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古事記と日本書紀の違いをまとめてみた

日本人なら誰しも聞いたことのある「古事記」と「日本書紀」。
名前は知っているけど詳しい内容までは知らない方も多いと思います。
今回は「古事記」と「日本書紀」初心者の僕が、すごく簡単にまとめてみました。

そもそも古事記や日本書紀って何??

簡単に言うと「日本の歴史書」です。
歴史書というのは大抵どんな国にも時代時代で作られているものですが、古いものはあまり残っていなかったり、国が滅んだり支配されて破棄されたり、写本されずに原本を失ったりで現存していないこともよくあるそうです。

「世界最古の国家である日本」における「日本最古の歴史書」というのはなかなかのレアものです。
日本の成り立ちを知りたいなら、読んでみると面白いかと思います。

古事記と日本書紀との共通点

この2つは似ている所も違う所もありました。
まずは共通点です。

01 
古事記も日本書紀も「作るぞ〜!」と言い出したのは第40代天武天皇。
実は、お兄さんの中大兄皇子と蘇我氏が大喧嘩したときに歴史書が燃えてしまったため弟が新たな歴史書を作ることになったそうです。
兄の不始末の責任を弟がとったということでしょうか。

02 03 04 05
完成したのもほぼ同時期の奈良時代でした。
「写本が残る日本最古の歴史書」という点も共通です。

共通点

古事記と日本書紀との違い

01
書き始めはそれぞれ神代の時代(紀元前660年の初代天皇神武天皇即位のさらに前)ですが、書き終わりは、古事記は33代推古天皇まで(628年)、日本書紀は41代持統天皇まで(697年)と若干異なります。

02
また使いみちも異なります。
古事記は国内に対して天皇の正当性を示す日本の歴史書であり、日本書紀は海外に向けて日本が独立していることを示す日本と世界(任那・新羅・百済・高句麗・唐など)の歴史書となります。

03 04 05
稗田阿礼(ひえだのあれ)の頭の中を太安万侶(おおのやすまろ)が国内用に文章化した古事記。
舎人親王(とねりしんのう)はじめ多くの人が海外用にまとめた日本書紀。
古事記と日本書紀では、ページ数も製作期間も使われた文字も全く異なります。

違い

まとめ

どちらを先に読むかとなった時、文章量の関係で最初は古事記でいいと思います。
古事記は神話が詳しく書かれているのも特徴です。




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