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ぷよぷよテトリス大会の試合見て高校生すげーって思った話
試合自体見たのが相当前なので、全て大分うろ覚えである。
なんだか最近嫌な意味で話題になったぷよぷよ。
それがきっかけで昔テレビで見た試合がとても熱かったことを思い出した。
その試合を見た時、ぷよぷよ界隈は殆ど知らなかった。あめみやたいようというプレイヤーがガチで上手いと言ったくらいだ。
ぷよぷよについては、五連鎖が出来るくらい。折り返しで挫折したのはもう随分前だ。
見たのはいいすぽというCSで放送されているゲーム大会。その回はぷよぷよテトリスというゲームだった。多少なりともぷよぷよは知っていたので、なんの気もなく放送を見始めた。
その選手の中では、物静かな高校生の子が目についた。周りの選手に比べると若く、応援席にお母さんと妹がいたはず。
妹に応援されてぶっきらぼうに答える様に、微笑ましさを覚えた。
が、その微笑ましさはすぐに驚きに変わった。
その高校生はとにかく強かった。
淡々と高速でぷよやテトリスを組んでは相手を潰していく。多少攻撃されても物ともせず、静かに反撃をしていく。
対戦相手や実況席が大きくリアクションを取る中、彼だけは常に静かで無駄口も叩かない。多少劣勢になっても、殆ど動じない。
正直高校生でこの落ち着きぶりは本当に驚いた。
特にこの大会は身内だけでなく、観客も実況席もあり、CSとはいえ放送もされる。けれど、彼だけは良い意味でフラットな空気感だった。
気づけば、自分はその高校生を応援していた。
妹が応援してた様がかわいかったのもある。
さて、ついに彼は決勝まで進んだ。
対戦相手は自分でも知ってた、あめみやたいようである。大会では「神」という2つ名で呼ばれていた。
あめみやたいようはマジで強い、という評判は知っていたので、勝てるかな?と少し不安になる。
結果、道中は本当に接戦だった。
大会ルールは確か3本先取?だった思うのだが、お互い勝っては負けてを繰り返す。
というか1試合がなかなか終わらない。ぷよぷよテトリスは基本時間制ではないので、本当に相手を詰ませないと永遠に勝負が続く。
今更ながらここで大会でのぷよぷよテトリスのゲーム仕様を簡単に説明する。
今回のルールだと一定時間でぷよぷよとテトリスのゲーム画面が入れ替わるのだ。(ミックス)と呼ばれている。ぷよぷよを組んでいる最中でテトリス画面に変わり、また数秒後にぷよぷよの画面に切り替わる。そのため、ぷよぷよとテトリスどちらの実力を求められるのだ。
何故こんなこと書いたと言えば、高校生はテトリスの技術が凄かったからである。
テトリスモードの攻撃だと、あめみやたいようを追い詰めていたとかもあった様に思う。いや、ちょっと競技シーンには詳しくないので見間違いかもしれないが……。
そのため充分高校生の優勝も期待出来たし、自分も応援していた。
が、試合時間が長引くにつれ、徐々に差が開き始める。どうやらぷよぷよモードだと神のスピードのが速く、実力としては上回られている。
1試合も長く、憔悴もあるのだろう。
テトリスも圧倒的な差ではなく、ぷよぷよの方でじわじわと攻撃力の差がついてしまう。
後一勝でプロの優勝が決まる試合、それまで試合開始からずっと静かだった高校生が、初めて焦りの声を出した。
盤面も高校生の方は画面上部まで埋まっており、後がない。この様な盤面からでも、巻き返した時はあった。しかし、この焦りを見た時、「もうこれはあめみやたいようが勝つのだろう」と思わせてしまった。
結果はあめみやたいようの優勝である。
とはいえ、充分高校生の方も優勝が狙える様な接戦だったのは間違いなかった。
あまりゲーム大会は見たことなかったのだが、それでも熟練者がせめぎ合い、勝敗の分からない試合はとてもワクワクさせられた。
因みに、高校生のプレイヤー名はともくんと言った。
熱い試合は良いゲームと熟練者共にいなければ成り立たない。だから、開発側はプレイヤーと良い関係を築いて欲しい。熱い大会は新規プレイヤーを増やすことにだって繋がるのだから。
eスポーツ界隈が良い話題で盛り上がり、これから先もこの様な試合が沢山繰り広げられればと思う。
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