「レッドリボン軍編」について語ってみる(後編)
今も私の心に刺さったままの名エピソード、ドラゴンボール「レッドリボン軍編」について書いてます(本文は後編。前編はこちらから)。
●ワンフレーズ登場人物紹介
ここで敵味方とも魅力あふれる、レッドリボン軍編に出てくるキャラクターを、敢えて一言で紹介する。
【主人公とその仲間たち】
・孫悟空
目的の為には手段を選ばぬ主人公。
・ブルマ
ギャルと見せかけて天才科学者。
・亀仙人
科学者と見せかけて武芸の達人。
・亀
名前もつけてもらえない不憫なペット。
・クリリン
登場以来一貫して世話好きテクニシャン。
・ランチさん
女ハクション大魔王。
・ブルマのパパ
スピードワゴン財団と同義。
・ブルマのママ
永遠の年齢不詳。
【冒険で出会う人々】
・スノ
親切な女の子。
・はっちゃん
度を超えた「気は優しくて力持ち」。
・村長
正直なおじいちゃん。
・ウパ
素直な子供。
・ボラ
ウパの父親で作中一番の真人間。
・カリン様
実質的には神様よりも凄い猫。
・過去キャラ達
これはぜひ見てほしい。
【レッドリボン軍】
・レッド総帥
目的の為には手段を選ばぬ軍のトップ。
・ブラック補佐
最もホワイトな精神で働く中間管理職。
・シルバー大佐
消息不明。
・ホワイト将軍
姑息。
・メタリック軍曹
7号なんじゃないか。
・忍者ムラサキ
コイツだけ世界観が違う。
・ブヨン
どうやって捕まえた?
・ブルー将軍
レッドリボン軍最強のダイハード人間。
・イエロー大佐
虎。
・バイオレット大佐
選ぶ職を間違えてるんじゃないかと。
・桃白白(タオパイパイ)
DBをシリアス展開にした張本人。
●伏線の回収によるカタルシス
レッドリボン軍編は「先の展開はあまり考えない、読者と共にワクワクしている」と言う鳥山さんにしては珍しく(失礼!)結末に向けた伏線が張られていて、きっちり回収されている。
組織のトップであるレッド総帥の命令で、ドラゴンボールを探しているレッドリボン軍の軍団員たち。彼らは「悪の限りを尽くし正義が大嫌いという最低の軍団(亀仙人談)」ではあるが、命令通りに動いているだけで、ドラゴンボールを集める目的は知らされていない。
レッド総帥が命令した目的が分かった時が、その伏線が回収された時である。
それまで軍団メンバー達は、今で言うブラック企業のような労働環境で働かされているので、レッド総帥の極悪さがより際立ち、DBの他のエピソードにはない程の爽快な読後感があった。96話のタイトル通り「大勝利!!」の余韻に浸れること間違いなしだ。ぜひご一読を。
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