お金について学ぶ

「この国は、ファイナンシャルリテラシーが著しく低い」と言われています。ファイナンシャルリテラシーとは、簡単に言えば、「お金に関する理解や知識」です。

私もその一人であるし、まだまだ勉強不足であると感じます。

この国には公的年金制度があり、毎月の給料から天引きされている「アレ」です。ほんの数十年前までは、定年まで働いて、それまでにコツコツ貯蓄をし、定年を迎えれば、年金と退職金で生活することは十分可能でした。そのため、難しいお金のことは、国や企業がなんとかやってくれるので、我々は考える必要がありませんでした。

また、1980年台の郵便貯金の定期預金の金利は10%近くあり、元本割れなく、預けとけば10年経てば資産が倍になるという世界がありました。貯金こそが美徳であるとされてきました。

しかし、バブル崩壊後、日本経済は失われた30年と言われ、GDP成長率は先進国で最低、平均賃金も最低、世界の企業別時価総額ランキングも日本企業がTOP5を独占していた華々しい時代は終わり、抱える少子高齢化、減少する労働人口から、社会保険料や税金の負担は増える一方、平均賃金もここ20~30年で緩やかに減り続けています。

これは、すべて日本の経済政策の失敗があり、日本人は先進国の中でも、ゆるやかに「貧困」の道に進んでいます。

そのため、昔のように何も考えなくても国や企業が何とかしてくれた時代は終わり、自分の責任でお金について学び、お金について知識を増やしていかないといけない時代に突入しました。

下記の数字をご覧いただきたい。これは各年代別の貯蓄額中央値と貯蓄0の割合である。(2020年金融庁調査)中央値とは、最も頻出する値のことで、上限が青天井の場合、平均値より中央値の方がより実態をあらわしているといいます。

 ・20代:/8万円/43.2%
 ・30代:70万円/31.1%
 ・40代:40万円/35.5%
 ・50代:30万円/41.0%
 ・60代:300万円/29.4%

年金受給額が目減りしていく一方で、満足な暮らしができるだろうか。これまでの価値観だけでは難しいのではないかと思います。

しかし、若い世代であればあるほど、資産運用はより効果的で1秒でも早く、1円でも多く実践した方がいいと考えています。

資産運用という言葉で濁したが、実際は「投資」を行うことです。「投資」と聞くと、ギャンブル、詐欺などネガティブなイメージが持たれがちであるが、お金に関する知識が増えると、むしろ詐欺やギャンブルなどを見抜くことができます。これから紹介する投資方法は、超王道で長期的に資産を形成する目的で行う投資です。短期間で資産を倍に増やす方法や、リスクをとりすぎた方法ではありません。投資なので、もちろん元本が割れる可能性もありますが、かなり地道に長期にわたって、資産を形成していく方法です。これの手段として投資を用いるのです。それでは、具体的な方法について解説していきます。

【免責事項】
まずは説明の前に、最終的な投資判断に関しては自己責任でお願いします。投資を行っていてもすぐにパフォーマンスはでないかもしれないし、でるかもしれないです。将来のことは、誰一人として、予測ができないことをご了承ください。また2022年の株式相場は米国の金融縮小が決定されており軟調と予測されています。短期的なパフォーマンスは悪くなる可能があると思っています。ただ、これからおすすめする投資方法は、長期運用を目的としており、数10年の単位で運用成績を評価して頂きたいです。僕の勉強してきた中では超王道な投資方法です。それではよろしくお願いします。

【長期、分散、積立について】
資産形成を目的とした投資の基本は「長期、分散、積立」です。
本当に重要なので下記を読んでおいてください。
https://www.resonabank.co.jp/kojin/nisa/basic_howto.html

そして、これからおすすめする投資信託については、長期にわたって、定額で積み立てられて、分散もできる超王道の投資方法です。

ところで、わたくしはアイドルヲタクをやっていますが、これに例えることができます。アイドルヲタクをしていて一番辛く切ないことは、アイドルの引退やグループの解散です。

アイドルヲタクがアイドルヲタクとして存続し続けるために、複数のアイドルを好きになって(分散)、長い間(長期)、一定頻度で推していけば(積み立て)、仮に推しているうちの一人のアイドルが引退してもメンタル面の損害は低く、そのヲタクはドルヲタを続けることができます。

一方で一人のアイドルだけを押し続けることで、そのアイドルが引退した際にそのままアイドルヲタクをやめていってしまうことになります。

アイドルヲタクに例えてみましたが、投資では元本割れをするリスクがある中で、リスクを限りなく排除し、持続的に投資をし続けるための方法が「長期・積立・分散」であることをご理解していただければ幸いです。

まず1年間は愚直に積み立てをやってみましょう。投資したお金が毎日変動するため、増えたり減ったりすることに慣れてみましょう。積み立ての金額は10年間無理なく毎月拠出できる金額になります。その点は、どれぐらい出せるのかを考えてみてください。また、病気や怪我などで急な出費が必要になることがありますが、100万程度は現金は持っておいた方がいいと思われます。それ以上の金額が余裕資金になります。これはあくまで目安なので、緊急の場合親の援助を受けられる環境がえるなら、そこまで気にしなくてもいいと思います。

【投資信託とは】

投資信託について解説します。投資信託とは、株式運用する会社が、お客からお金を集めて、集めたお金で投資をし、その値上がりした利益や配当金をお金を拠出したお客さんに還元する商品です。

例えば、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」という投資信託があります。https://itf.minkabu.jp/fund/03311187

