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第94回選抜高等学校野球大会展望 ~今年の木更津総合はどんなチーム?~

(ヘッダー画像引用:朝日新聞デジタル より)

 やあどうも、しゅうです。
昨年の後半から駅伝シーズンが始まったということもあり、駅伝に関する記事を書いてきましたが、箱根駅伝も無事終わり春のセンバツの出場校も決まったということで、今回は我らが千葉県からの出場校(?)である、木更津総合高校に関しまして、昨秋の戦績などを振り返りながらどのようなチームなのか紹介していきたいと思います。

久々の野球に関する記事となるので、クオリティの低さには目をつむっていただけると助かります。笑

チーム紹介

 まずは簡単にチーム紹介から。
名前の通り、千葉県木更津市に位置する木更津総合高校。実は、最近コツコツと力をつけ、県内でも名前が通るようになってきた市原中央高校が姉妹校にあたります(同じデザインのスクールバスや全力校歌を知っている方も結構いらっしゃるのでは!)。
昨秋の県大会と関東大会の戦績は以下の通りです。
(お詫びとしまして2回戦の船橋法典戦に関して、試合結果しかわからない状態なので、それ込みで以下の文章を見ていただけると助かります。)

第74回秋季千葉県大会 優勝
1回戦 vs磯辺    17-0(5回コールド)
2回戦 vs船橋法典  25-0(5回コールド)
3回戦 vs東海大望洋 10-0(6回コールド)
準々決勝 vs市船橋  7-5(延長10回)
準決勝 vs八千代松陰 8-4
決勝 vs拓大紅陵   14-2

第74回秋季関東大会 ベスト4
1回戦 vs帝京三      3-0
準々決勝 vs東海大相模 4-1
準決勝 vs明秀日立  2-5

 県大会はもう「圧巻」でした。
1,2回戦を共に5回コールドで勝つと、一部では事実上の決勝戦(?)の声も上がっていた3回戦の東海大望洋戦でも6回コールドで圧勝。
一転して準々決勝では市船橋との延長戦を制すと、準決勝では成田習志野との接戦をものにしてきた八千代松陰に対し、山田隼の2打席連発が飛び出すなどし逆転勝ち。決勝の拓大紅陵戦でも芦川正真のグランドスラムを皮切りに14得点の圧勝で優勝。

 関東大会では、初戦の帝京三戦でエースの越井颯一郎が無四球完封。
準々決勝の東海大相模との大一番では、初回の3点をバッテリー中心の粘り強い守りでなんとか守り抜き、ベスト4進出。
準決勝の明秀日立戦では惜敗も、2枚看板のもう1枚である金綱伸悟が7回を投げ、試合を通しても無失策と、関東王者相手に収穫は大きかったのではないかと思います。

 センバツへの出場は、現東北楽天ゴールデンイーグルスの早川隆久を擁してベスト8まで勝ち進んだ16年以来6年ぶり、夏には18年に出てますので、甲子園自体には4シーズンぶりの出場となります。


攻撃編

 まずは攻撃面から。
旧チームで夏を経験した選手が多く残っており、6試合81得点、1試合平均13.5点の打線は関東でも破壊力はトップクラスでしょう。
特に全試合で1番に座った山田隼は準決勝での連発を含む、6試合で5本塁打。この数字は恐らく秋大会では個人最多記録になります。
関東では3試合で2安打にとどまるも、5四死球をもぎ取り打線の起点として貢献しました。
山田の県大会での各スタッツは以下のツイートを参照ください。
(出塁率は.742 長打率は1.625 OPSは2.367 にそれぞれ訂正です。)

 旧チームで主に2番に座っていた菊地弘樹は、打率.280ながらも三塁打が3本と起点にもポイントゲッターにもなれる打者。
夏の準決勝、決勝ではどちらもマルチ安打を記録、関東での準決勝でも犠牲フライ2本でチームの全得点に絡むなど、大一番の試合で力を発揮できる選手です。

