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2021年夏アニメ感想

★注:有料記事ではありませんので、個人の適当な感想です、作品も適当なチョイスですのでお含みおきください。

【注意1】中高年BBAの個人的主観で書いた感想ですので、「主観の偏り」「大きすぎる主語」「美しい男性は好き。美少女は興味なし」「ストーリー重視」などの偏った好みに基づく文章などが出てきたりします。あと、長文です。不快感や嫌悪感を感じた方、自分には合わないと思った方は閲覧を直ちに中止してください。

【注意2】ネットでの議論は、20~30代の頃にお腹いっぱい経験して辟易したので、ネットではもう議論しないことにしています。議論や反論系のコメントはnoteでもツィッターでも予告なしに削除することがありますので、ご了承ください。

□NIGHT HEAD 2041

飯田譲治氏の「NIGHT HEAD」は豊川悦司&武田真治が実写で深夜ドラマ放映してた頃からのお気に入り作品のひとつ。映画も見に行きました。「俺は弟の為なら悪魔にだってなれる」と言いつつ(敵だかそっち系統だと思う、すでに死んだ)女の頭に足をかけてるシーンに痺れたのを思い出します。

日本の場合、「原作に人気が出たらアニメ化」→「更に好評なら舞台化」という流れになっているのでしょうか。今回はアニメ作品として直人と直也の霧原兄弟再登場です。

アニメ化というのは「諸刃の剣」でもありまして、必ず原作と比べられてしまいます。さて、今回はどのような作品になっているのか、興味は初めからありました。

良い意味で、令和の時代の作品にブラッシュアップされていると思いました。しかも、前回の実写のストーリーの焼き直しでは無く、完全続編、タイムリープした未来の並行世界に落とされた兄弟たちとして登場しています。

あと、昭和時代には無く、平成や令和のアニメ作品群に課せられた非情なるお約束として、基本的に1クールで話を区切り、続けるか打ち切るかは視聴率等で決める、続きは大概の場合短くて半年、長いと数年先になるという「縛り」にも対応するため、ストーリーの流れも昭和のドラマ時代と違い、かなり序盤から核心への説明がなされていきます。テンポが良くなって見ている方としては良かったです。

うまく言語化するのは難しいのですが、至る箇所に「飯田節」健在、といった感触を受けました。主人公たちが強度のブラコンであるということ、世界が彼らの「こころ」に委ねられていること、どこかにうっすらと「希望」が見える感じなど、昭和のドラマやスピンオフの小説や映画などで飯田氏が描きたかった「その先」が、満を持してやっと描かれるのだろうという期待感が感じられます。多分、昭和も平成初期も、飯田氏の作品世界を表現するには「時期尚早」だったのだろうと思います。「セカイ系」の作品や「タイムリープ系」の作品が普通に増えた今、「NIGHT HEAD2041」の世界観は割と普通に今の時代に溶け込んでいる感じがします。

最終回(#12)を観ました。11話までの風呂敷の広げようを見てると、これはてっきり次シーズンに続くってことで一旦切るのかなと思ったんですが、予想は外れました。

ちゃんと「最終回」にしていました。伏線も見事に回収。黒木ユウとタクの物理至上主義世界はディストピアから回復しつつある、希望の見えるカタチで終わり、霧原兄弟は役割を果たして(最後の伏線回収)いずれとも知れぬ空間へと旅立ちます。生死も不明。

お見事としか言いようがありません。そして、霧原兄弟はここで完全に「死ぬ」訳ではないので、いずれはまた、彼らを中心とした「新作」が登場する可能性を秘めたまま終わりとなりました。ここらへんもニクいです。

今期完全終了したアニメの中では、やはり「秀逸」としか言いようが無いと思います。飯田氏の長年の構想、1クールで開始して収めるための練りに練った脚本が結実した感じがします。

