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銭湯談義

ターザン山本

朝、10時30分、巣鴨、人気定食屋「ときわ」に集合。決めた。朝食は抜きだ。朝・昼兼用で大食いするぜ。普段、フライ、天ぷらはエネルギーが爆発するので禁止。

今日は違うぜ。ミックスフライ定食。とにかくエビが長さ10センチ。太さも半端ない。巨大。それにアジフライとミンチカツ。これで九百円ちょっとのお値段。

私が払うわけではないけどね。あと生卵とニンニク揚げ。もう完璧。お腹いっぱい。久しぶりに食ったという感覚だ。バンザーイ。それにしても美味しい。ご馳走さまでした。

ふう。ため息。12時00分、競馬の仕事で電話インタビュー。45分。バッチシ。来月、7月13日発売号『競馬の天才』に掲載される。押忍。ひと仕事、終えたぜ。

あとは自由だ。こっちのものだ。それにしても暑い。真夏みたい。ふらふら。熱中症になるぜ。錦糸町に移動。お目当ての映画が時間的にもなかった。帰るか。

ウン、眠たい。こういう時は寝ないとな。帰宅すると電話あり。遠い地方の友人。いつも年賀状を出して来る人。いきなり質問をしてもいいですかときた。なんだ？

プロレスかあ。いいぜ。言ってみろ。なんでも答えてやるぜ。あ、そのことか。それはですね。つまりは一発解答で解決。わかった？　わかればいい。本人は元気になりましたという。

オイ、ちょっと待て。俺、君から何かもらわないとWIN-WINにならないぜ。ブルーベリーの南国産。アサイーをくれないとリクエストした。よしそれでいい。

一件落着。じゃあ、またな。電話して来た彼が偉いのさ。普通は遠慮して掛けてこない。その差はデカイ。おめでとう。Show大谷に立花隆さんのことYouTubeに載せるなら痴の虚人、知の巨人を語るのタイトルにしろよなとメールした。

俺は痴の虚人なのだああああああ。この日、Youtubeで公開された。

20時過ぎ銭湯「喜久の湯」に行く。Twitterでアサイー果実の香りと書いていたがらだ。

行くしかない。たしかに。お湯に浸かった瞬間、肌がヌルヌルする。いや、ツルツルになる感じ。なるほどな。女性にウケがいいと聞いた。そうだよな。今回、洗い場で3人から声をかけられた。

ひとりはこの銭湯の大ファンとか。自分の家の近くに別の銭湯があるのにわざわざ自転車でこっちに来ているんだ。サウナが無料。これは大きい。ジャグジーが四つもあるのだ。

背中、腰、足、全体。シャンプーとボディーソープも備え付け。自由に使える。至れり尽くせりだ。最近、お客さんが増えて来た。代替わりして息子さんの時代になった。

このお兄ちゃんだよ。キーワードは。むすっとしていない。いい感じ。それはみんな認めているはず。俺もそう思う。人が人を呼ぶのさ。居酒屋、スナックみんなそうだ。

79歳の親父さんと脱衣所で会話。え？　高齢者になるとお互いに差が出て来る？　おおおおお、それは言える。オジさん、目がイキイキしている。おしゃべり、挨拶。

健康がすべて？　その秘訣は？　女？　色気。色欲。大事だ。モーストインポータント。賛成。同感。この人、自分のことなんでも言う。これだ。アウトプットする言語感覚。

銭湯は社交場なり。満月、ストロベリーリームーン。20時には見えていたのに帰る時は曇って見えなかった。残念。ああ、面白い1日だった。正解。“四字熟語”は銭湯談義。


ターザン大陸より）
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