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カップリング表記に関する意識調査(アンケート)2021結果速報版

世界初(たぶん)のカップリング表記研究家、タルト(@Tarte41)です。

現在広く普及しているカップリング表記ですが、一定の共通認識はありつつも、その使い方や解釈は個々人の裁量に任されている部分が大きく、認識に個性があるのではと考えています。

その「カップリング表記に対する認識の現状」を把握し、記録として残すため、Googleフォームを使った意識調査(アンケート)を実施しました。

実施要項

調査期間:2021/05/02(日)12:00 ~ 2021/05/09(日)24:00
調査方法:GoogleフォームによるWebアンケート
設問数 :26(+自由記入欄3)
回答件数:7,595件

本アンケートは昨年と一昨年も実施しており、今回が3回目となります。今年もとても多くの方にご協力頂き、本当にありがとうございます。

調査結果について

毎年繰り返しになりますが、1点だけご注意ください。

「多い意見が正しいわけではありません」

本調査は「たったひとつの正解」を決めるものではなく、「現時点の認識を記録」することが目的です。

「この結果をもって業界のルールを設定したり、戦争を起こすつもりはありません」

ので、ご安心ください。

カップリング表記は自分の「好き」を表現する言葉です。相互理解とQoC(Quality of Coupling)向上のため、平和に仲良く使って頂ければと思います。

【あなたについて】

Q1. 性別(自認ベース)

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ここからが調査結果になります。
まずは前提となる回答者の属性から。昨年に引き続き圧倒的に女性率が高く、カップリング表記に対する関心の高さが伺えます。「その他」では「Xジェンダー」「ノンバイナリー」の方が多かったです。

Q2. 年齢

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年代別では20代が最多、次いで30代となっています。昨年に比べて20代の割合が減少し、30代が増加していて、若干平均年齢が向上しています。両者を合算すると約77%となるので、本アンケートの結果はこの2世代の影響力が大きいと考えられます。

【好みのカップリング傾向】

Q3. 男性同士のカップリングを

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Q4. 女性同士のカップリングを

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Q5. 男性と女性のカップリングを

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性別の組み合わせとしてどのカップリングが好きかの調査です。男性同士のカップリングが好きな方が91%と最多。続いて男女カップリング(73%)、女性同士(63%)となっています。

複合で見てみると、3種類全部を好きな方が3,691人(49%)で約半数を占めています。逆に、特定の組み合わせのみ好きな方は「男性同士のみ好き(13%)」「女性同士のみ好き(1%)」「男女のみ好き(5%)」と少なめで、全体的に複数種を好きな方が多い(約8割)ことが分かります。

【カップリング表記を知ったきっかけ】

Q6.カップリング表記を知ったのは

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今回初の設問です。人は人生のどのタイミングでカップリング表記を知るのか気になったので設問してみました。

結果は約9割が「10代で知った」とのことで、概ね学生時代に触れた方が多かったと考えられます。意外だったのは次点が「10歳未満」だったことで、400人以上もいらっしゃいました。その中のおひとりの方からコメントを頂きましたが、「小学2~3年の頃に見た名探偵コナンの個人サイト」がきっかけだったとのこと。さすコナ。私が小学生の頃は世の中にインターネットというものがなかったので、強いデジタルネイティブの波動を感じました。

ただその一方で、40代の方でも10歳未満で知った方が19人もいらっしゃったので、私のようなアナログネイティブでも若くして触れる機会があったということが分かります。(私自身は20代まで知りませんでしたが)

Q7.カップリング表記を知ったきっかけ「誰から?」

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前問は「いつ」でしたが、本問では「誰から」です。これまで話を聞いた方の中では「友達から同人誌やアンソロを渡されて」みたいな話が多かったので、継承されるケースが多いのかと思って設問しました。

結果としてはそうでもなく「誰からでもなく自分で」が44%で最多。「友人から」も多かったですが、25%に留まりました。思ったより自前で発見(もしくは交通事故)した方が多かったという印象です。今から入れる保険はありません。

■アンケート改善案
基本的に「その他が5%以上ある場合、文章か選択肢に問題がある」と考えているので、本問の問題点と改善案を。
「その他」の回答で多かったのは「インターネット」でした。これは次のQ8に該当する回答だったので、順番を入れ替えてQ8を先に持ってくれば多少回避できたかなと思います。直接注意書きとして書いてもよかったかと。

