のターンに負ける、というのはシャドバでは良くあることです。
回復ビショップは、ベレロフォンが起動できると回復と除去を同時に行えるようになる為、劣勢からの反撃は得意です。

サーチに対応した必須札
このデッキのリーサル手段であるクルト、リーサル補助であり除去でもあるベレロフォンはそれぞれがサーチに対応しています。
特にクルトは引けないとゲームを終わらせられないので本当にサーチがありがたいです。

弱み

序盤の脆さ
このデッキは、ベレロフォン起動前に使える除去で、対象指定が可能なものが信仰しかありません。
他は全てランダム除去で、性能も十分とは言えないか、コスパが良くないものばかりです。
その為、アグロデッキに屈してしまうことが多いです。

遅さ
このデッキの平均リーサルは6.5ターン程度です。
これはアンリミではかなり遅い部類に位置します。
上振れれば5ターンにリーサルも出来ますが、手札によっては6ターンのリーサルすら難しい状況も少なくありません。
前述の遅さも相まって「序盤が脆くアグロに不利になりがち、かつリーサルが自分より早い敵には対処札を引けないと死ぬ」という構造上の問題があります。

手札リソースの管理の難しさ
このデッキは手札管理が非常に難しいです。
手札超過前提のプレイングをしなくてはならない場面が沢山ありますが、一方で盤面の除去に回復札を使用しなくてはならず、手札が無くなる場面も沢山あります。

受けと攻めの判断の難しさ
手札管理にも通じますが、リーサルを取れる手札を抱えながら耐えなくてはならないという戦術上、どこまで相手の盤面に付き合うか、ケアはどこまでするのか等の判断が常に試されます。
他にも、受けのために置いたアミュレットで盤面が埋まりリーサルができない等、細かい部分で繊細なプレイングを要求されます。

構築解説

諸説はあるが最高のリスト

全てのカードと枚数に意味がある構築です。
不採用にしたカードも含めて、できるだけ詳細に解説します。

確定枠

枚数は可変

信仰の一撃
枚数は2~3枚、最近は3枚のリストが多いです。
骸の盤面に抗い、フラウロスの回復を潰し、黄金都市を叩き割る最強の除去カード。
ベレロフォン起動前の貴重な確定除去でもあります。

オーキッドの試験場
1コストで置いてヨシ、ドローして旨し、除去としても高水準、回復もありがたい、融合して最強。
最高のカードです。無限の可能性があります。
2コスで置いたときに面が埋まる事には留意しましょう。
3枚積まない理由はほぼ無いと思います。

聖なる弓使い・クルト
リーサルに必要なので3枚です。必須。

不退転の乙女・キーラ
私は2枚採用ですが、ベレロフォンを2枚にしてこちらを3枚積むリストもあります。
こちらはベルディリアに融合出来るので、後半に引いたときに腐りにくいのが強みです。
ですが試験場が3枚あるので融合素材としてダブつきがちなので2枚にしました。

異端の指導者・ベルディリア
0コス回復、2コスとはいえ本体置きから3回復、トークンも除去として強力で、リーサルにもなってくれます。
手札消費が激しいですが、あまりに強力なので3枚採用です。

安息の領域
このデッキの防御の要です。
防御として使う用途は当然強力ですが、ベレロフォンを隠す運用もとても強力です。
ベレロフォンを除去するのに相手のリソースを割かせることができますし、もし通ればほぼ勝ちです。
面が埋まる事には留意しましょう。
2枚採用のリストもありますが、ホズミ対面で2枚欲しい他、雑においても仕事をする場面が少なくないので3枚採用にしています。

悠久の絶望
最強のドロソかつ最強の回復札。
狂乱相手ですら先3、先4に連続で置けば圧倒的な回復量で凌ぎ切ってくれます。相手が最高速度なら無理。

ベレロフォン
リーサル補助かつ、除去札。
キーラの説明にも書きましたが、私は3枚採用しています。
理由はこのカードをトップで引きたい場面がかなり多いからです。
このデッキは終盤になるにつれて手札が潤沢になります。
逆に言えば、序盤は手札が薄いです。
都合よく引ければそれでいいのですが、そうでない場面も多くあります。
特に対アグロにおいて、キーラが置けるタイミングが2ターン目以外にない場面は山ほどあります。
そんな時に後からキーラを引くのが辛いのでこのカードを3枚採用にしました。

