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横浜密航

水曜日は毎週、横浜へ。それが習慣になった。今週で4週連続だ。立石からだと1時間半かかる。少しだけ遠い。11時30分、京浜東北線、石川町の改札口で待ち合わせ。

そのまま中華街。ここでランチを食べるのが楽しみなのだ。それも毎回、違うお店。今日は牛バラ丼だった。なんとワンコイン、五百円。肉が分厚い。量もたっぷり。

普通、八百円は取るだろう。ウーロン茶付きだよ。エビチリ丼とか何種類もある。これはお得。素晴らしい。それをわざわざ見つけて来る友人が凄い。ハイ、いただきました。

満足しました。ご馳走様。それから例によって横浜放送ライブラリー。無料で2時間限定。昔のテレビドラマが見れる。若尾文子が出ているのをリクエストした。

1975年、TBSで放送された「寿の日」だ。石井ふく子さんと平岩弓枝さんのコンビ。70分を超える大作。なんとトップ女優が勢揃い。杉村春子に乙羽信子。

貫禄の芸達者。浅丘ルリ子、吉永小百合、香川京子が共演。オールスターだ。これだけ美女が出ているとそれだけで嬉しい。そんなもんだぜ。ストーリーは挿絵作家がある賞を受賞するところから始まる。

彼には3人の娘がいる。すべて母親が違う。そこがミソ。いわゆる父と娘の物語。父の役は尾上松緑。泣かせる話なのだ。それにしても若尾文子の美しさは目を光る。

完璧、昭和の美人。その典型だ。先週見た池内淳子さんもそうだった。化粧技術が発達した人工美人とはわけが違う。桁違いの説得力だ。痺れた。鳥肌が立った。

そうなんだよ。私が放送ライブラリーに通うのは昭和の美女に会いたいからなんだよ。それしかない。みんな過去のことだけどね。過ぎ去った話。俺、横浜に引っ越ししたら毎日、放送ライブラリーに行くだろう。

昼下がりの時間にね。見終わるとベローチェで雑談。2時間。これがまたいい。プロレスも当然、話題になる。気が付いたら17時前だ。雨にならなかったのは助かる。

傘は持ち歩きたくない。横浜密航。ビューティフルウェンズデーだな。昭和が好きだと言ったら今時、流行らないよな。もう一本、いしだあゆみさんのドラマ「黒田軟骨の女難」の後半も見た。

梅宮辰夫がいいんだよ。最後、矢切の渡しの場面はグッと来てしまう。ちあきなおみがそれを歌うんだよ。あのね。好きな彼女、恋人、妻が逃げて行く。去っていく。

男と駆け落ちしたり結ばれる。これって逃げられた野郎からするとたまらないものがある。怒りではない。やるせなさだ。だって自分に原因があることは百も承知しているからだ。

逃げる女はいつだって正しい。全然、間違っていない。私は経験者だから。実感としてわかる。去って行った彼女は自分の中で永遠の存在になる。そこで時間がストップするからだ。

これぞ男のダンディズムだ。いい記憶だけ残して去って行ったと思えばいいのさ。これを事後の片想いという。勝手な理屈だけどね。結局、女を幸せにするDNAがない。

惚れるのにね。惚れるのと幸せは両立しないか。夜、ある人から立花隆さんが亡くなられたのでそのコメントを求められた。1冊も著書を読んでいないので語る資格はないぜ。

そう言いながら語った。YouTubeで流す? えええええ。今日の“四字熟語”は横浜密航だ。


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