Q8.カップリング表記を知ったきっかけ「書かれているのを最初に見たのは」

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「カップリング表記は書かれるもの」なので、必ず最初に見たものがあるはずと思い、設問しました。

結果は大きく割れましたが、中でも「ブログ・個人サイト」「商業アンソロジー」「投稿サイト」「同人誌」が四天王として君臨しています。四天王の中でも最強だったのは「ブログ・個人サイト」で27%。そして、同じデジタル軍団の「投稿サイト」「SNS」と合わせると約52%となっており、「初めてカップリング表記を見たのはインターネット上」という人が過半数という結果となりました。

個人的には予想以上にネットが強かったので、私も認識をアップデートしないといけないと強く感じました。(もちろん20代・30代が多いアンケートだったことも踏まえつつ)

【男性同士のカップリング】

Q9.「A×B」(両方男性)は

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ここからは表記の解釈についての設問です。
まずは基本の「A×B」からですが、「×」記号を用いた場合「A攻め」が98%と圧倒的多数です。過去2年の調査でも同じく98%だったので、概ねコンセンサスが取れていると言えるでしょう。

Q10.「AB」(記号なし・両方男性)は

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続けて「×」記号がないパターン。こちらは若干下がって90%となっています。その8%の差は主に「攻め受けのないコンビ」にシフトしているので、記号がない場合は若干コンビ感が出てくるイメージです。

「その他」の回答では「ジャンルによる」「名前を省略しているかどうかで異なる」などがありました。

Q11.男性同士で、作品中に性描写がない場合の「攻め」は

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昨年の調査で「性描写がある場合は挿入側が攻め」が大多数(85%)ということが判明しています。では性描写がない場合は?ということですが「性行為があった場合を想定して、挿入側が攻め」が最多で約70%。やはり肉体関係を基準とする方が多いです。ただ、「肉体基準ベースで作品によって精神基準(12%)」や「攻め受け自体なし(7%)」も一定の支持は受けています。

また、この設問は年代別で特徴が出ていて、30~40代だと「肉体基準」が75%なのに対して、10代の場合は51%とかなり低い結果となっています。そして10代ではその分「精神基準」が13%と高くなっています。詳しくは後日の詳細レポートで。

※改めて考えると、未成年の方に「性描写!」「性行為!」とか聞くのは倫理的にどうかなとは思いました

【女性同士のカップリング】

Q12.「A×B」(両方女性)は

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ここからは女性同士。まずは「×」記号がある場合ですが、男性同士と同じく「Aが攻め」が最多で86%。これでもかなり多いですが、男性同士の98%に比べると12%減なので「同じ表記でも対象の性別によって認識の差が出ている」と言えるでしょう。とはいえ実際の使用時には、86%ならかなり認識事故は起こりにくく、安全係数は高いと考えられます。

その差分の12%については主に「どちらが攻めかは分からない」「意見はない」に割り振られています。あくまで推測ですが、Q4で女性同士のカップリングについて「どちらでもない」「好まない」の方が2,800人以上いたので、あまり事情を知らないということで「意見はない」が増えているのかもしれません。

それと、

女性同士だけ「Aが攻め(タチ)」になっているのはなぜですか?

というご質問がありましたが、以前百合好きの方から「攻め受けよりタチネコの方が馴染みがある」というご指摘があったので、女性同士にだけ補足として入れています。「厳密には攻め受けと一致する概念ではないかもしれませんが、このアンケートでは一緒に扱っています」という宣言の意味でもあります。ご質問ありがとうございました。

Q13.「AB」(記号なし・両方女性)は

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こちらは記号なしです。やはり女性同士でも、記号なしになると「Aが攻め」が減少。「どちらが攻めかは分からない」が10%を超えてきています。興味深いのはそれが「攻め受けのないコンビ」をわずかに上回っている点で、「(どちらが攻めかはともかく)攻め受けはある」という前提が男性同士に比べて強めに出ている結果になっています。

