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「出来ない事」が「苦手な事」とは限らない話

こんにちは!イラストレーターのはなさきたるです。

皆さんは自分が「苦手だな」と思っていることってありますか。
私はたくさんあります!
数字の計算は苦手だし、運動も苦手、地図を読むのは壊滅的に苦手です。

でもちょっと待って、私が苦手だと思っている事って本当に「苦手」なの?ただ単に「スキルがないから出来ない」だけなのでは?

なんて事に最近気付いた出来事があります。

私は2019年からイラストレーターとして活動を始めましたが、最近まで背景を描くのがとても苦手でした。
小物を描くのは好きなのですが、パース(透視図法)の事を考えるだけで「苦手だから絶対無理...好きになれない…」なんて逃げてきました。

パースを学ぶ以前に描いた絵
小物を細かく描き込むのは好きですが背景に苦戦しました

新web用_レモンティー01_名前入

私のティータイムシリーズより「レモンティー」
2019年10月

絵を描き進めるうちに、次第に「自分の表現したいイメージ」と「実際に描ける絵」との間に溝が生じ、パースを学ばなければ描きたいものが描けない!ということで、今年の6月からパースの勉強を始めました。

勉強法はまず軽~く参考書を読み、とりあえず描いてみたい構図をざっくり描いて、そこにパースを当てはめていくというやり方です。難しい事は考えずにとりあえず描いて覚えよう!という感じで始めました。

するとどうでしょう!
背景を描くのが楽しくて仕方がないではありませんか。
自分でも驚くほど、もっと背景を描きたい!!と思うようになりました。(ちなみに私はデジタル歴の方が長いのでラフはデジタルで描いているのですが、私の使用しているCLIP STUDIOはパース定規機能が素晴らしく簡単なんです!ありがとうクリスタ!!)

パースを学んでから描いた絵をいくつか載せます。

noteにも何度か載せてた一枚目のイラスト、実はパースを学んで最初に描いた絵です。

まずは一点透視図
絵にかなり奥行きが出ました!

画像2

次は二点透視図に挑戦
部屋だ!まさしく部屋!

画像3

そして最後に三点透視図…!

星

・・・に挑みましたが思い通りにいかなかったので、この絵はお蔵入りしました。(そんなこともあるよね!)

このように、実際にチャレンジしてみると楽しくて楽しくて…

なんだ、私は背景を描くの事が苦手なわけではなかったんだ。
ただ知識とスキルを持っていなかっただけで、学んでみると本当はむしろ好きだったんだ。

と、自分に対して新しい発見がありました。これは私の創作活動において、とても大きな出来事でした。
苦手だと思っていたことに挑戦したおかげで、新しい自分に出会えたのです。

・・・

私は新しい事を学ぶ事が大好きです。
出来ないことが出来るようになる事はとても楽しくわくわくするし、何事もまずはやってみるよう心がけているつもりです。

ですが、無意識に得意な事と苦手な事を区別して、得意な事の中からばかり挑戦する事柄を選んで、苦手な物は選択肢から除外してしまっていたんだなと反省しました。

ということは、スキルを身につければ好きになれる事が他にもあるかもしれない。
むしろ実はとても得意で、返ってそれが自分の武器になる事だってあるんだ!それってすごい!

伸び代は無限大。これからもどんどん苦手に挑戦していきたいです。


だけど数字の計算はやっぱり苦手だ~~!!!笑

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