ぜんぶ、すてれば
タイトル:ぜんぶ、すてれば
著者 :中野善壽
今日は衝撃的なタイトルのこちらの本を。
中野氏は経営者やCEOとして活躍する、実業家である。
この本は中野氏の言葉をインタビューで聞き取り、その言葉をまとめ上げた本なので、厳密には著者ではないのかもしれないが、言葉の一つひとつに思いや背景があり、やはりこの本は中野氏の本であると思うゆえに、「著者」として書かせていただく。
実はこの本を初めて見たときは、そのタイトルから断捨離の本だと思った。
(私は断捨離はどちらかというと苦手であり、自分に身に着けたい能力ではあると思っているが、なかなか重い腰が上がらない。)
でもこの本は断捨離の本ではなく、中野氏の人生観や仕事への考え方をその言葉から感じられるいわば「人生の指針」として消化したい本であった。
特にその中でも印象に残った言葉を3つほど上げさせていただく。
・「準備万端の日は一生来ない。何も考えず、思い切ればいい」
Noteでの発信はこの言葉に後押しされた部分はある。
自分の言葉での発信からずっと逃げてきたけれど、このままでは準備ばっかりして育休が終わる!と思ったから、思い切れたのかもしれない。
・「捨てるセンスを磨く。好き嫌いを意識することから」
この感覚は、私は気づいてなかったけれど、心当たりのある感情である。
好きや嫌いで意見を言うのは、年を経るごとに難しくなってきて、自信がないとできないことでもある。
でもそれを選択していくことは大切だし、その選択が自分の軸になっていくことを教えてくれた。
・「死んで花実が咲くものか。会社やチームは生き残ってこそ」
どうすれば生き残れるか、どうすれば人から期待される存在になれるか。
詩のような激励の言葉だなぁと思った。生き残ることにはこだわらなければいけない。
ここに紹介した以外にも、たくさんの「刺さる」言葉がある。
この題名は何もかも放棄した世捨て人のものではない。
人を信じて、人を生かすことにこだわってきた人の「諦めない」言葉だと思う。
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