指す将順位戦6th A級2組1回戦 VSこまちさん(対局前まで)
今回、初戦の対局相手のこまちさんが大変周到な準備の上、対局に臨まれたということを以下の記事で知り、感銘を受けて執筆しています。
圧倒的な研究量
私の将棋倶楽部24の棋譜を200局ほど研究されたとのことで、かなり私の将棋が筒抜けになっていますので、ぜひ記事を読んでください。
結果、私は先手で横歩取りでなく、角交換して角換わりにするのを好んでいることがバレました。
以下、参考までお互い自身にとって印象のいい戦法に〇をつけました。
こまちさんの選択
〇(6.7番:角換わり早繰り銀)
相手は①先手で6.7②後手で9→6.7とできるので、臨めばほぼ確実に先手早繰り銀を採用できます。ここが目の付け所の一つだったようです。
私の選択
〇(8番:3三金型早繰り銀について)
ちなみに私はこまちさんの棋譜を20局ほど調べ、8番の3三金型早繰り銀を最も警戒して対策を行いました。
注目すべきは2021/3/23 王座戦2次予選 ▲澤田-△阿部隆 戦で、結局後手は仕掛けず持久戦になりました。
少なくとも先手が澤田七段と同じ陣形に組んだ上で、どのタイミングで後手に仕掛けられても互角以上になる判断としました。(そうでなければ、もっとプロ間で流行っているはずです)
×(1.2番:相掛かりについて)
経験が少ないため、自信はあまりないです。今後、狙い撃ちしてもらって構いません。中長期的にはその方がいいはずです。
〇(9番:横歩拒否の先手角交換について)
角換わりになれば自信があるので、採用しています。
大学将棋の全国大会(富士通杯、王座戦)で、なんでも角交換して右玉にする方がたくさんいました。矢倉とか横歩取りを準備していても意味がなくなってしまうので、結局将棋は総合力が求められると痛感します。
私は右玉党ではなく、▲4五桂(△6五桂)速攻か▲5八金(△5二金)型を持つのが好きです。本当はやめたいという気持ちはありますが、それも勝負将棋の一面だと思っています。
(ちなみに同期で大真面目に後手2手損角換わりをやっている強豪もいました。)
さらに私もこればかりやっているので、勝率はともかくとして早繰り銀や棒銀を受けた経験はたくさんあります。
この辺はお互い互角な取引だと思います。
指す将順位戦について
私にとっては社会人になっても真剣に指すことのできる機会の1つであり、運営の方々、ご参加の方々に大変感謝いたします。本当にありがとうございます。
さらに今回のように対策を練られることもまた大変嬉しく思います。ありがとうございます。
ちなみに、私は対局編は今のところ書く予定はありません(一応は)。
こまちさんの「準備編」はすごい記事でした。「対局編」の更新を楽しみにしております。
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