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泣く/白い光 赤 青

1997年8月25日(月) ひるね
胴がもぎれるくらい泣いた。口惜しく悲しかった。
「いつもわたしが助けてあげたのに、どうしてわたしに気づかないの?」

光る緑。あんなに美しいところで、似つかわしくない感情だ。あまりに激しく悲しんで目が覚めそうになった。目が覚めたら頭が壊れたかもしれない。


大洪水の跡を自転車で見に行った。よく晴れていて、あちこちに泥水が溜まっていた。masaru を見かけた。
自転車はよく走る。一度帰ってもっと遠くへ行く準備をしよう。

ふたりの母親が盛んにおしゃべりしていたのに、わたしが近くなった
途端に無言の行。子どもたちは変わらず自転車でくるくる回って楽しそう。手には大きなまあるいパンみたいなものを持ってる。
母親たちに爪弾きされた心が子どもたちの楽しそうな白い光で包まれた。

家には戻らず出て行く。自転車すーい、と行く。

赤はあったほうがいい。
赤は無いと困る。
あまり大きくなく、あまり重くないように。

青い袋に、
赤い箱を入れる。
青い袋は小さくてはいけない。

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