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さようならFlash。。。

君との出会い。大学時代の思い出。

君との出会いはもう20年も前になる。当時はまだver3だったね。その後すぐに4がでて、スクリプトが使えるようになったと思う。

バイト先がCDROM制作の会社で、私はシステム系の大学だったので全然知らない世界だった。君はそこにいた。

ver3のころはドロー系のお絵かきソフトでアニメーションが簡単に作れるという位置づけだったと思う。

それがスクリプトかけるようになって、ゲームとかも作れるようになった。

自分的にはイラレと違ってフリーハンドぽいのにベクター画像な感じが最初は馴染めなかった。特に画像選択した範囲で画像が切り取られちゃうところとか、オブジェクト移動しようとすると、面だけ移動して線が残っちゃうやつとか。重なった下の画像が削られるやつとか。。。。

でもそんな癖も何時しか慣れていきました。(そういう癖がまったくないFWの虜になっていったのはまた別の話)

オブジェクト指向というものをビジュアル的に理解できたのがとても良かった、インスタンスという概念をすっと理解できたし、オブジェクトごとにタイムラインを持っているのでフラグ変数と組み合わせることで状態管理できて、jsみたいにコールバック関数で待機する必要もなかった。

大学3年の頃にはすっかりファンになってました。卒業制作もFlashでゲームを作って提出しました、3Dのゼミだったけどw

当時のFlashはまだ3Dオブジェクトの読み込みには対応してなかったんですよ。。。Director8か9で対応してたけど。

つくったゲームはアプリ書き出しできたので、当時のホームページに載せてたら、アスキーのmac系の雑誌に乗りまして、とても嬉しかった。

その後shockwave.comでもそのゲームを公開してそれなりに遊んでもらっていたようです。


ネットのコンテンツとしてのFlash

Flashコンテンツとして一番今でも思い出すのは、ゴノレゴだとおもいます。

当時のネットは2chが大盛りあがりしてて、そこでのやり取りをFlashアニメにしたものなんですが、秀逸でした。

まあネタ系アニメコンテンツの大体はアニメGifのものが多かったんですが、凝ったものはFlashって感じでした。


実務ツールとして。相棒として。

社会人となり、web制作会社でディレクター兼Flasherとして働き始めてからは、生活を支えてくれるツールになってました。

キャンペーンサイトのスクラッチゲームを作ったり、フルFlashのアニメサイトを作ったり、最初はPC向けのを作ってたんですが、その後、505iが出る頃にはFlashliteがメインになっていきました。某アニメのモバイル向けFlashコンテンツを量産する日々でした。

その後そのスキルを使ってリッチなモバイルサイトの演出にFlashを作ったりしていました。

転職してIA・UXディレクターになってからも、モバイルFlashは自分で作ってました。外部に発注しつつ、パートナーに新機能をレクチャーしつつ、サンプル作りつつみたいな。その頃は毎日触ってました。

ARとか流行った頃にFLARtoolkitとか触ってましたね。さくーしゃさんてかたがその辺りやられてて、勉強会とかいった記憶あります。


スマホの訪れと君との別れ

IS03用にFlashliteを使ったスマホサイトを作ったのが最後だったと思います。それ以降自分が制作の実務に関わることはなくなって、ディレクションに注力することになっていきました。

スマホ、ネイティブアプリメイン、webもHTML5/canvasに移行していったのでそれまでの知識は全部無駄になってしまった。

プランナー側に行けた事自体はラッキーだったのかもしれないけど、それでも悲しみもありました。

そこから先は実家から離れて一人暮らししてるときのように、実家のことをたまに思い出すような存在、それが私にとっての君になっていきました。

Flashがバッテリー消費の諸悪の根源と槍玉に挙げられ(実際そうだったからしょうがないんですけど)日に日に強まるバッシング。そしてHTML5への置き換え。Flashという名前が消えAnimateになりHTML5オーサリングツールになってしまい、そして、まもなくFlashアニメーションは最後を迎えます。


最後に

Flashには色々問題があったとは思いますけれども、自分的にはイメージを素早く形にするという意味で最高のツールだったと思います。

FWで作ったプロトタイプ画像にアクションとアニメーションをFlashでつけるという業務工程は今で言うところのPhotoshopとXDみたいな感じでしょうか?

さようならFlash。マクロメディアとともに。。。

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