すぐに価値が上がるものはすぐに価値が下がるよって話
こんにちは。
2021年6月2本目のブログ。
今回も何とか更新できました😅
今月はどんなテーマで書こうかなと考えているうちに6月が終わりに差し掛かってしまったので、今回は時事ネタということで仮想通貨について書きたいと思います。
ただ今回は仮想通貨そのものではなくて、先日あった仮想通貨の大暴落から、すぐに価値が上がるものはすぐに価値が下がってしまうなと強くそう思うきっかけになったので、今回はその話で書きたいと思います。
ざっくり言うならば、この世界に簡単に儲かるなどという美味しい話には相応のリスクがありますとよ自戒を込めて書いものになります。
今回はちょっとシリアスな内容になりますが、最後までお付き合いいただけると嬉しいです。
1.仮想通貨の大暴落
先日の6月18日頃に「TITAN」という仮想通貨が僅か1日でその価値が42億分の1まで下がる大暴落が起こりました。
1日ちょっとで42億分の1まで価値が下がるなんて、過去類を見ないほどの大暴落だったということは間違いないようです。
この図から分かるように、これほど急激に価値が下落するなどこれまでの金融の歴史上一度もなかったのではないかと思ってしまいます。
私はそもそも仮想通貨には最初から興味が一切持てなかったため、仮想通貨に1円たりとも投資はしていませんでしたが、今回のTITANの大暴落によってきっと多くの方が資産を減らす、最悪資産を全て失うなど仮想通貨の恐ろしさを強く実感した日になりました。
しかも、この仮想通貨はネット上で有名なインフルエンサーがブログやYouTubeのなかで度々紹介していたため、彼の影響を受けてその仮想通貨に投資すれば大儲けできると思い、そしてこれ以上ないほど大損をした方が相当数いるのではないかと思います。
投資にはリスクが必ず付いてくるため、あくまでも投資するか否かは自己責任ではありますが、もし自分が彼の甘い話に乗ってその仮想通貨に投資していたと考えると恐ろしくてたまりません。
2.今回の件で強く感じたこと
今回の一件で私が強く感じたことは2つあります。
①すぐに価値が上がるものはすぐに価値が下がるものだということ。
そして②「楽して儲かる」だとか「必ず儲かる」など甘い話には必ずそれ相応のリスクがあるということです。
確かに人間は弱い生き物なので、お金に悩んでいるときや現在の生活と理想の生活のギャップに悩んでいるときなどにこうした話を聞くとついつい乗せられてしまう可能性は十分にあるのですが、以上の2つだけは頭と心に強く刻んでおくべきことだと思います。
ここで、以上の2つについて詳しく述べていくことにしましょう。
①すぐに価値が上がるものはすぐに価値が下がるもの
①については、これは仮想通貨や株などの金融商品から企業の盛衰まで万物に当てはまることだと思っています。
これと類似した言葉で私も個人的に好きな言葉でもありますが、
「すぐに役に立つものはすぐに役立たなくなる」
があるように、価値の上がり幅と下がり幅というのは基本的に一致しているのではないか私はそう考えています。
例えば今回のTITANも先に示した図から分かるように、その価値は短期間で急激に上昇していました。
図を見る限り、1日前に投資した額が3日後には数十倍、数百倍になることはザラにあるほど短期間で急激にその価値は上昇していました。
しかし、その価値が暴落するのもホントに一瞬でした。
正に嵐のように上昇して嵐のように暴落した。そんな風にも見えます。
ちなみに、企業の業績にも今回のTITANとよく似たケースがいくつもあります。
短期間で急激に業績を上げた会社が数年も経たないうちに市場から消え去ってしまった例など数え切れないほどあります。
最近の好例だと、私は立ち食いステーキという形式で数年前に一世を風靡したいきなりステーキがあげられるでしょう。
いきなりステーキは立ち食いの安価なステーキチェーンということで、数年前は外食産業のなかで栄華を誇っていたように見えますが、近年はコロナショックもあり極めて厳しい状況にあるように見えます。
いきなりステーキを運営するペッパーフードサービスのここ5年の株価の推移を見てみると、以下のようになります。
2017年度から急激に株価が上昇し、2017年3月31日の株価が1株891円だったのが、同年11月には1株7,200円にまで約8倍にまで急上昇しています。
この頃が本社にとって最盛期だったのでしょうが、その栄華は長くは続かず翌年2018年の5月からは株価は下がり続け、2021年6月には1株443円にまで下落しました。
僅か4年足らずで株価がおよそ16分の1にまで急激に下落した訳ですから、急激に価値があがって急激に価値が下がった企業の好例とも言えるでしょう。
いきなりステーキの凋落の原因は、コンセプトが消費者に飽きられてしまったことや市場競争が過熱化したことなど様々な要因が絡んでいるため簡単に説明がつくものではありませんが、一つ確実に言えるのは、どんな企業であれ短期間で急成長しているように見える会社は凋落するのもあっという間のため注意しておかねばならない。
