デヌーチ
1月もあとわずか。1週間を切った。といっても緊急事態宣言で1月の行事はすべて潰された。もはや普通の日常がどこにもない。ないんだよ。よくそれでみんなガマンしているよな。
面白くないだろ。つまんないぜ。いい加減、目覚めろよな。俺は俺の生き方を貫く。常に出掛ける。人と会う。食事をする。おしゃべりに夢中になる。これでいいんじゃないの?
楽しいもん。相手も喜んでくれる。WIN-WINだ。石橋さんにいただいた尾鷲のみかん。美味いねえ。種があるけどね。別の人からもらった鬼滅の刃、いちごクリーム大福。
これも甘くてたまんない。おやつには最適。15時00分、永田町。キャピトル東急ホテル。「オリガミ」で友達と約束。闘強魂の仲間、3人が登場。ひとりはガチガチのゴング派。
私は週プロだからライバル? 敵? もうひとりは熱狂的猪木信者、前田のファン。そして中立派。当然、プロレスの昔話。激論。対決。「オリガミ」は15時になると食事ができない。なんだ。
この季節、冬なのでパーコー麺を食べに来たんだよ。仕方がない。隣りの喫茶でカツサンドとアップルパンケーキにした。デザートはぜんざい。糖尿病なのにね。
いいんだよ。着ていたTシャツはドン・デヌーチ。有名なレスラーではない。デヌーチはイタリア系で同じイタリア系の人間発電所、WWWFのチャンピオン、ブルーノ・サンマルチノの番頭さん。
サンマルチノと馬場さんは親友。そういうことだよ。1月は馬場さんに会うため「オリガミ」を訪ねる。当然だ。23日が誕生日。31日が亡くなった日なのだ。
我々のテーブルだけ異常に話が盛り上がっていた。その熱量は半端ない。プロレスってホントに凄いジャンルだ。1980年代から1990年代を青春として熱く生きたんだよ。
彼らはその時、10代、20代の初めだったから。ああ、楽しかった。立石に帰って来ると18時06分、東の空に十五夜の月が出ていた。金曜日は満月だろ。
晴れて欲しい。“四字熟語”はデヌーチ。
ターザン大陸より)
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