指す将順位戦6th A級2組3回戦 VSガスボンベさん

画像1

今回の対局相手のガスボンベさんの棋譜を調べたところ、陽動振り飛車を多用されていました。
【第1図】から、後手の私はそれを含みに慎重に駒組を進めることになります。

画像2

私の持っている「雁木対策(腰掛銀)」「振り飛車対策(急戦)」のどちらも採用できる駒組が【第2図】の組み合わせになります。ここでは相手が振り飛車にしてくる可能性がかなり高いと思っていたのですが…。

画像3

【第3図】の▲2五歩で先手の居飛車がほぼ確定しました。この組み合わせは経験がなかったのですが、確かにかなり有力だと感じました。

画像4

【第3図】以下△7三桂▲3六銀で【第4図】。次に▲4五銀や▲2四歩の狙いがあり、後手はかなり忙しくなりました。それであれば△7三桂に代えて△3二銀の方が無難で、その方が有力だったと思います。対局中は▲3六銀が働かないうちに仕掛けていく方針で考えていましたが・・・。

画像5

【第4図】以下△8六歩▲同歩△7五歩▲同歩△8四飛で【第5図】ですが、この仕掛けは指しすぎでした。【第5図】で▲4五銀【参考図1】とされると、以下△6四歩▲3四銀△6五歩▲2四歩【参考図2】で先手の攻めの方が早い。

画像6

画像7

【参考図2】で後手不利ですが、多めに時間を投入したのにも関わらずかなり精度の低い序盤でした。
(本譜は後手の攻めも間に合う展開となり、難解ながらも後手に主張のある展開になりました。お互いに最善を尽くすのが大変な力戦だったと思います。)
経験がない展開では10分くらい考えたところでしっかり間違うということも確認できたところで、また改めて地力強化と経験値を積んでいきたいと思います。

積極的にリードを奪いに行くガスボンベさんの陽動振り飛車には独自の研究と洗練を感じました。今後の棋譜も個人的に注目しています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?