指す将順位戦6th A級2組5回戦 VSエフさん(序盤など)

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エフさんの棋譜を調べたところ、相掛かりになる可能性が高いと考えていましたが、かなり指し慣れている印象を持ちました。

そのため、今回は勝ちに徹する選択として相掛かりを避けることにしました。(不慣れでも相掛かりの経験を積みたい、と言っていた以前の記事とは矛盾しているのですが…。)

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【第1図】から△8六歩▲同歩△6五桂で【第2図】。後手番での△6五桂速攻です。
先手番での▲4五桂速攻については前回も採用しました。

今回は先手の▲3六歩が突いてあるため、後ほど△5五角などの筋があるのが楽しみになります。

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【第2図】から▲6六銀△8六飛▲8八歩で【第3図】。
代えて▲8七歩だと部分的には△7六飛▲6五銀△7八飛成▲同玉△5五角という変化があります【参考図1】。これは形勢は互角です。
本譜の▲8八歩はその変化を消した手です。

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本譜、かなり進んで【第4図】。ここはエフさんご指摘の△6四角が有力でした【参考図2】。先手を取りながら73と75の地点を受けているのが大きく、これならはっきり良かったようです。

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本譜は【第4図】から△8三飛▲7四歩△6二銀【第5図】▲7三歩成△同銀▲7五桂【第6図】となり、半分技が決まっています。

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この辺りは私が丁寧さを欠いた手順で、うまく咎められてしましました。途中の幻の△6四角が全く見えていなかったのもかなりマズいです。△6二銀ではまだしも△8四銀なら技は食らわなかったので、読みが入っていないとしか言いようがありません。

15分60秒のルールなので序盤でこのようなことがないように丁寧に指すというのが今回の大きな目標であったため、これを機に気を引き締めなければいけません。

その後の展開はエフさんの自戦記にて詳しく解説されており、内容も重複するので割愛します。

秒読みが60秒あるので、なんとか崩れないように指すという展開になりました。

24レートで2500-2600くらいの人々に混じって遊ぶことがよくあるのですが、
①練習将棋でさえ当たり前に諦めずに粘る、雑に指さない
②秒読みはしっかり時間使う
という辺りは徹底されていて、それくらいの意識は当たり前に持たないといけないのだなと痛感します。

上記事項は子供教室の生徒になるべく伝えるようにしていますが、案外大人でも当てはまる方が多いと思います。

本譜は結果は幸いしましたが、終始上手く指されて苦しい展開でした。
これで今期は5勝0敗となりました。
(確か第2期のS2で2-8、第3期のA1で2-8とかで連続降級しているので、その頃を考えるとまた上を目指せるのは大変感慨深いものがあります。)

エフさん、対局・感想戦と詳細な自戦記につきまして、ありがとうございました。

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