見出し画像

7回目のマダミス『探偵禁止領域』

過日に遊んでまいりました。
『探偵禁止領域』
『MYSTERY&ADVENTURE BOX」シリーズの第4作目になります。

マダミスの醍醐味が満載の作品。
豊饒な物語世界を味わえました。

また「MYSTERY&ADVENTURE BOX 」シリーズの特徴である(と勝手にわたしが思っている)”前衛的でチャレンジング”なシステムも印象的でした。

プレイヤー数:6人
公式プレイ時間:240分

『探偵禁止領域』のレビュー(ネタバレなし)

●シナリオ概要

大正時代、帝都。
急速な発展を遂げる影で、凶悪犯罪が増加の一途を辿っていたこの街の治安は、たったひとりの男によって維持されていた。

カエルの仮面で正体を隠した名探偵・蛙屋清次郎(かわずやせいじろう)。4年前に警察の相談役となった彼は、年間に100を超える事件を解決し、「帝都のすべての凶悪犯罪は彼によって暴かれる」と言われた。

そして蛙屋の存在が犯罪への抑止力となり、とくに殺人事件においては、彼の登場前に比べて発生件数が4割も減少していた。

だがその蛙屋にも、ただひとつだけ汚点があった。連続殺人鬼・鴉(からす)。鴉だけは蛙屋にもその正体を掴ませず、数々の無残な遺体を生み出して帝都を震撼させていた。

あるとき、関係者6人に、蛙屋からの招待状が届く。それは鴉の正体をついに突き止めたという知らせだった……。

カドアナ」公式ページより引用

●評価

作品を「シナリオ」「ギミック」「推理」「キャラ」の4つの要素で評価しました。

あと、すべての要素を包含する「で?けっきょくおもしろかったの?」という項目も設けております。


シナリオ
現在と過去の事件を結び、登場キャラ同士も結びつけていく。
物語の進展に心躍らせる体験ができました。
楽しかった!

ギミック
※わたしのギミックに対する評価は、

・GMレスでも遊べる
・作品のゲーム性を高くしている
・物語との関連性がある

という要素が高いほど高評価としています。
あくまで個人的な考えです。

本作ではNPCである「蛙屋清次郎」や物語と深く関わる大掛かりなギミックが、作品を盛り上げてくれます。

しかし、このギミック「ある事情」と「わたし自身の体験価値」から、このレビューでは低めの評価としました。

推理
挑みがいのある謎がしっかりと用意されています。
他者と情報交換しながら真相に迫る、マダミスの醍醐味といった感じです。
一方で、ある点についてはなかなかきついかも、と感じる要素も。

キャラの魅力
良いです。
各キャラの生き様、人生を思うと自ずと行動指針が見えてくるほどに魅力的です。その分、個性や役割がはっきりしている印象です。プレイヤーが入り込む要素が少ないともいえるかも。

●楽しめた?
重厚な物語体験でした。
店舗で遊ばせていただいたので、GMさんの進行の元、自分は物語とキャラ設定を存分に楽しめました。

『探偵禁止領域』を体験してきました

高いシナリオ構成力にあまんじず、より楽しいシステムやゲーム性を追求しようとする意欲が垣間見えます。非常に好印象でした。

現状に満足せず常にチャレンジングである姿勢は、グループSNEさんの作品に通底している思想だと思います。

そのなかでも『探偵禁止領域』はかなり前衛的なことに挑んだ作品ではないかと感じました。

良い体験をさせてもらいました。

本作はGM有りで遊ぶことを推奨する声が多いですが、わたしは「推奨」ではなく「必須」だと思います。

・最後に告知
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
名古屋近郊でマダミス会の開催を予定している「かんざき」です。

今後、ツイプラ、ジモティーなどの媒体でマダミス開催の呼びかけを行っていきます。

各プラットフォームで「マダミス 愛知 名古屋」といったキーワードで検索してくだされば引っかかると思います。

ご興味あってご都合つく方はぜひ一緒に遊んでください。
何卒よしなに。

読んでくださってありがとうございました。 とても嬉しいです。