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ピアノ導入期に、いちばん大切なこと。


こんにちは!
『あずき音楽教室』講師の
さえき ゆきこ
こと
あずき先生です🫘

こちらのブログは、、
ひっそりこっそり、ナイショばなし的に
こそこそこっそり、書いております🤫



導入期のレッスン、何から始める?

ピアノの先生のみなさま。
レッスンスタートの【導入期】と言われる時期に、どんなレッスンをされてますか?

『導入期』と、ひとことで言っても、こどもたちの年齢によって、内容は変わってきますよね。

2、3、4歳、はたまた1年生。
身体の大きさも理解力も、年齢が変われば大きく違います。

ただ、『これから音楽をはじめまっせ‼️』
というのは、どの年齢でも共通していること。

そして、この導入期に、先生が
何を大切にしてレッスンするのか?

が、どの年齢でも、その後のレッスンに大きく影響してくると思います。

『ピアノ』という習い事に、保護者が求めること。

パパママが、お子さんに『ピアノを習わせよう!』と思う理由って、どんなことでしょう?

あくまでワタシ調べですが←えw
下記のような理由が多いように思います。

①本人がやりたい!と言ったから。
②パパママが、昔習っていたから。
③お家で、音楽に合わせて歌ったり踊ったりしていて、音楽が好きそうだから。
④情操教育によさそうだから。

また『集中力がつきそう』『脳の発達に良さそう』なんて理由も、ありそうですね。

そして、最近の保護者の方からよく言われる言葉があります。それは…

『とにかく、楽しく続けてほしい』

と、いうこと。

逆に、始めさせる理由として
『コンクールで入賞させたい!』
『音大に行かせたい!』

という保護者の方は、講師歴30年の間で、ほとんどいないのです😅

上記のような結果を出した生徒さんも中にはいますが、それはあくまで本人が頑張った『結果』であり『副産物』

ピアノを楽しく続けていった『結果』であり、『副産物』なんです。

そして、上記のような結果を出すことだけが、正解ではありませんよね。

音楽は、音大に行かなくてはできないわけではありません。

音楽を好きになって、楽しく長く続けていく。
そうして、ひとりひとりの人生に、『音楽』というツールが寄り添っていく。

『楽しく続ける』
ことの大切さを、最近の保護者の方々は理解してらっしゃるんだなー、と
改めて感じています。

他人は変えられない..自分が変わろう!

『楽しく続ける』と、ひとことで言っても、なかなか難しい😓と、思う先生もいらっしゃるかと思います。

練習時間がなかなかとれなかったり、読譜などの理解がなかなか進まない生徒さんが多くなってきてるような感覚はあるかもしれませんね。
私もそれは感じています。

練習帳を作って、シールなどのご褒美を用意して一時的にに練習量を増やす方法もありますが…私の経験上、あまり長期間は効果がないように思います😅
やっぱり『ご褒美をもらう』で頑張れるのは、大人もこどもも、期間限定なんですよね💦



インプット好きな私は色々なジャンルの本を読むのですが、ビジネス本や自己啓発本などで..

『他人は変えられない。自分が変わろう。』
というようなフレーズをよく見かけます。
人間関係において、とっても大切なことのひとつですよね。

これは、生徒さんに対しても言えると思うのです。

練習時間を増やすのも、読譜の理解を早くしよう!と思うのも、大きな意味で
『他人を変える』こと。

他人は変えられない。
ならば、他人を変えるのではなく、
自分のレッスンを変えていく。

⚪︎『読譜』ができなくては成立しない🌀
⚪︎『練習』しなくては進まない💦

というような、自分のレッスンのスタイルを変えていくことが、遠回りのように見えて、実はいちばん早く成果に結びつくことだと、私は思います。

「順番」には深い意味がある。

年齢にもよりますが、導入期に
○『読譜』から導入する。
○『練習』を定着させる。

レッスンをされている先生は多いように思います。
もちろん、
①『読譜』ができないと、おうちでの練習ができない🌀
②おうちで『練習』してこないと、レッスンが進まない💦