ルナールプリースト
3枚積まない理由がないです。
手札を減らしたいときだけ稀に本体置きします。

不確定採用枠

人によって採用が分かれがちなカード

星導の天球儀
1ターン目に置きやすいドロソとしても、信仰で飛ばすカードとしても使いやすいです。
ただファンファーレで天球儀から天球儀を引っ張ってくるのが弱い事、面が圧迫されることを考慮して2枚採用です。

友愛の翼
手札を一時的に減らせるカードであること、1コスト回復であることは勿論強力です。
しかしこのカードの真価は5コスト以上のフォロワーを捨てたときのカウントダウンが伸びる効果です。
カウントダウンが伸びると、次のターンに0コス回復が予約されます。
これによってリーサルがしやすくなったことは勿論、ベレロフォンの着地ターンの隙を消しやすくなります。

有翼の光明/大翼の灯火
有翼はただのゴミ箱です。
しかし、超過ケアのためとはいえ手札を減らし続けるのは弱い動きなので、できれば適切なタイミングで大翼に変身させましょう。
1面埋めるデメリットはあまりに大きいですが、このカードがあればPPと手札が毎ターン実質+1。
PP回復でアクセラレートが使えなくなる事故にはお気を付けください。
パワーは高いですが、一部を除いて有利な状況を固定するためのカードなので1枚採用です。
このカードの活躍で勝った試合は沢山ありました。
しかし勝敗問わず、このカードを置くタイミングが無くて手札で腐り続けて終わった試合も沢山ありました。

シトリンラビット
クルトとベルディリアをサーチできます。
コストが重い、手札が溢れるなどの弱点はありますが、サーチ先が非常に強力なので2枚採用しています。

道標の御使い
アクセラレートは回復量こそ少ないものの、体力最大値を上げる効果は強力です。
本体置きも手札を増やしながら0コス回復を予約できるため費用に強力です。

砕氷の聖獣
アクセラが本体。回復量がウリです。
たまに8コスで置くタイミングが来ます。
凄く心強い硬さです。

不採用枠

今後のご活躍をお祈り申し上げます

聖痕の発動
回復量が少ない事と、ランダムな点が気になりました。
また、序盤で使っても大したダメージが出せない事も痛いです。
ただ、このカードは1~2ターン目の笛吹きを除去するのに最適です。
狂乱対面は笛吹きを通すと一気に厳しくなるため、採用の余地はあるかも知れません。

ジュエルシャイン
盤面を埋めない代わりに手札が増えない天球儀といった感じです。
ただ、盤面を埋めないということは信仰の弾に出来ないという意味でもあります。
信仰を強く使いたかったので序盤のバリューの高い天球儀を採用しました。

マスターコック
これ一枚で回復2回、1ドロー、最大体力+2と高いスペックです。
問題は進化を切らないとスペックが低い点です。
序盤の脆さの改善にあまり寄与しない点から採用を見送りました。

反転する翼
除去としても使えるのはもちろん、お互いの場にフォロワーがいれば0コスト回復としても使用できます。
面を使わない上、うまく使えば面を開けることも可能です。
まだ開拓が進んでいないものの、非常に可能性を感じる一枚です。

断罪の祈り
フォロワーのみとはいえ、選択消滅に回復、ドロー、ハンドレスの妨害もできる優良カード。
天球儀と信仰をそれぞれ1枚抜いてこれを入れてもいいです。
今回の不採用組の中では一番採用に近いカードかも知れません。

不可侵の境界
非常に強力なカードではありますが、フラウロスと煉獄、パラセリゼに刺さらない事が不採用理由です。
笛吹きを絶対殺すカードとしては採用余地があるかもしれません。

儀典の杯
信仰で飛ばせる断罪です。
現環境だと断罪で良さそうです。

光明のプリースト
回復量は小さいですし、このデッキだとドローが活かせないので不採用にしました。

結盟の咎人・エルラーデ
道標の方が強いです。
学園だったらなぁ…

セト
攻撃力が2でさえなければ採用されていたでしょう。
シトリンラビットとの嚙みあいが悪いのは残念です。

対面考察

対エルフ

マリガン:安息の領域(最大2枚)

