たかがタバコで五輪を辞退する国

本当に、心の底から嫌になってしまう。

たかがタバコである。19歳である。この程度のことで、何年も何年もかけてきた苦労を活かせるチャンスを手放さなければいけないのか。正義漢ぶったネットユーザーは「自分が悪い」「規約に反している」言う。しかしそうだろうか。例えば週刊誌に不倫を記事にされると、その著名人は公の場で謝罪しなければならない。なぜ配偶者や親族でも友人知人ですらない「何も関係ない誰か」に謝罪しなければならないのか。今や「何も関係がない何者か」は、ネットの匿名連中で、相手を殺すまで誹謗中傷し続ける。その顕著な例が自殺した女子プロレスラーである。あの事件を真に反省をしていれば、集団リンチは起こらないはずだ。しかし、それが起きかねないから「辞退しなければならなくなる。

未成年者の喫煙は刑事事件ではない。被害者がいるわけでもない。若いうちはタバコを吸ったり、酒を飲んだりしたいのだ。そうすることが大人だと勘違いしているからだ。そして、そういう勘違いは誰にでもあるのだ。だから、指導者や知り合いが叱るぐらいで十分である。それを出場辞退にまで追い込むのは、三流メディアとネットの正義の悪人たちである。酒タバコについて一番悪いのは、碌に年齢確認もせずに売っているコンビニや、アルコールを提供している居酒屋である。だから、未成年者の酒タバコをやめさせられない罪は「大人にある」のだ。その罪、責任を子供に押し付けて、子供の夢や努力の成果を正義ヅラをして奪い取ったのが大人である。

大人が子供を命懸けで応援しない国に未来はない。


体操女子・宮田笙子、喫煙及び飲酒発覚でパリ五輪出場辞退「事実が確認できた」補欠の杉原愛子は繰り上がりならず(TBS NEWS DIG Powered by JNN)

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