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自己憐憫の罠

1997年9月8日(月) ひるね
この前の夢で理由もなく「カネ(チョコレート)」をくれようとするおやじが出てきたときは、きっぱり「要らぬ!」と拒否したのに、今日の夢では「わたしの大変さをわかってくれる人が・・・」って思っちゃって、危なかった。

眠ってて、ぼうっと起きたら、はがきと不在通知が来ていた。はかきの主が荷物も送ってきていたらしい。
不在通知には母の「判」が押してあった。

はがきの半分には、あなたが自分のために苦労していることを偶然知って感動したと書いてあった。あと半分には最近の風潮を憂える内容。彼の友人ふたりが60万円くらい騙し盗られたと。頭の隅にあのインチキおやじたちが浮かんだ。

「ぼくのことばかり書いてしまいました」がとにかくあなたに「感動している」ので「会いたい」とか書いてあった。
「詐欺商法」が頭に浮かんだけども、お母さんが「判」を押してるんだから、大丈夫かな?とも思った。

見知らぬ人からのはがきを読んでいたとき、わたしはカーテンのようなものをぱっとめくっては「さもしい」絵を何枚か見た。ぱっ、ぱっ・・・このさもしい絵、わたしが描いたの? 恥ずかしい、と思い、一方では、誰か知らないけどこんなにほめてくれてるんだから、さもしくないのかも・・・そういうことにしちゃえ、と考えて──おかしい、変だ、と首を捻った。
そして目が覚めた。

恐い夢じゃ。
夢、教えてくれてありがとう!

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