岡田総帥
訃報である。競馬の世界でマイネル軍団の総帥と言われた岡田繁幸さんが亡くなられた。71歳。しかも誕生日の日にだ。私より4歳も若い。馬の能力を見る目は天才的と言われた。
いわゆる相馬眼のことだ。生産牧場を立ち上げた。調教場もある。クラブオーナーの組織も。マイネル、コスモ、ウインが冠名。日本の競馬界を牛耳る社台グループ。
もはや完全な一強である。それに対して打倒・社台に生涯、情熱を注ぎ込んだ人。しかしその壁は余りにも厚かった。厳し過ぎた。はね返された。もう一つイギリスのエプソムダービーを勝つことももう一つの夢だった。
それは挑戦すら叶わなかった。種牡馬の輸入にも力を入れた。コンデュイット、ロージズインメイ、アイルハヴアナザーなどだ。第二のサンデーサイレンスに賭けたのだ。
成功しなかった。要するに自分の夢を徹底的に追求。やり尽くした。ホースマンとしては本当に熱い人だった。私は大昔、北海道に行きレンタカーを借りて友達と牧場巡りをしたことがある。
全部、アポ無し。飛び入り。その頃は今とは違い人々はおおらか。あの社台グループの牧場ではなんとノーザンテーストの馬房まで見せてくれた。だからノーザンテーストを間近に見た。
輸入されたばかりのサンデーサイレンスも放牧場にいるところ見ることができた。今では絶対に無理。あり得ない。こっちは単なる競馬ファン。素人だ。それからタカエノカオリがいた牧場。
サムソン牧場。明和牧場。そして岡田繁幸さんの自宅を直撃。突然、行ったのに家に上げてくれた。1時間ぐらい岡田さんの話を聞いた。すごくフレンドリーな方。
すっかり私は岡田さんのファンになったことを覚えている。正式に一度、競馬雑誌でインタビューしたいと思っていたがそれは実現しなかった。残念だ。心残りだ。
会えば意気投合できたと私は確信していた。今週はマイネルの馬がレースに多く出ている。目が離せない。“四字熟語”はズバリ岡田総帥。
ターザン大陸より)
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