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原始人の生き残り
1997年4月23日(水)
昼の洞窟。
原始人の生き残りがひとり。
まばらに長い毛が生えた、オランウータンの子どものような女。ただ、赤毛ではない。黒。
よだれを流し、小さなおもちゃのようなもので無心に地面を打っていた。
見ながら、遠くにこれと似た茶の男の生き残りがいると、わたしは考えていた。
夢では気味悪く見ていたけれど、まばらに生えた長い毛を除ければ、人間の赤ちゃんだ。お座りして、何かトントン無心に叩いてる赤ちゃんだ。
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1997年4月23日(水)
昼の洞窟。
原始人の生き残りがひとり。
まばらに長い毛が生えた、オランウータンの子どものような女。ただ、赤毛ではない。黒。
よだれを流し、小さなおもちゃのようなもので無心に地面を打っていた。
見ながら、遠くにこれと似た茶の男の生き残りがいると、わたしは考えていた。
夢では気味悪く見ていたけれど、まばらに生えた長い毛を除ければ、人間の赤ちゃんだ。お座りして、何かトントン無心に叩いてる赤ちゃんだ。
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