ほぼホズミです。
安息が最低一枚、出来れば2枚欲しいです。
相手がホズミを走らせる用意が整ったと感じたら安息を置いて、なんとか切らさないようにします。

対ロイヤル

マリガン:キーラかベレロフォン(最大1枚)・天球儀かオーキッドか悠久(最大計2枚)

ほぼ財宝です。
ベレロフォンがキープできているならルナプリもキープしてよいでしょう。
ドローをとにかく回して相手より先にリーサルを取りましょう。
安息でベレロフォンを隠すのも効果的です。

対ウィッチ

マリガン:キーラかベレロフォン(最大1枚)・クルト(最大1枚)・オーキッドか悠久(最大計2枚)
先攻でクルトも悠久も見えていないならシトリンもキープ。

超越・土がいます。
ベレロフォンがキープできているならルナプリもキープしてよいでしょう。

超越相手に有効なカードは特にないのでドローをとにかく回して相手より先にリーサルを取りましょう。
一応相手が次のターンに超越を撃ってきそうだがこちらのリーサルはない、という場面では安息を置いて猫の打点をカットしましょう。
もっとも、超越2枚で簡単に貫通されるのでお守り程度にしかなりませんが。

対ドラゴン

マリガン:安息(最大1枚)・ベレロフォンかキーラ(最大1枚)・クルト(最大1枚)・オーキッドか悠久(最大計2枚)
先攻でクルトも悠久も見えていないならシトリンもキープ。

ディスカ・ゾーイがいます。
ベレロフォンがキープできているならルナプリもキープしてよいでしょう。

ディスカは早いのでやはり速度勝負になります。
安息は1枚引ければ十分です。

ゾーイ対面は、ゾーイ着地を許してからは回復でなんとか耐え凌ぎましょう。
ドロソをたくさん回して、腰を据えて戦います。

対ネクロマンサー

マリガン:安息(最大1枚)・ベレロフォンかキーラ(最大1枚)・オーキッドか悠久(最大2枚)

骸・葬送がいます。融合はサンプル不足なのでここでの考察はしません。

骸には安息を置いてダメージをカットしてから回復で時間を稼ぎベレロフォンで盤面を返すことを狙います。

葬送相手には3~5ターンの盤面押しを裁き、デスタは安息でカットしましょう。
デスタ以外は細かく刻むデッキなのであまり安息を過信しないようにしましょう。

対ヴァンパイア

マリガン:クルト(最大2枚)・ルナプリ・悠久の絶望(最大2枚)

狂乱・ハンドレスがいます。
ただしマリガンは狂乱対面想定で行います。

狂乱相手には、クルト2枚から回復連打で早期リーサルを狙います。
相手の回復が薄ければ12点を叩き込んで決着できます。
悠久を2枚置ければ回復量で耐えきることも可能です。

ハンドレスの相手は正直運です。
自分と相手の運否天賦。祈りましょう。
というのも、狂乱のほうが母数が多いことや、ハンドレスの上振れはどうあがいても勝ち目がないことから、マリガンを対狂乱に寄せる方が結果として勝率が高かったのです。

対ビショップ

マリガン:信仰(最大1枚)・キーラかベレロフォン(最大1枚)・クルト(最大1枚)・オーキッドか悠久(最大2枚)
信仰が見えているなら天球儀をセットキープ。
先攻でクルトも悠久も見えていないならシトリンもキープ。

ウヌエル・回復・ユカリセイバーがいます。

ウヌエル相手には信仰を投げることによる黄金都市を消すことが有効です。
あとは道標アクセラ+安息か道標アクセラ2枚でもリーサルをずらすことができます。

回復ミラーは先攻がやや有利ですが、ドロソをたくさん回して先にOTKを決めましょう。

ユカリセイバーは、道中の攻め手が薄いため、多少除去を放り投げてでも手札を回しましょう。

対ネメシス

マリガン:オーキッドの試験場(最大2枚)・キーラかベレロフォン(最大1枚)・悠久(最大2枚)

共鳴ネメシスとAFネメシスがいます。

共鳴ネメシスは小粒打点が殆どです。
マグナゼロ以外はほとんどが安息を貫通してきます。
序盤のカシムは可能な限り処理したいですが、リソースを切りすぎないように注意しましょう。

AFネメシスはアーティファクトインパルスに警戒しましょう。
5ターン目に甘えたギガス置きをしてきたらきっちり信仰で潰しましょう。

最後に

ご清聴ありがとうございました。
もしよければ是非握ってみてください。

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