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小さなお口の姉妹

次女は長女より大きく生まれた。
このことで、私が淡い期待を寄せていたのが授乳の難易度が下がるのではということだ。

長女の場合、2500gはかろうじて超えていたものの、飲んでいる途中に眠くなってしまう子だった。
寝落ちする長女を起こして飲ませることもしばしばな新生児期だった。
また、その際に私を悩ませたのが私の乳首(にゅうしゅ)が大きすぎ、娘の口が小さすぎること。
乳首を口に含んで授乳する際に、口がいっぱいになってしまって、その状態でしごいて飲むことができなかった。
私はそこそこ量も出る方だったので、飲んでもらえず胸が張ったままになるのが本当に辛かったし、乳腺炎も怖かった。
でも何度乳首を含ませても娘が苦しそうにしているのを見て、このアンバランスさを恨めしく思ったものだ。

大きく生まれた次女なら、この問題をクリア出来るのでは、と思っていたのだが…
次女の口もやはり小さかった。
いや、やはり私の乳首が大きすぎるのかもしれない。
だがそこからはやはり経産婦の経験がある。
長女の時ほど落胆はせず、すぐに用意していた搾乳機での搾乳に切り替え。
あんなに悩んだ長女の時も、半年も経てば直接飲めるようになったのだ。
(とはいえ1人目の時の半年までの道のりはとても長い。今だからこうやって明るく書ける。)

思えば長女の時は
「母乳もたくさん出ているし、実母も私を完全母乳で育てたのだから」と今から考えるとよくわからないこだわりで完全母乳にしたかった。
そしてそれがとてもしんどかったように思う。
結局最初は勢いよく出ていた母乳も
搾乳であげていた期間が長かったからか、
一度乳腺炎を経験したからなのか、
途中で長女のお腹を満たせるほどは出ていないということがわかり、混合栄養に移行した。

もし今まさに母乳育児で悩んでいる人は是非この私の経験を笑っていただきたい。
母体側は母乳の量も出る、赤ちゃん側はいい飲みっぷりをしている(次女は哺乳瓶でぐびぐび飲める子で、長女より食欲も旺盛だった)というどちらにも問題ないのに、たった一部、乳首とお口のアンバランスで授乳ができないこともあるのだ。
なんて勿体無い!と今なら笑い飛ばせるけれど
長女の時は毎日それで悩んでいた。
でもいつの間にか、いつちゃんと飲めたか忘れるくらいに飲める日が来たりする。

ちなみに次女は3か月を過ぎた頃には直接飲めるようになった。
ただ飲みっぷりのいい次女はやはり足りないらしいので、次女も混合栄養である。
完全母乳という響きに憧れつつ、
ミルクも飲んでくれるとパパも授乳できるので
なんだかんだ今はこの授乳スタイルに満足している。

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