「その他」の中では「VTuberの場合はコンビ」というご意見もありました。たしかに名前を省略して繋げた「AB」タイプの名前が公式コンビ名だったりするので、VTuberの場合はカップリング表記との境目が曖昧な印象があります。

Q14.AとB(両方女性)のカップリング表記は

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巷でよく聞く「百合の表記は語感ベース」説の検証です。

結果としては「攻めが左」が最多で77%、「語感ベース」は6%と、かなり差の大きい結果になりました。ただ、前回も「百合界隈で限定したら変わるのでは」とご指摘があったので、詳細レポートの時にはQ4(女性同士のカップリングを好むか)の結果をベースにした集計もしてみる予定です。

【男性と女性のカップリング】

Q15.「A×B」(A:男性・B:女性)は

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ここからは男女のカップリングです。まずは「×」記号がある場合ですが、「Aが攻め」が89%。概ね男性同士と女性同士の中間くらいの結果になっています。

「その他」で多かったのは「男女では攻め受けの概念がない」でした。コメントを見てみると「攻め受けは同性同士・もしくは男性同士のみの概念」という意見が一定数あるようです。

★改善ポイント:選択肢に「攻め受け自体がない」を追加

Q16.「AB」(記号なし・A:男性・B:女性)は

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こちらは記号なしのパターン。「Aが攻め」が81%で、こちらも男性同士と女性同士の中間くらいの結果になっています。

こちらは回答者の性別でかなり結果が異なっていて、女性の場合は「A攻め」が82%と高い一方で、男性は45%と半数割れになっています。男性はその分「どちらが攻めかは分からない」が27%と一定の支持を集めています。完全に推測ですが、この件は「おねショタ(ショタおね)」って単語と絡めて分析しなくてはいけない気がしています。

Q17.男性Aと女性Bで、性描写はなく「精神的に女性Bが主導権を握っている」場合のカップリング表記は

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こちらでは引き続き「男女カップリングは男性が左」という説の検証を行っています。

この設問は昨年もあったのですが、その時の反省を踏まえて今回から「性行為を想定して挿入側を左に書く」を追加しています。そして追加した途端に最大派閥(32%)という、完全に予想外の結果となりました。改善した甲斐があってよかったのですが、昨年の調査の不完全さが浮き彫りになったりしている現実があります。

というわけで「性交想定挿入左」が最多だったわけですが、次点もわずか0.2%差で「B×A」。昨年の調査では「A×B」が最多で男性左固定説優位の流れでしたが、今年は逆転していると考えていいでしょう。「A×B」(男性左)という決め打ちの選択肢がある中で「性交想定挿入左」をあえて選ぶということは、状況次第で女性が左になる可能性を織り込んでいるということなので、2位が「B×A」(女性左)であることを踏まえても、男性左固定説の優位は揺らいできたと考えられます。

そして、性別別や世代別に見ると男性や10代は傾向が異なるのでそれは詳細レポートの方で詳しく報告いたします。

【あなたがカップリング表記を書くなら】

Q18.田中と鈴木で「鈴木襲い受け」の表記は

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※田中と鈴木は架空の人物です

これはコミケカタログの調査をしていて気になったので尋ねてみました。

まずは「襲い受け」の定義について、かつくら編集部さん著の『腐女子語事典』P.23から引用させて頂きます。

襲い受【おそいうけ】
受の一種。肉体関係的には受容する側だが、関係性においては押せ押せ・・・どころか文字通り襲って関係を持ったりする肉食系。基本、強気。

このように「受けの亜種(もしくは希少種)」として定義されていますが、「通常右に書かれる受けではあるけど、襲っている側だから表記はどうなるのか」というのが気になりました。

結果としては「田中×鈴木」が最多、次いで「田鈴」が2番手となり「襲い受けは受けである」という騎士道大原則が強く現れる結果となりました。

この設問では「その他」が若干多めで、中でも「田中×鈴木(襲い受け)」など、「田中×鈴木」や「田鈴」をベースとしつつ、注記を入れる形の意見が多かったです。

Q19.あなたが普段使っている「田鈴」表記が他のジャンルでも使われていることが分かりました。あなたの基本スタンスは

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こちらは予備調査でとても多くの方にご要望を頂いた「表記被り」に関する設問です。とても当たり前のことですが「カップリング表記は増えることはあっても減ることはない」ので、将来的に現在よりも大きな問題になることが予測されています。個人的にはSDGs(持続可能な開発目標)に「表記被りをなくそう」が設定されてないのが不思議なくらい、人類にとってクリティカルな問題と考えています。