 他では県決勝でグランドスラムを放った芦川正真は、1年生ながら打点10はチーム2位。全試合2番に座った朝倉暖は打率.467を残すなど、少しでも気を抜いて試合に入ると初回で勝負が決してしまうような打線だと、改めて感じます。

 全6試合で選んだ四球の数が37、取られた三振が12と四球数の1/3以下と、圧巻の数字。犠打数は14だがうち8個が投手によるものなので、例年よりは確実に送るより打ってくるスタイルと見てもいいでしょう。確認できる中でも失敗はわずか1回のみだったので、精度はさすがのもの。
木更津総合が全国でも戦える時は、犠打を本当に効果的に使えて点が取れていた印象があるので、ぜひ甲子園では「ノーミス」を目指してほしいです。

守備編

 続いて守備編。
守りの中心は越井颯一郎金綱伸悟の「Wエース」で間違いないでしょう。
おそらく甲子園でも1番をつける越井は、今大会屈指の最速146キロ右腕。
アベレージ130キロ後半~140キロ前半のストレートと、スライダーやアクセントとなるカーブ、それと(恐らく?)木更津総合投手陣の中で伝統となってきた、「木総ツーシーム」を両サイドに丁寧に投げ分けていくスタイル(越井の場合はチェンジアップの変化に近い早川型ツーシームと見てもいいかもしれません)。
秋の県・関東大会では6試合に登板し与四球がわずかに3個、関東大会に至っては、先発・完投した帝京三、東海大相模戦でいずれも無四球で投げ抜くなど、制球力は全国屈指と言っていいでしょう。
一般的に3.5を超えると優秀といわれている「K/BB」は11.33と、驚異的な数値を記録しています。

上記の記事内では新たにカットボールの習得に取り組んでるということでもあるので、さらに制球力の高さを活かしながら打たせて取っていく投球が甲子園でもできれば、そうそう点を取られることはないと思います。

 もう一人のエースである金綱も最速140キロを誇る右腕。
旧チームから公式戦のマウンドは多く経験しており、一昨年前の関東大会でも打者一人ながらマウンドに立っており、大舞台での経験値は申し分ないと思います。
秋の県大会では初戦の磯辺戦と決勝の拓大紅陵戦に先発し、いずれも無四球完投(磯辺戦は5回参考)。関東大会では準決勝の明秀日立戦に先発し、優勝校相手に9安打を浴びながら7回を投げ、与四球1とこちらも制球力の高さが持ち味でしょう。

この金綱とともに、上記の記事で五島監督が名前が挙げている白木希空金本硫瑚の2年生トリオがどれだけ越井の負担を分散していけるかも、上位進出の鍵となってくるでしょう。

 野手陣では旧チームから正捕手だったキャプテンの中西祐樹と、朝倉暖・空康輔で形成されるセンターラインの完成度が大事だと感じています。
特に朝倉と空、両者合わせての失策数は全9試合で4つと数字上は普通といっていいかもしれませんが、県準決勝では2回表の先頭で朝倉に失策が付いており、そこから四球も絡んで4点を失う展開になっているということもあり、失策が付くのは仕方のないこととして、甲子園では序盤の流れがどっちにもいっていない中での「重ねミス」に気を付けてほしいと感じています。

明秀日立戦では10安打を浴びながらも無失策と、粘り強い守りで踏ん張れていたと思うので、これが甲子園でもできればより越井の良さを引き出していける、というところにもつながっていくと思います。

おわりに

 昨年のセンバツでは専大松戸が(現DeNAベイスターズ)深沢鳳介の快投で中京大中京を追い詰めるなど、初出場ながらも堂々たる戦いを見せてくれました。
今のところ今大会では有観客開催が検討されており、おそらく前回大会と同じような形で開催されるのではないかと思っています。
組み合わせ抽選会は3月4日、開幕は3月18日が予定されています。
個人的にはCreepy Nutsが手掛けるセンバツMBS公式テーマソングを、ひそかに楽しみにしております。笑
開幕まで残り約1か月半、無事大会が開催され全日程が消化できることを願って、ここらで終わろうと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

(各データ引用元:https://baseball.omyutech.com/)

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