□うらみちお兄さん

これは私が、「この夏の期待度ランキング」サイトとか見ながら試しに視聴しはじめた作品ですが、意外と良かった。サラリーマンのモヤっとした「上司に逆らえない哀愁」感とか出てて良かった。

更に言えば、多分この作品の中で一番可哀想なのはうらみちお兄さんで、体操の世界以外知らないんですよね、ほとんど。だから、体操のお兄さんが年齢の賞味期限が切れて「卒業」させられた後は、おそらく教員免許を持っていたなら学校の体育の先生、持っていないならフィットネスジムのインストラクター兼店員くらいしか適職が無いってのが見えてくるので、「普通の生活」をしてこなかったツケが今後の人生にのしかかってくるんだろうなと思うと不憫です。遊びまくっているウサギのほうが、体育会系選手としては大して伸びてなかった雰囲気ですが、雑草育ちの何でもやろうと思えばやれてしまう逞しさがありそうな。そういう意味ではクマくんのほうが優等生すぎて、うまく再就職できなかったら心配かも。歌のお姉さんは「演歌歌手からの挫折からの歌のお姉さん」という辛酸をなめてきているので、この人はこの人で逞しく雑草人生を歩みそうな予感がします。忘年会でかつての持ち歌の演歌を、誰も聞いていないのに涙ながらに歌ってる姿が、色々彼女の過去を語っていた気がします。まあそれでもアレだ。地下アイドルからAV→風俗とかに転落するコースとかになんなくて良かったよねと言いたい。顔が綺麗で歌の上手い女性にはそういう罠がいくらでも潜んでいる訳でしょうから、都会には。(田舎の人の妄想)

最終回の一迅社のCMもすんごくメタで面白かった。

□東京リベンジャーズ

知らないうちに2クール連続放送してた。

面白かったです。

私が覚えているタイムリープが意図的にできる登場人物がいるアニメ(シュタインズ・ゲート、まどかマギカ、東京リベンジャーズ)の中では異色のヤンキーものですが、ヤンキーものであるという以上に作品のピンチと腕力の弱い主人公が腕力以外の方法で少しずつ、「問題が解決した世界線」に移っていき、そこでまた別のピンチが起こって……というストーリーテンポの良さに惹かれました。

ちなみに私、リアルではヤンキー嫌いです。(ここから少し、私個人のリアルの話)中学2年生の時に、新設の中学校ができて、学区がそのエリアだったし、公立中学しかない田舎だったので仕方なく通った訳ですが、新設学校にありがちなヤンキー化を果たしまして。時代は「なめ猫」などが流行り、中学校に暴走族が跋扈する絶世期が関東地域から2年ほど遅れて田舎に流行った頃です。スクールカーストの底辺にいて、(と自分では思っている)なおかつ大学進学を目指して勉強をしていた私は、目立つと標的にされる可能性が高いのを肌で感じていて、あの時代は廊下を下を向いて歩くことを覚えました。(女ヤンキーと目を合わせると、放課後呼び出されてリンチされる可能性があるので)無事、地元の進学高校に入って、周りから98%ヤンキーが消えたときの、世界が浄化されたかのような爽快感は忘れられません。あと、中学1年の時に級友に「面白いから」と貸し出された横浜銀蝿のアルバムが、全曲ほとんど同じコード進行で正直に言うとクソつまらなかったんですが、「おもしろかったよ。ありがとうね」と作り笑いで返却したのも良い思い出です。人は価値観が違うのだと、子供心に知ったエピソードでした。(貸した人自身はヤンキーではなく、良い人でした)(個人的思い出話終わり)

という訳で、私自身はビーバップな人々が好きな訳ではない、という前置きをしておいて、それでもなおかつこの作品は面白くて、続きが見たいと思わせてくれるのは、やっぱり「作品の力」なんだなあと思いました。