こちらは日本で3本の指に入る人気の商品です。この商品を100万円分購入した場合、基準価格が2万であった場合、50口保有することができます。この基準価格が21,000円になった場合、100万円の投資信託は、105万になり、売却を行えば、5万円の利益になります。この基準価格とは、運用会社の株式運用成績であり、これが毎日上がったり下がったりをしています。また、運用を運用会社に委ねるため、当然に手数料が発生します。一般的に購入金額から差し引かれる形になります。そのため、例えば1%の手数料が発生する場合、100万円を購入した時点で99万円になります。そのため、長期積み立てをしていく上ですごく重要となるが、手数料の安さになります。その点をを踏まえて、おすすめの投資信託をご紹介致します。

【おすすめの投資信託】
それではおすすめの投資信託です。以下、三つ種類の手数料がかなり安いです。理由は、投資のプロに運用を任せるのではなく、格付け会社が発表する指数と連動する投資信託になるため、人件費がかかってないので安いのです。そして、このように指数と連動する投資方法を「インデックス投資」といい、投資のプロが運用している投資信託のことを、「アクティブ投資」といいます。一般的に長期投資では、インデックス投資の方がパフォーマンスが高くなるという研究結果がでてます。インデックス投資は、その国の経済成長に直結する企業に対して投資をするイメージになります。その国の経済が発展していくことが予測されていれば、長期的には右肩上がりで株価も成長していきます。これを利用するのがインデックス投資になります。

①S&P500指数と連動する投資信託
・eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

https://www.rakuten-sec.co.jp/api/ss/detail/?ID=JP90C000GKC6

・SBI-SBI・V・S&P500インデックス・ファンド

https://site0.sbisec.co.jp/marble/fund/detail/achievement.do?s_rflg=1&Param6=289311199&int_fd=fund:psearch:search_result

S&P社が米国企業の格付けを行い、企業規模が大きく、成長を続けている500社を選んで株価を指数化したものが、S&P500指数になります。この500社にまとめて分散投資できる商品になります。どちらも買付手数料は無料ですが、信託手数料が1年に1回発生します。その信託手数料は、「eMAXIS Slim 米国株式」が、0.0968%で、「SBI-SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」が、0.0938%となっており、SBIが軍配が上がっております。ただ、証券会社によって購入できない場合もありますが、ネット証券であれば、基本的にはどちらかは購入できます。

②全米に分散投資する投資信託
・楽天・全米株式インデックス・ファンド

・SBI-SBI・V・全米株式インデックス・ファンド

ここでは楽天証券とSBI証券がしのぎを削っています。両社とも買付け手数料は無料ですが、信託手数料が前者は「0.0968%」、後者は「0.0938%」となります。S&P500の商品と同様に、購入できる証券会社は異なります。

こちらの商品に関しては、約3800社からなる企業規模が小さいものから大きなものまでの米国企業をまとめて分散できる投資信託。

③全世界に分散投資する投資信託
・eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

・SBI-SBI・全世界株式インデックス・ファンド
https://site0.sbisec.co.jp/marble/fund/detail/achievement.do?s_rflg=1&Param6=28931217C&int_fd=fund:psearch:search_result


こちらの商品は、米国だけではなく、日本、欧州、中国、インド、ベトナムなど全世界の企業にまとめて分散投資できる投資信託。投資界隈ではオルカンと呼ばれてます。

【おすすめの理由について】

まず①②をおすすめ理由としては、世界経済は米国が動かしているからです。米国は、先進国で唯一人口が増加していて、数十年にわたって、増加することが統計的に明らかになっています。人口の増加と経済発展は相関関係にあり、また経済も発展すれば、株式市場も上昇します。そして、米国はグローバルに展開する企業が多く、他の国が経済発展したとしても米国企業が恩恵を受ける仕組みが既に出来上がっています。AMAZON、アップル、Googleなどの外国由来のものが日本でも当たり前のように使用されていることでもわかりますね。

そして、ヒト、モノ、カネがが全世界から集まってくるため、一本調子で経済成長を続けており、これからも経済成長を続けることが予測されています。

③をおすすめする理由は、米国が仮にパフォーマンスが悪くなった場合、新興国へ投資マネーが流れることがあるため、その点をカバーすることができるためです。

確かに、米国経済成長は今後も続くことが予想され、そのパフォーマンスも他の投資対象に比べて大きいです。しかし、将来何が起こるかわからないです。2019年現在、多くの経済アナリストはコロナショックが起こることを予想できませんでした。また、ロシアがウクライナに全面的に侵攻しないだろうといわれていました。常に世界では何が起こるかわかりません。

それでもなぜ米国をすすめるか。

上述の通り、米国は、他の国で目覚ましい経済発展をしても、米国への恩恵をうける仕組みが出来上がっています。また逆に米国の経済悪化は、他の国への影響も大きく受けます。そのため、全世界に分散しても、米国の良い影響も悪い影響も受けるため、パフォーマンスが高い米国集中投資でも問題はないという考えになります。ちなみに全世界に分散投資しても、60%は米国に投資することになります。世界の企業価値で投資金額が割り振られるため、全世界の企業価値の半分以上は米国であり、それほど全世界に影響を与えている国であることがわかると思います。

ただし、ここら辺はリスク許容度の問題になりますので、選んでみてください。

【絶対にやってはいけないこと】
この投資方法で絶対にやってはいけないことがあります。それは、暴落した際に資産が目減りしていくのに嫌気がさし、売却してしまうことです。

暴落した時は資産が減りますが、その分安い金額でたくさんの投資信託を買い付けることができるチャンスです。

これまで米国株はたくさんの暴落を経験しておりますが、その度に復活してきました。暴落しても復活することを信じて、買い続けることです。仮に入金した金額を60歳まで引き出せなくてもよいなら個人型確定拠出年金という方法もあります。積み立てるだけで、税額控除されるので、普段の手取りが若干増えます。(年収にもよりますが、年間4万程度かなと)これもまた別途ご紹介します。


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