そんな現代社会の大きな歪みとなりつつある「表記被り」への対応についてですが、大きく意見が割れました。最多は「双方のファンの動向を見て判断する」でしたが、全体の27%に留まっています。10%以上は他に「補足をつけて使い続ける」「相手が先なら別表記にする」「別表記にする」があり、大きな方向性としては「書き方を変えることで対応する」が過半数の意見となっています。

こちらの設問については全体でかなり意見が割れたこともあり、最多回答が年代別に異なる興味深い結果となっています。10代から30代までは「動向を見て判断」が最多、40代以上は「補足をつけて使い続ける」が最多となっています。

Q20.2人がどんな関係の時にカップリング表記を使いますか

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こちらも予備調査で関心の高かった項目で「人はどのラインからカップリング表記を使い始めるか」を知るための設問となっています。そのためにもまずは「使う」率だけを抽出して並べてみます。

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必ずしも上から順に密接な関係とは限りませんが、「ブロマンス(ウーマンス)」がちょうど分かれ目となっているようです。「親友」になるとかなり低くて10%、ほぼ「友人」と変わらないレベル感。上位では、恋愛関係が構築済みであったり、恋愛感情があるものが多いのは納得感があります。少し毛色が違うのが上位4回答の中で唯一恋愛要素のない「非恋愛関係(性交渉あり)」でしょうか。これまでの設問でもそうでしたが、やはりカップリング表記にとって性交渉は大きなファクターとなっているようです。

【SNSとカップリング表記】

Q21.Twitterで特定のカップリング表記をミュート

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ここからはカップリング表記とSNSを巡る話です。

まずはミュートについてですが、「している」と「したことがない」がわずか0.4%差の大接戦。「している」と「したことがあるが今はしていない」を合算すると54%になるので、若干ミュート経験ある人の方が多い形勢です。

ここでも年代別に特徴が現れています。10代の半数以上が「している」で、年代が高まるごとに「している」度が減少していき、50代・60代では30%程度に落ち着きます。そして、「している」と「していない」の均衡点は30代でした(0.1%差)。

「その他」では「表記をミュートではなく、その表記を使ってる人をブロックしている」や「作品ごとミュート」など別方向のアプローチをしている方が見受けられました。

Q22.Twitterなどの短文系SNSにカップリング表記を書く際に「検/索i避♡け」を

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これも定期的に話題になる話です。SNSによっては「/」が意味ないとか「遊☆戯☆王」は完全回避だとかいろいろあるようですが、検索避けには前問のミュートをすり抜けてくるという課題もあります。

結果としては、前問のミュートとは異なり「したことがない」が最多。ただ、「今はしていない」を含めても過半数には満たない数字です。

こちらも年代別に特色があり、唯一10代だけ「時々している」が最多、「いつもしている」も10%以上あります。前問の結果と併せても、10代はかなりSNSをアグレッシブに使いこなしている印象です。

Q23.pixivなどの投稿型SNSで「A×B要素とB×A要素が同じくらいの作品」につけてほしいタグは

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こちらはpixivの話をすると必ず話題に挙がる「タグ問題」。その中でもホームルームの議題になりがちな「リバ」についての調査になります。

まずは結果を見てみると、最多は「AB+BA+リバ」で全体の3分の1くらい。そして次点が「AB+BA」なので、「まずはABとBAを両方書いてほしい。話はそれからだ」というのがメジャーな要望のようです。

個人的にはタグ問題を分解すると、以下の2つの要素があると考えています。
①タグ検索に引っかかるかどうか(マイナス検索で除外されるかどうか)
②作品ページでタグの一覧を見て、中身を見るかどうかの判断
今回頂いた各回答について、それぞれのタイミングでどういう影響が出るかについては、詳細レポートの方で整理したいと思います。

Q24.ナマモノのカップリング表記をSNS上に書くことについて

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SNSの最後は「ナマモノ」について。昨年の同問は「ネット上に書く」でしたが、今回はテーマに合わせてSNSに限定してみました。それと昨年の反省から「閲覧制限か難読表記のどちらか」を選択肢に追加しています。