あと、私はほぼ昭和の人間なんですが、昭和のヤンキーは同級生で格下はあだ名か呼び捨て、同格は呼び捨て、格上には「さん」づけして敬語を話す、というイメージがあったんですが、この作品ではほとんどのヤンキー同士がお互いを「くん」付けで呼び合っていて、平成のヤンキーは行儀がいいなあと思ったのが、ちょっとした感想です。(一部敬語とか呼び捨てもありましたが、基本的に「くん」付けだったなあと)

まああと、リアルヤンキー中学に在席していた体感ですが、ヤンキー女子はヤンキー男子の校外遠征(「今から隣の〇中の奴らをシメに行くぜ!」というもの)を2階の窓から身を乗り出して応援とかしてて、ふつうの娘はヤンキーには無関心だった気がします。だから、はなみち君を好きな女子がいたとしたら、リアルだとヤンキー系女子か、ヤンキー系女子に隠れてこっそり見ているあまり美少女ではない女子あたりかな、と思いました。

普通の女子でなおかつ美少女であれば、幼馴染とかでもない限り、ヤンキー系より普通の男子を恋愛対象として見るんじゃなかと。価値観も合わないですからね。

ただ、それでは作品としての夢があまり無いですから、ここは漫画の読者層に夢を持たせるためのドリーム的存在なんだろうなというのが感想です。(原作が漫画なのであえて「漫画」と書いておきます。)男性向け漫画だとそういうのはありがちなので、まあこれはこれで男子中学生がターゲットならいいんじゃないの。という感想です。ま、それに美少女じゃないと、未来で死んだ彼女を死力を尽くしてタイムリープして救おうという原動力として弱くなっちゃいますからね。(私は女子には基本興味がないので酷評ですみません)

人間には「夢」や「希望」が必要です。ドジでノロマなカメにはハンサムな教官が、何のとりえも無い少年には理由もなく構ってくれる母親のような美少女が必要になってくるのは、ドラマ作りの基本なので否定しません。

ただ、同性の目から見た場合、「ありえないよねー」と思う時がある、というだけです。

リアルの私たちは、「自分に利益をもたらす相手」を欲するもので、つまり、相手にそれ相応の「魅力」が無ければ見向きされる理由が無い訳です。そして、「魅力的な異性」というのは、争奪戦が激しい。果たして僕が、私が勝てるのか。そういうイロイロを実体験して、「まあこの辺で折り合いつけるか」というのがリアルの恋愛や結婚の実態かなと私は考えております。

ま、だからこそ「かまってあげる子ちゃん」が出てくるフィクション作品に需要がある訳で。何でもかんでもリアル通りに作ればいいという訳では無いのですよ。「夢」を持たせなければいけません。

そういう意味で、橘 日向は花垣 武道の「夢」や「希望」なので、作品的にはアリだと思います。リアルじゃいないだろうけどなー。まあでもそれを考えると、タケミチがつきあっていたのが普通のヤンキー女子だとしたら、未来で死んだというニュースが入っても「あ、そう」くらいで「劇終」になってしまう可能性があるので、やっぱタケミチをかまってくれる美少女(大人になった彼女は美女)はストーリーテリングとして「必要」なキャラだったんだろうなと思います。

ネタバレしたくないので漫画は読んでないんですが、これ書くためにウィキを見てたら、今後もタケミチは何回もタイムリープするっぽいので、今後の展開が楽しみです。

□小林さんちのメイドラゴン

メイドの格好をしたドラゴンにめちゃくちゃ愛されてる小林さんですが、ストーリーをちゃんと見てない私は、小林さんのことを、温泉旅行の回まで「男性」だと思っていました。

でも、男性にしては細っこいし、ナイスバディのメイドドラゴンに性的興味を示さないし、何でも大体穏便派だし。なんとなくですが、「この人って、胸があんまりない女性にしか見えないんだが、何なんだろう?」と。

