瀉血日和 川柳十句

水銀の頬に頬を寄せて白夜

ご機嫌な瀉血日和を抱く鳩

粉雪の再開ほろびゆくしじま

モンブラン振り回したいその響き

吐気する九月の蝉のアクセント

ファッションでカラスを纏うボールペン

気まぐれの地軸であれば構わない

帰路の束むんずと掴み御満悦

凪の海 僕は醤油を剝がすのみ

彼女らは成長痛の役を降り


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