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澄み

1997年7月10日(木)
「Eちゃんなの?」
その子はわたしが10歳くらいのころのともだちにそっくりだった。
笑うと糸目になるEちゃん。
女の子は「安音・あお」という名だとおしえてくれた。
Eちゃんのことを思い出してとてもいい心持ちになった。

Eちゃんはひとつふたつ年下だけど、輪廻する魂があるとすれば、Eちゃんの魂はわたしの魂よりもずっと古いと思う。
あの人と遊んだことはわたしにとって癒しだったんだと、わかった。
気持ちのいい人だった。嘘がなく、賢くて、わたしに「澄み」をもたらしてくれた。

Eちゃんの家の庭でバドミントンした。
「お相手つかまつる!」
Eちゃんの凛々しい声、よみがえった。

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