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ソーシャルディスタンス社会におけるサービスを妄想してみる:その1

はじめに

新型コロナが収束しない世界で、ソーシャルディスタンスを前提とした都市構造への変更を余儀なくされたあとの世界で求められるサービスとはなんだろうかと妄想してみました。

都市構造の変更

戦後の日本は東京に人が集中する形で、首都圏エリアを形成してすごく密な状態で暮らしています。これを計画的に分散させ、通勤電車の集中空間を解消・繁華街の密な空間の解消を国が決断したと仮定します。

まず、首都の機能を分散させます。立法・行政・司法を別々の都市に分散企業の所在地も分散を抑制するため、首都圏の法人税を倍以上に増やし、地方は半減させます。

次に、地方都市の再設計です。疎な間隔での住居を整備しつつ安価で提供し首都圏の住民の移住を促します
また、エリアごとに総合病院の設置義務付け。どのエリアで罹患者が出ても30%以内の罹患まで耐えられる病床数を常時確保する、みたいなルールを整備します。
人が減少した東京も疎な空間に再整備し、過剰な施設を整理します。

ルールの整備イメージ

また、密な空間を作らせないための様々なルールが整備されます。
不特定多数と接する業務は基本的に無人化有人対応する場合は防護服相当の着用義務付け
不特定多数が空間共有する場合の人数制限や常時換気義務付け常時換気できない空間の場合は、何時間かおきの消毒義務付け。バスも鉄道もタクシーも対象になります。
集合住宅の場合、入居率制限街空間もブロックごとの居住数に上限を設定。
学校も1学級の人数を現在の40人から半減させつつ、1学年ごとのクラス数も上限設定。
などなど。。。

いつどこで新型コロナが再発するかわからない状況で、ロックダウンせずに対応可能にする社会構造・ルールとはこういうことなんじゃないかなと思います。

以下は、構造が変わったあとの社会で必要になっていくサービスに付いて妄想していきます。

車社会が基本になる

疎な状態を維持する都市構造になるということは、移動距離が長くなるということ。とても徒歩での生活は無理でしょう。車がないと生活できなくなると思います。
しかも今以上に車に乗っている前提のサービスが増えると思います。車に乗ったまま映画を見る映画館とか、車に乗ったまま楽しむイベント会場とか、スポーツ競技場とかも個別のブース入り口まで車で移動するような構造になったりとか?

車よりも小回りがきき、かつ空間が密閉されてるような乗り物が誕生するかもしれませんね。
こちらを密閉したような感じの。

こういった乗り物での移動が前提になるように、スーパーマーケットとかフードコートとかデザインされるかもしれません。

ナノマシンによる健康チェックシステム

PCR検査を都度行うというより、常時健康状態がわかっているかどうかが求められる世の中になると妄想します。

体内の状況を常にモニタリングしウェアラブルデバイスに情報を送信するような機能を持ったものをイメージしています。

コロナウィルス自体、インフルエンザみたいに変容しやすく免疫が長期間持たないそうなので、常に監視し続けるということがもとめられるのではないでしょうか。

そうしたシステムが実現できたら、ある程度の密な状況は許容できるようになるかもですね。

体内ナノマシン健康管理システムが実現されたら、医療とか保険とかいろんなサービスに影響が出そうです。

リモートワークが当たり前になる

今ですらそうですけど、リモートワークが可能な仕事であればリモートワークするのが当たり前な世の中になっていることでしょう。

現状のTV電話サービスはあくまでグループチャットをするためにデザインされており、離れた人同士をネットでつないで仕事を常時行うという体験デザインにはなっていません。

今後はバーチャルオフィスで仕事をするという価値を提供するサービスが主流になるでしょう。すでに出始めています。

グループチャットではなく、バーチャルオフィスという形にリデザインしたチャットサービスです。

こっちはVR空間に文字通りバーチャルオフィスを立ち上げるもの。ちょっと荒削りな感じありますが。。
攻殻機動隊のVRチャットルームみたいな感じでデザインできないものかって思います。。。cluster社とかそういうソリューション提供してくれないかな。。。BtoB向けのバーチャルオフィスサービス。

遠隔からのアクセスで会社のセキュリティをどう守るかというと、Googleが提唱しているゼロトラストネットワークの考え方がピタリとはまります。

この領域は他に比べて大分環境が整ってきているように思います。

無人化が進み単純作業な仕事がなくなる

これは言われてたことですし既に始まってますが、新型コロナが後押しして早まると思います。
小売店からレジの販売員は早晩いなくなり、レストランや飲み屋から給仕がいなくなり、駅のホームから駅員がいなくなり、、といった具合に。


駅の切符切りの人がいなくなったような感じで昔を懐かしむようになるんじゃないでしょうか?

力仕事的な単純作業は、ロボットに置き換わっていくでしょう、徐々に。Amazon倉庫とかはもうそうなってますし。

過去のデータを参照して新規データについて判断をするみたいな業務は、AIに置き換わっていきます。

新型コロナが無人化の後押しをすることで、一時的に大量な失業者を抱えることになりそうな気がします。

終わりに

文章が長くなってきたので、このへんで切り上げますが、引き続きこのソーシャルディスタンス世界で生まれるであろう新サービスについて妄想していきたいと思います。


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