乳腺炎と私への旅路
初めまして、2歳と０歳の乳幼児を育てて
いる主婦のマチカドと申します。
ある夜、子どもたちを寝かしつけたあと、
大好きなコミックエッセイストのまりげ
さんがキナリ杯について書かれているのを
みて、こんな楽しそうな企画があるなんてと
ドキドキしてなにか書きたいでもなにを？と
ワクワクしてました。
で、気づいたら〆切最終日になってたよ
決して忘れていたわけではないんです。
常に頭の片隅にはあって、夕飯の献立考え
ながら後追いで泣き叫び足につかまりだち
する息子から必死に逃れながら、娘が作って
くれた目に見えない豚しゃぶ丼を食しながら
もチラチラチラチラと認識していました。
分かってる、今日こそは！いや今晩こそは。
明日やるはバカヤローって言ったの誰だっけ？
とにかく、妻でもなくて母でもない「個」の
私に立ち返って何かを無性に書き綴りたいと
強く思っていました。
で、そんな中やってきたのです。
乳腺炎（にゅうせんえん）が…
正直一体どれだけのひとがこれを知ってて、
更になったことがあるのか分からないけれど
子育てしてるママは聞いたことがあるはず。
中には同じ思いをしてる同志も沢山いらっしゃると思います。
簡単にザックリ説明いたしますと、授乳中に
何らかの原因でおっぱいが…ってnoteでおっぱいとか書いて良いのかな？胸が、ウィング？いやブレスト？とにかくおっぱいタンクの中にある母乳がつまって行き場を失い岩のようにガッチガチになるのです。
母乳ってね、血液なのよ
生命の神秘だよね
本当これね、なったら大変なの
とにかく痛い、泣けるくらい痛い。
吸わせたら楽になるけどサラサラだった
母乳は時間が経てば経つほどドロヘドロ…
ではなくドロドロになるし美味しくなく
なるの。そうなるとただでさえ吸っても
ちびっとしか出てこんのに、やっと出て
きたらおいこの店いつからマスター変わ
ったんだよ？って腹立たしくなるくらい
味が落ちてるわけ。
うちの息子は、おっぱいマイスターですから
当然怒り心頭。小さなかわいい歯でエイエイ
っと乳首を噛みちぎろうとしてきます。
正直、ここまでの流れはもう娘の代から
いやと言うほど経験してきました…。
それは私が分泌過多だから。
母乳がでなくて悩むママもいるよね。
でも出すぎて悩むパターンもあるのです。
つまりは需要と供給。世の中と一緒だね。
このバランスがうまく成り立ってこその
幸せな授乳タイムなんじゃないかと。
残念ながらうちのマイスターたちは
ゴローゾ（イタリア語で食いしん坊）だけど
私の生産量に追い付けるだけのゴローゾでは
なかったんだよね。
だからしょっちゅう飲み残されそれがしこり
になり激痛の種になり主人がじゃがいもを
おろしがねでするはめになり我が家の野菜室
からじゃがいもが不足する事態に陥っていました。
あ、主人が作ろうとしているのはポタージュ
ではなく、じゃがいも湿布です。
すったじゃがいもに小麦粉とお酢を混ぜて
耳たぶくらいの柔らかさにしたら、クッキン
グペーパーなどに塗ってそれを患部に貼り
ます。助産師さんに教わった有名なやつ。
よく効きます。
大体はこの湿布で熱をとりながら、ひたすら
飲ませ続けるか助産師さんの手技をうけて
ふわふわのおっぱいにしてもらってくぐり
抜けてきました。
でも、今回ばかりはそう上手くはいかなかったようです。
深夜に訪れた猛烈な悪寒
寒くてガチガチ歯がなる。このガチガチで天使のように寝入る乳幼児ガチいや乳幼児たちを起こすまいとブランケットをかぶるけど止まらないガチよ！
わかる、グングン熱が上がってるのを感じる
とにかく寝なきゃ、さもないとまたすぐ次の授乳の時間が来ちゃう(二時間おきに息子覚醒)でもおっぱいも痛いし寒いし熱くもなってきたし主人のいびきはうるさいし娘がお腹だして寝てるのも気になって何回も直してる間に朝になりました。
その時点で39℃。
普段ワンオペですがこれはやばいと判断し
主人には休みをとってもらい病院へ。
膿がたまっていたら切開になるところでしたが幸いその一歩手前。激痛おっぱいマッサージを助産師さんにしてもらいドロドロの母乳を排出。
あとは熱さえ下がってくれれば…。
と念じたのが木曜日。
それから３日間見事に39℃台をキープ。
オカシイナゼンゼンヨクナラナイガチ！
何か他の病気が原因なんじゃないか？
と不安になってきたところで、ようやく
今日熱が下がってきました。
再び頭の片隅に帰ってきてくれたキナリ杯の存在を思いだし今これを書いています。
おしゃれでときめくような面白い話を構築する時間も余裕もなかったけれど、「個」の私に戻る旅路をくれたこの企画に感謝します。
さーて、明日は高熱の中勢いに任せて買ったホットクック様がやってくる。美味しいもの作りすぎて母乳がつまったりしませんように！