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なぜお金儲けは良くないことだと思う人が多いのか?その背景を考えてみる。

こんにちは。

たすくです。

今日はお休みということで、仕事から離れて気ままに過ごしていたつもりですが、職場にいなくともついつい仕事のことを考えてしまいますね。😅

なんか、身の回りの全てのことを仕事に関連付けて考えてしまっているような気がしています。

まあ、仕事が好きで堪らないことは凄く幸せなことだと感じていますが、仕事のことを忘れて没頭できるモノが何かあればなと考える今日この頃です。

さて、今週のテーマを何にしようか今日一日中考えていたのですが、前回が経済のネタでしたので、今回もそれに関連したテーマで書こうと思います。

そういうことで、今回のテーマは、

「なぜお金儲けが良くないことだと思う人が多いのか?
その原因を考えてみる」

です。

経済を語るうえで、お金儲けの話は避けては通れません。

お金儲けというと、最近の若い人たちのなかでは、お金持ちになりたいくないとか、お金儲け=良くないことだというイメージを持っている方が少なくないと、最近の若い人の一人である僕も感じています。

お金儲けとは、資本主義社会の下では全く悪いことではありませんし、むしろ経済学はそれを目指して行動することが社会全体を豊かにすることだと論じる学問なので、お金儲けが良くないことだというのは全くの的外れな考え方だと僕は思っています。

そういうことで、今回はなぜ日本人はお金儲けに対するイメージが良くないのか、その背景を考えてみたいと思います。

この背景は本当に色々な諸説があるので、絶対的な解がある訳ではないので、僕が色々経済について学ぶなかでこれは面白い見解だと思ったものを紹介します。


1.清貧の思想が誤った形で浸透した

まず最初に、以前このブログで取り上げた著名な投資家の一人である、藤野英人さんの見解です。

氏はその著書のなかで、僕たち日本人がお金儲けに対してあまり良いイメージを持っていない背景に、「清貧の思想」が間違った解釈で根付いてしまったことにあると指摘します。

「清貧の思想」とは何ぞやと初めて聞いた方も多いかと思いますが、これは端的に言うと、自ら金銭的、物質的豊かさを捨て去った生き方こそがより良い生き方だとする思想です。

金銭といった物質的な豊かさよりも、心の豊かさを大事にすることが清いことであるが、これを逆の考え方、つまり金銭的に豊かになることは汚れることであると誤った捉え方をしてしまったことが、「お金儲け=良くないこと」であると思うようになったと言う訳です。

確かに、僕自身も少なくない人がお金持ちは何か卑怯な、汚らわしいことをしたからお金持ちになったのだと考えていると感じることはあります。

清貧の思想は、それはそれで僕自身も素晴らしいと思う考え方ではありますが、お金儲けは汚れていると考えるのはこの思想の本質からズレていると思わずにはいられません。


2.長らく質素倹約が重んじられてきたから。

次は、日本では昔から質素倹約が重んじてこられたからという背景です。

日本では具体的にいつからなのかは分かりませんが、質素倹約が国民全体にとっての美徳とされてきた歴史があります。

実際に江戸時代では、財政が厳しくなると「倹約令」といって、庶民と武士に対して、食べ物や衣類など身の回りのものにおいて贅沢を禁ずる法令が何度も出されてきました。

この倹約令ですが、庶民や武士だけでなく、大名に対しても発令されていたので、その徹底ぶりに驚くばかりです。

また、江戸時代だけでなく、昭和の戦時中も「贅沢は敵だ」など言って、贅沢をせずに質素倹約してお国のために尽くせという全体主義的思考が蔓延していたのは周知の事実です。

こうした江戸時代、そして戦時中に贅沢は敵だ!質素倹約こそが正義だという思想を植え付けられてきたことが、現代のお金儲けは良くないことだという思想に繋がっていると考えるのは全くもって自然なことでしょう。


3.お金に関する教育が不十分だから。

最後は、結局そこに行きついちゃう訳ですが、お金に関する教育が全然されてこなかったというのが大きいでしょう。

日本では金融などお金全般に関する教育が不十分なせいで、投資などに回るお金が少ないと指摘する識者も多いように思います。

確かに、先述した藤野英人さんは著書のなかで、日本人はお金に対して誤った認識を抱いていると警笛を鳴らします。

実際に氏によると、日本では約50兆円ものお金がタンス預金として眠っているとのことですが、タンス預金というのはお金の持つ力を殺すに等しい行為ということはあまり知られていないように思います。

お金は使わなければ意味をなさないものです。

言ってしまえば、この世に存在するあらゆるものと交換できるものなので、これらと交換しなければお金は効力を持ちません。

もし使わないお金があれば、それは金融機関に預けることで、金融機関がそれを元手に株に投資したり、お金を必要とする他者に融資するなどして社会に還元しますが、タンスで眠っているお金は誰の手にも渡ることなく何の役に立つこともない、ただ眠っているだけなのでその効力は何もない「死んだお金」です。

これを多くの方が知っていれば、タンス預金という死んだお金が約50兆円まで増えることはないでしょう。

タンス預金約50兆円というのは、日本人の金融リテラシーの低さを如実に表していると言わざるを得ません。

お金儲けに関しても、お金儲けがなぜ社会にとって必要なのか、その意義が多くの方に知られていないから、何となくお金儲けは汚いものという勝手な偏見を生むのだと思います。

人は自身が知らない者に対しては、恐怖や偏見、そして敵意を抱いてしまうものです。

新型コロナウイルスも、その正体がハッキリと分からないから人はそれを恐れるあまり、正常な判断が阻害されてしまうことで、自粛警察など多くの混乱が生まれているのは紛れもない事実でしょう。

お金に対しても同じことが言えると思います。

お金、経済、資本主義の本質を知らないから、これらに対して偏見や敵意を抱いてしまっているのだと思います。

一人でも多くの人が、これらの本質を知って、適切な行動を取ることで日本はもっと良くなっていくと思いますし、そのために自分は何ができるのかを考える今日この頃です。


4.まとめ

今回は、なぜお金儲けに対して良いイメージを持たない人が多いのか、その背景を僕なりに考えてみましたが、皆さんはお金儲けに対してどんなイメージを持っていますか?

正直、僕自身も割と最近まで、お金は暮らせるのに不自由でなければ十分。お金儲けは無理してするものではないと考えていました。

ですが、お金や経済、資本主義について色々学ぶなかで、お金儲けがなぜ大事なのか、徐々に理解していくことができましたし、今は社会をより良いものにしていくためには、まずは僕自身がたくさんのお金を稼ぐことが必要だと考えています。

次回は、なぜお金儲けが大切なのか、その意義を論じる予定ですので、今回読まれた方は是非次回もお楽しみにしてください!

今回はこの辺りにしておきます。

それではまた👋








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