結果としては「閲覧制限」が最多で45%、昨年の最多回答は「閲覧制限・難読表記両方」で36%だったので、全く異なる結果となりました。ここまで回答傾向が変わるのはかなり珍しいパターンです。そして他の選択肢も合わせて総合的に見ると「閲覧制限」の信頼度が高く、当て字やイニシャルなどの「難読表記」については若干、実効性が疑われている様子が伺えます。

こちらもやはり年代別に違いが出ていて、年齢が高くなるほど「絶対NG」の割合が高くなっています。

【カップリング表記の未来について】

Q25.現代は「同じカップリングを表すカップリング表記」がとても数多くある時代ですが、今後どうなってほしいと思いますか

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これまでは過去と現在を軸に見てきましたが、ここからは未来の話です。

日々コミケカタログのカップリング表記を調べていて思うのですが、カップリング表記の種類は本当に多いです。これまでの調査で把握しているだけでも約14万種類。カップリング数にして約6万件あります。平均でも1カップリングに2表記以上はある計算です。これだけ見ると少なく見えるかもしれませんが、表記数が最も多いカップリングの場合、1カップリングで約130種類の表記があります(ナマモノなのでここでは書きませんが)。次に多いのは『SLAM DUNK』の「流川楓×桜木花道」でこちらも100種類以上のカップリング表記があります。

前置きが長くなりました。このように同一カップリングを表す表記がとても多いリアルがあるわけですが、今後どうなってほしいかは「数種類レベルにまとまってほしい」が最多で47%とほぼ半数。次点も「1表記にまとまってほしい」なので、やはり全体的に表記の多さを憂う声が大きいことが分かります。

同じカップリングでもその関係性は人の数だけあるわけで、表記によってその微細な機微も表現出来た方がいいのかもしれませんが、ファン同士の安定した相互通信を実現するためには、やはり一定の範囲でまとまってほしいということでしょう。この話は前述の「ミュート」や「タグ」の話にも繋がってくると思われます。

Q26.「こんな表記があったらいいな」と思うのは(最もほしい1つのみ)

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次は「ほしい表記」についてですが、こちらはかなり意見が割れました。最多だったのは「逆カプ・リバなし確定表記」。「逆カプ・リバ」は現世の事故原因の中でもトップクラスの2つ(保険会社カプラック調べ)なので、解決策を渇望する声も分かります。テスラあたりが自動運転で回避する仕組みを開発してくれればいいんですが。

次いで「どんな関係でもok表記」で13%、次が「カップリング要素なしコンビ表記」で12%、さらに「ブロマンス」と続きます。このあたりは総じて「カップリング表記と区別したい組」なのかと推測されます。肉体関係やDeepな恋愛関係「ではない」ふたりの関係を軽やかに表現したいという要望を感じました。特にこの組は10代の支持率が高いです。

【フリーダム欄】

F1.普段カップリング表記について気になっていること

こちらの自由記入欄ですが、2,000人以上もの方にご記入頂きました。ありがとうございます。全部で20万字ほどあるのでまだ読み切れていませんが、詳細レポートを書く際には改めて全部読ませて頂きます。

ざっと眺めたレベルでは「リバ」や「固定」、「性的関係のないカップリング」などの悩みが多いようです。

F2. このアンケートに対するご意見・ご感想

こちらについても1,000人以上の方にご記入を頂きました。ありがとうございます。とてもセンシティブなアンケートだったと思いますが、全体的に労いのお言葉が多く、安心いたしました。

頂いたご意見は今後の活動に活かしていきたいと思います。

最後に

速報版と言いつつ『LOVE PHANTOM』の前奏中に読めない分量になってしまいましたが、今回のレポートは以上になります。性別別や年代別、「その他」の回答にも踏み込んだ詳細版レポートにつきましては、今年の冬コミ(開催&受かれば)の新刊に掲載する予定です。

本アンケートは元々3年計画で始めたものなので、今年が最後になります。これまでご協力頂いたみなさま、本当にありがとうございました。

【各種リンク】

■Twitter(研究進捗などはこちらに)

https://twitter.com/Tarte41

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