はい。温泉の露天風呂で解明。なるほどー。

ついでにこの回で、何故ドラゴンが彼女にここまで懐くようになったのかも回想シーンとして語られたので判明しました。なんかスッキリ感。

小林さんのような人は、ノンセクシャルのAセクシャルなのかもしれませんね。平たく言うと、(中性希望。性交渉興味なし)といった感じです。

私自身も、ジェンダー的にはどちらかと言うとノンセクシャル寄りなので、まあ、ワイシャツにスラックスって何かと便利で実用的だよね、って思います。

疑問が解決して良かった。

□乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…X

「はめふら」続編ですね。

普通に面白かったです。

しかしまあ、アレですね。中世風乙女ゲームってのは、学園にいる期間がたった2年間で、後は貴族の女子は結婚、変わり種は魔法学園からの魔法研究所勤務くらいしか進路が無いっていうのが、ねえ。なんか、ねえ。

カタリナって農業も好きだし、堅苦しい宮廷生活は苦手みたいで、しかし魔法能力もそれほど高くないので、そんな彼女は魔法研究所で助手かアルバイトかパート的に働いて若干の賃金を得て、他の時間は農業を楽しむ(多分トラクターとか使わないと農業収入を得るところまでは無理だと思うので、家庭菜園の範囲内に留まるかと)で、血のつながらない弟と結婚すれば、彼は特にとりえがないけどその分一般人としては彼女をよくサポートしてくれると思うので、子育てや農業の手伝いも彼女のためならと一生懸命手伝ってくれるんじゃないかなと。

続編がアニメ映画化されるらしいので、楽しみです。

□俺、つしま

面白かったっす。

□Sunny Boy

始めは、学園ものだし、陰で仕切る委員長少年とかも出始めてたんで、学生同士の陰気なマウント合戦みたいになっていくんだろうかと思っていた(失礼!)のですが、話はどんどん別方向に流れていき、なんか「人の心の数だけ世界がある」みたいな、ノイシュバンシュタイン城を四次元ポケット込みで作っているかのような、そういう幾多の世界を自分の意志でそこに行ったり行かなかったり、誰と行ったり行かなかったりをチョイスしつつ漂流するという、不思議な流れになっていきました。

ラジタニはいい奴だったな。(今、キャラ表みたんだけど、Rajitaniって英語表記だったんね。てっきり「ラジ谷」というあだ名だと思っていた)

OPの曲もけっこう好きです。

あと、江口寿史氏のキャラデザ。久しぶりに見るので懐かしかった。登場人物が取り寄せた漫画本に「ストップ!ひばり君」があったような気が。ああ懐かしい懐かしい。

□ヴァニタスの手記(カルテ)

これは、良かったです。

好みの路線でございます。

女子は基本興味の無い私ですが、ジャンヌはつよかわだったし、ドミニクの「女子高の王子様」っぽいいでたちやふるまいも、男装ビジュアルの歴史として、「少女革命ウテナ」や「ベルサイユのばら」の頃より洗練されてるなーと思いました。

視聴者女性に嫌われない女子キャラ作り、大事です。

まだまだ伏線も回収されてないし、謎も多そうなので、今後の展開が楽しみです。

□不滅のあなたへ

まあ、1stシーズン20話もあった訳ですからねー。

終わったのは夏。

この話、せつなくて好きです。

せつなさ加減が私好みというか。

アニメ次き放映は2022年秋予定とか。楽しみです。


〇おわりに

まー、夏(8月~9月で終了)見たアニメとしては、そんなトコですかねー。あ、ちなみに配信で「シン・エヴァンゲリオン」とテレビで「鬼滅の刃 無限列車編」は見ましたが、どちらも劇場版アニメだし、どのみち語り尽くせないし、既に考察動画なんかが山ほど出てるので割愛します。気が向いたら感想書くかもですが、まあ作品単体ごとになるかなって気もしてます。「シン・エヴァンゲリオン」はまだ2回しか見てないですから、語るには未熟すぎますよね。(笑)

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