これに尽きるかと思います。
急成長の裏には何かしらの好ましくない事実が隠れていると疑って、安易に投資するのはリスクが高いと思うべきだということです。
②「楽して儲かる」だとか「必ず儲かる」など甘い話には必ずそれ相応のリスクがある
最後の②については、特に学生さんには絶対に知っておいて欲しいことです。
「楽して儲かる」とか「必ず確実に儲かる」など甘い儲け話には必ずそれ相応のリスクが潜んでいるということ。
正直これは義務教育で教えるべき話ではないかとも考えています。
こうした甘い儲け話に乗ってしまったあまり、これまでの人生を一切棒に振るようなことなど絶対にあってはなりません。
本来お金儲けというのは誰かの役に立つものであって、その儲けというのは誰かを喜ばせる対価として受け取るものだと私はそう考えています。
しかし、これらの甘い儲け話はごく少数の限られた人が喜ぶことがあったとしても、その裏で多くの人が損をしたり辛い想いをすることが往々にしてあります。
ごく少数の人だけが得をし、それ以外の人は損をしたり辛い想いをする。
これが真にビジネスと言えるものだとは私は微塵たりとも思いません。
今回のTITANの件でも、得をしたのは(本人も大損した可能性も十分にありますが…)仮想通貨を買うべきと煽り記事を書いてそのPVの対価を受け取ったインフルエンサー程度で、その話に乗せられてその仮想通貨に投資した人は皆大損している訳ですから、このようなものは社会を豊かにするビジネスだとはとても言えないでしょう。
他にも去年は持続化補助金の給付金詐欺に多くの学生が関わったとして学生の間で問題になりましたが、あの話も首謀者が何も知らない学生相手に「楽してたくさん稼げるバイトがある」と甘い儲け話を吹っ掛けたという手口であったと記憶しています。
残念ながら今となっては後の祭りですが、その楽して稼げるという話の裏には法律に抵触して犯罪を犯すという絶大なリスクが潜んでいると本人たちが知っていればこうした事態にはならなかったと思います。
そういう意味では、確かに給付金詐欺に関わったとして罪に問われるのは法律上仕方のないことではありますが、騙された学生自身も被害者であると言えるでしょう。
甘い儲け話には相応のリスクが潜んでいる。
これを知らないというだけで、本人の明るい未来を閉ざしてしまうことは本人にとっても社会にとっても計り知れない損失です。
自分自身の未来を、そして周りの人たちを悲しませないためにも、学生をはじめ若い人には今回あげた2つの話は絶対に知っておいて欲しいと強く強く願っています。
3.終わりに
今回はちょっとシリアスな内容になってしまいましたが、先日の仮想通貨の大暴落の件から得た学びを忘れないようにしておかなねばという気持ちで自戒を込めて書きました。
人間は弱い生き物ですから、上手くいかないときなどに甘い話を聞くとどうしても心が動いてしまいそうになります。
しかし、残念ながらこの世界に楽して簡単に儲ける術などありはしません。
自分が欲しいと望むものを得るためには、それ相応の手間や時間がかかるものだと思います。
むしろ、私は何事もじっくりと時間をかけて着実に成長していくものこそ真に価値があるものだと考えています。
私自身もそうですが、投資したものに対してはすぐにその成果を求めてしまうものです。
買った株に対しては早く株価が上がって欲しいと思ってしまいますし、仕事でも早く成果を出したいと焦ってしまうことも多々あります。
ですが、今回の件ですぐに価値が上がるものはすぐにその価値を失ってしまうリスクを秘めていることがよく分かりました。
早く成果を出したいと望むあまり短期間で価値が急上昇しているものに手を出してしまうと、長い目で見た場合結局は大したリターンを得れないばかりか最悪大損してしまうリスクもあると考えると、何事も焦らずじっくりと着実に成果を出し続けることの方がが大切なのだと思わされますね。
すぐに役に立つものはすぐに役立たなくなるのと同様に、すぐに価値が上がるものはすぐに価値が下がるものである。
これは今後の人生の教訓にしていきたいと思います。
最後になりますが、今回はだいぶシリアスな内容となりましたが、ここまで読んでいただいた方、本当にありがとうございます。
今回のテーマについて、少しでも何か感じるものがあれば幸いです。
6月ももうすぐ終わり、夏に向けて暑くなる日もかなり増えてきましたが、体調には気を付けて今年は楽しい夏にしたいですね。
また7月のブログも楽しみにお待ちください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
それではまた👋
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