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長女のエスコート記念日

先週末は友人宅に遊びに行った。
友人の子どもは4歳と2歳なので、長女と下の子が同い年。
同じ2歳差育児の経験者として、とても頼りになる先輩夫婦でもある。

友人家族は男の子2人の兄弟なので、持っているおもちゃもプラレールや車、飛行機などの乗り物がたくさんだ。
最近は消防車がマイブームの長女。
たくさんの乗り物に目を輝かせ、兄弟に割り込む形でひたすら車を走らせていた。
乗るタイプの車のおもちゃも気に入ったようで、なかなかのハンドルさばきで友人宅を走行していたのも面白かった。

長女のちょっとした変化を感じたのは公園遊びの一コマ。
兄弟はそれぞれ、補助輪のついた自転車と三輪車を持っており、自分の三輪車がその場になかった長女は、兄弟から借りることになった。
なかなか貸してくれない弟くん(2歳で人に貸すという行為はとても難しいことだ)の後ろにずっとついていく。
友人パパの説得と長女の根気強い無言の圧力の合わせ技で三輪車は見事借りることができた。

まだ自力で三輪車を漕ぐのは難しい長女なので、私が押そうとしたとき。
4歳のお兄ちゃんも三輪車を押してくれようとした。
後ろに取っ手がついているとはいえ、4歳の子が2歳の三輪車を押すのは大変だろうと、
「ママが押そうか?」と聞くと、
私とお兄ちゃんの2人を見比べたあと、
「◯◯くん(お兄ちゃんの名前)がいい!」と
断言した長女。

そのまま三輪車を押してくれるお兄ちゃん。
長女が変な方にハンドルを切ろうとしたら、そっと修正しつつ、ものすごく早く押してみたり、スピードがつきすぎたら緩めてくれたり。
お兄ちゃんの運転が気に入ったのか、
止まったタイミングで私が
「ママと交代しようか?」
と聞いても、
「◯◯くんがいい!」
と公園を一周するあいだ、2人で仲良く遊んでくれた。
それを見ながら私が感じたのは
『子ども同士で遊ぶほうが楽しくなってきたんだなぁ』
という長女の成長への感慨と、
『あからさまに断られると凹むな』
というお兄ちゃんへの謎の敗北感だった。

それでも娘が初めて男の子にエスコートされた記念日である。
これからもたくさんの子と仲良く過ごしてほしいものだ。

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