という理由からだと思うのですが…

この順番にこだわっていると、なかなか『他人を変える』レッスンからの変化は難しい😓

私のレッスンは…

①聴いて、感じる
②歌う
③弾く
④読む

の、順番で行っています。

これは、前職でもある、ヤマハ音楽教室システムコースのレッスンの順番でもあります。
私自身もヤマハ育ちの生粋のヤマハっ子なので、この順番でのレッスンが細胞の隅々まで染み付いています😅笑

ちなみに、ヤマハから出版されている
ピアノ個人レッスン用のテキスト
○なかよしピアノ
○ピアノスタディ
シリーズでも、上記の順番が採用されています。

この順番には、実は大きな意味があるんです。

①聴いて、感じる
音楽を『聴く』『感じる』ことは、どんなに身体が小さな子でも、理解がゆっくりな子でも、できることです。
むしろ、右脳が優位な幼児さんは『感じること』は大得意✨その得意を活かしながら、先生の奏でる美しい音楽を聴いて、感じる。
そうすることで、子供達の中に、豊かな『音楽性』が育っていきます。

②歌う
歌うことは、誰でも楽しめること。
そして、自分の体を楽器にして表現することでもあります。
鍵盤で弾く前に、「歌」という楽器で表現することで、曲の理解が深まり、
楽譜を「読む」だけでは伝わらない、豊かな音楽表現力が育まれていきます。

③弾く
上記の①②を経て、初めて「弾く」に入ります。
この時点で、この曲はすでに
「知ってる曲」
「歌える曲」

になっています。

童謡などのよく知ってる曲は、子供たちが弾けるようになるスピードが速い!というお話をよく聞きますが、上記の順番でレッスンをすると、どんな曲でも「知ってる曲」「歌える曲」になるのです。
いちばんパワーがかかる「弾く」というフェーズを、より軽やかに、楽しくクリアできるようになる、という大きなメリットがあります。
そして、①②を経ていることによって、曲の理解が深まり、先生の伴奏と一緒に自然とアーティキュレーション(音楽表現)を感じながら、演奏できるようになっています。

④読む
曲を弾けるようになってから、「読む」ことを導入します。
すらすらとひらがなを読める子は、1年生にはいるかもしれませんが、
幼児さんには少ないかと思います。
「読む」という能力はまだ未発達なんです。
その時期に、ゼロから音符を読むという行為は、なかなかに負担がかかること。
いちばん懸念されるのは、音符を「読む」ことに囚われすぎて、「音楽」がゼロになってしまうこと。
音符を読むことと、文字を読むことは違いますよね😅
聴いて、歌えて、弾ける曲を読むことで、「音楽」を感じたまま音符を読むことができるのです。

私の生徒さんの中には、年中さんでも、曲の形式を理解して
「ここがテーマで、ここが続く、終わるだね!」
「ここが同じで、ここが変わってるんだね!」
と、勝手にアナリーゼ(楽曲分析)を始めちゃう生徒さんも結構います笑😆

ピアノ導入期に、いちばん大切なこと。

導入期にいちばん大切なこと。
それは、読譜力をつけることでも、練習量を増やすことでもなく

『音楽を好きになること』

だと、私は考えます。

音楽が好きだから、楽しくなる。

楽しいから、お家でも弾いてみたくなる。

弾けるようになったから、ますます楽しくなる。

楽しいから、どんどん音楽が好きになる。

この循環を生み出すことで、こどもたちは、「練習しなさい!」
「音符を読もうね!」など、外からのパワーを使わずに
自発的に音楽を楽しめるようになる。

それこそが、導入期にいちばん大切なことだと思うのです。

先ほど、レッスンの「順番」には深い意味がある、と書きました。
その順番で、とことんひとりひとりのペースに寄り添ってあげられる。

それこそが、街の個人教室の先生の強みだと、
長年グループレッスンの講師をしていた私は
本当〜〜に、強く感じています。

そんなレッスンを、皆様にシェアしていきたいと、実は密かにいろいろと準備しています..(こそこそ🤫)笑

また書きますね📝🌱✨


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