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新井祥子議員に関するNYTの記事(翻訳)

12月9日付でNew York Timesが草津町、新井祥子議員をめぐる一連の「性被害」疑惑につき、「性被害者に厳しい日本の問題」として報道した。以下、本文を翻訳する。

(翻訳)

性的暴行で町長を告発。すると町全体が敵意を向けた。

日本の草津町の町会議員たちは、彼女の主張により町の評判が傷つけられたとして、唯一の女性議員であった彼女に対するリコール運動を組織した。

YanZhuangおよび上野久子
2020年12月9日

町長を性的暴行で告発した日本の議会議員は、同僚議員たちによって町の評判を傷つけたかどうか討議された後、住民投票に付された。

東京の北西部に位置する草津町。唯一の女性議員であった新井祥子氏は、町長や他の議員による解任失敗の後、この日曜に行われたリコール運動で解任された。

この事件は、日本で性的暴行を告発する女性が直面する困難を浮き彫りにしている。日本では、そのようなエピソードは滅多に報告されず、表で議論されることは少ない。

「これは、女性の犠牲者-サバイバーに対する非常に典型的な日本の反応です」と語るのは、千葉大学「法とジェンダー」を専門とする後藤弘子氏だ。

昨年11月、新井さんは草津町長の黒岩信忠氏を2015年に性的関係を強要したとして告発した。黒岩氏は告発を否定し、名誉毀損の申し立てをした。

翌月、町議会議員の4分の3が新井氏を議会から追放することを決議したものの、(草津を含む)群馬県によって覆された。

その後、黒岩氏と他の議員たちは、住民から十分な署名を集めてリコールを要求。彼らは、新井氏の主張は証拠を欠いており、事件のニュース報道が、温泉を訪れる観光客に経済的に依存する草津町(人口約6,200人)の評判を傷つけたと主張した。

住民は新井さんのリコールに賛成票を投じ、2,542対208の結果となった。

「国民投票の結果は市民の意志を反映していないと思う」。新井氏は水曜日に電子メールで述べ、(賛成票は)町長と彼の支持者によって動揺したものと信じている、と付け加えた。

投票結果発表後の日曜日の声明で、新井氏は、草津は住民が当局を恐れる必要のない場所にしたいと述べたが、「黒岩氏と現在の議会では実現は不可能だ。 」と述べた。