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オーツミルクを味分析。植物性ミルク28品の中で味わいの特徴を見る

近年、日本で注目を集めているのが「植物性ミルク」です。

スーパーやコンビニへ足を運ぶと、豆乳やアーモンドミルクのほかにも様々な植物性ミルクがあり市場規模は拡大しています。

海外では一足先にブームが波及しているところもあり、植物性ミルクが定着化している国もみられますよね。

(参考)植物性ミルクの世界的ヒットの秘密に迫る! アーモンドミルクがブレイクした背景と今後の可能性を専門家が分析
https://www.glico.com/jp/health/contents/almondnews01/

そんな注目度が高い植物性ミルクの中から、今回はオーツミルクの味を分析してみました!

健康産業向けの業界紙「健康産業新聞」には、「オーツミルクの売上(国内)は5年後に100億円を超え、プラントベース飲料の10%以上のシェアを占める。」と食品大手ダノンによる予測が記載されています。

(出典)「植物性の健康観」「美味しさ」等 ブランディング戦略が本格化(特集/プラントベース) 健康産業新聞 2022/3/18
https://www.kenko-media.com/health_idst/archives/15973

なぜ植物性ミルク(オーツミルク)はここまでの注目を浴びているのでしょうか?

理由の1つとして、地球環境に対しての意識の高まりといったものが背景にあると考えられます。

具体的には、牛乳を作る過程で多くのメタンが排出されているということです。このメタンは二酸化炭素と比べて25倍の温室効果があると言われています。牛のゲップからメタンが排出されることや飼育過程に大量な飼料が必要になるということ。これらの畜産から排出されるガスは、世界で排出される温室効果ガスのうち18%を占めていると言われています。

もう1つの理由は、健康に良いという側面があげられます。

ダイエット食品として人気を集めた「オートミール」と同じく、オーツミルクにもβ-グルカンという食物繊維が豊富に含まれています。食後の血糖値の上昇を穏やかにしたり、血中のコレステロールを低下させたりする可能性があるそうです。

(参考)豆乳だけじゃない!いま注目の植物性ミルク|食べるからだメンテナンス|おいしい大麦研究所 はくばく
https://www.hakubaku.co.jp/omugi-lab/maintenance/plant-milk/

私も今まで普通に牛乳を飲んでいましたが、ここまで地球温暖化に影響を及ぼしていたなんて思っていませんでした! 今日からオーツミルクに変えてみようかなと思います。
(※朝令暮改のような発言ではありませんよ!)

一方で、おいしいものが多い日本では牛乳よりもおいしい味わいや上位互換となる味わいでないと手が伸びづらいという方もいると思います。

そこで今回も、味の見える化をしてみたので、オーツミルクの存在は知っているけれどこれまでなんとなく飲んでこなかったな…という方の参考になれば嬉しいです!

オーツミルクの味わいグラフ

市販されている植物性ミルクをオーツミルク含め28品を味分析しました! 全28品の味データ平均値と比較して、オーツミルクの味わいの特徴を見てみます。

「アルプロオーツミルク」はコクが強く、甘さもあるまろやかさな味わいが特徴的だと分かります。

「アルプロオーツミルク砂糖不使用」は、同じアルプロの「オーツミルク」よりも甘みが控えめで、コクの強さが味の特徴になっているようです。

「Bridgeオーツドリンク」は、甘みは強いが渋味やコクが控えめな味わいだと考えられます。様々な料理に活用しやすい味わいなのではないでしょうか。

「isolaBIOオートミルク」はコクや甘みが際立つ味わいであり、「マイナーフィギュアズオーツミルク」は、全体的にしっかりとした濃厚な味わいが特徴だと考えられます。

まとめ

オーツミルクといっても商品によってそれぞれ特徴が見られ、甘みが強いものもあれば濃厚さが特徴的な商品もありました。自分の健康を気遣えると同時に、地球温暖化の対策に貢献できるなんて一石二鳥ですよね! 私はオーツミルクで、脱炭素に向け背水の陣の気持ちで取り組みたいと思います。

スターバックスでも、ラテなどミルク入りのメニューはオーツミルクにカスタム変更して飲めるので、メニューによってカスタマイズしてみるのもオススメです!


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