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うつ病でも幸せ〜笑いの効能


笑って寝るが一番の療法


笑い療法ってなに?

コメディ番組で大笑いしたところ、半身不随の難病や心筋梗塞が治ったということから始まった療法です。

今では「笑うことは体にいい」というようなデータが次々と発表され、一般の医療として認知されるまでになりました。

笑うと免疫力が活性化!


毎日五千個の細胞がガン化している私たちの体ですが、大笑いしたときに一瞬のうちに百個のガン細胞がポンッっと消えます。

これは大笑いすることでガン細胞を専門にやっつけるナチュラルキラー細胞が30%増え、さらに活性化されるからです。

みなさん、大笑いしませんか。

健康になりますし、周りにいる人 たちも楽しい気分になります。

落ち込んで暗い顔をしている人がいたら、是非笑わせてあげましょう。

「喜び」はすべてをよい方向へ動かします。

笑顔の表情だけでも効果はあります。

それなら、苦しい時ほど、怒りがふつふつと湧いた時こそ、「ニッ」と笑顔で「ホッ」と息を出すのです。

出来れば連続して出せばなお効果的です。「ホッホッホッ・・」。

ただし、当事者の前では相手の怒りをかいそうなので、必ず 場所を変えて(化粧室など)行って下さいね。

楽しい気持ちでなくてもいいのです。

笑顔の表情と呼吸法で、後は勝手に皆さんの遺伝子は修復される事は分かっていますから。

ロサンゼルスオリンピックで、陸上100mや200m、リレーや走り幅跳びなど7個の金 メダルを取ったカールルイスは、100m走の時に、70mほどのところで、「ホッ」と微笑む のだそうです。

また、テニスの全米オープンで日本人初の優勝した大坂なおみ選手はセリーナ・ウィリアム ズ選手との決勝戦で、途中の危機を脱したのが「微笑み」だったと言います。

その心は「楽しもう」ではないでしょうか?

勝負に勝とうと思わなくてよいのです。

苦しい時ほど、笑顔を忘れない事が大事なんですね。


これを強く主張したのが、江戸時代の神道家で、1850年に70歳で亡くなった黒住宗忠です。

彼は修行がようやく実を結ぼうとしたところ、7日間の間に両親を失い、しかも結核になってしまいました。

医師も見放し、絶望の淵をさまよっていましたが、ふとしたことから心の本質を悟りました。

同時に、この本当の心は喜ぶことを好むと悟ったのです。

それからは、周囲の人が気がおかしくなったのではないかと思うくらい、絶え間なく笑ったといいます。

するとさしもの結核も次第に治ってゆき、ついに病が完治したのです。

この体で当時70歳まで生きたことは、彼のやり方が正しかったことを示しています。

彼は手紙の中で、 「人は陽気ゆるむと陰気つよくなるなり。

陰気勝つときは穢(けが)れなり。 穢れは気がかれることで、太陽の気を消すなり。

そこから種々いろいろなことが出来(しゅったい)するなり。

何事もありがたい、ありがたいにて日をおくりなされ候はば、残らずありがたいになり申すべきなり」 と述べています。

さらに彼は修業者に対しても、 「何ほど道を守っても、心陰気になれば、出世はなりがたく候、なにとぞ春の気になってご修行あそばされるように」 と忠告しています。

この世で成功した人を見ると、なんとなくそばにいたい、いっしょに話したいという雰囲気をもつ人ばかりです。

人は本来、相手の明るい心と付き合うのを好むのです。

それにひきつけられるのです。 ですから明るい心の持ち主は仲間や支持者を得ることができ、それが成功につながるのです。

人はひとりでは何もできません。 しかし人間が集まり、争いを起こさないというのも難しいことです。

この困難を可能にするのが、明るい心です。

明るい心は相手の心を覆う雲を消散させ、心の光を発揮させます。

このように知らず知らずのうちに心の光が輝くようにさせた人は、相手になんともいえない幸福感を与えます。

これがその人にひきつけられる理由なのです。

心は明るさを求めています。

これを自覚し、人に自覚させるには、つねに明るく、笑いにあふれる人物になることが必要なのです。

笑いましょう。

少しのことにも喜びを見出し、笑いの材料にしましょう。

欧米でもユーモアをもつ心は最大の美徳とされているのは、こうした理由があるからなのです。

笑い,がんの免疫機能にもたらす影響を調査


大阪府立病院機構「大阪国際がんセンター」は、松竹芸能、吉本興業などと協力し、

がん患者や医療従事者を対象に、「笑い」が生活の質(QOL)や免疫機能などに与える影響を明らかにする日本初の「笑いとがん医療の実証研究」を行っています。

「わろてまえ劇場」は、同センター内で2017年からスタートした笑いの舞台です。

漫才や落語による「笑い」によって、がん患者の免疫力向上のほか、緊張や疲労といった心身の状態が改善するかを調べています。

研究では、落語や漫才などを2週間に1回、お笑いの舞台「わろてまえ劇場」で開催し、

研究に参加した患者をお笑いの舞台を1〜4回目を楽しむ群と、5〜8回目を楽しむ群に無作為に割り付けます。

患者の「自己効力感」と「QOL指標」、血液検査で「免疫機能」を調べ、笑いが与える影響を評価します。

ほかに血圧、脈拍を測定したり、表情や気分を調べる調査も行います。

がん細胞は、ウイルスなどと同様に異物として認識されるため、通常はがん細胞を攻撃し排除する働きのある免疫細胞があります。

その代表が「NK(ナチュラルキラー)細胞」です。

ですががん細胞を攻撃する細胞が活性化しないようにブレーキをかけたり、免疫を抑制する細胞を増加させる事によって、

がん細胞は体の中で成長します。

笑いがNK(ナチュラルキラー)細胞を活性化

2017年5〜6月の計4回、漫才や落語を鑑賞した患者と、鑑賞しなかった患者のそれぞれ約30人の血液を採取して分析しました。

その結果、落語などを見たグループは2ヵ月で、NK細胞を活性化するタンパク質を作る能力が平均で1.3倍上昇しました。

NK細胞自体も、増加する傾向がありました。

また、患者の気分の変化などもアンケートし、緊張や抑うつ、疲労などの6項目全てで改善がみられ、がんの痛みについても改善があったといいます。

「自己効力感」とは、何か課題が与えられた時、「自分はきっとできる」という前向きな気持ちをもつこと。

笑いは自己効力感にも影響するとみられています。

実験に参加した患者の1人は「家にこもっていると、家事をするだけの単調な日々になりがちです。

でも、2週間に1回劇場へ行くと思うと、楽しみが増え、気分転換にもなる」と、語っています。

研究はまだ途中だが、笑いを楽しむことで患者がんの苦痛から解放される可能性が示されました。

「笑い」がNK細胞を活性化して 体の免疫力をアップする!


若くて健康な人の体にも1日3000~5000個ものがん細胞が発生しています。

これらのがん細胞や体内に侵入するウイルスなど、体に悪影響を及ぼす物質を退治しているのが、リンパ球の一種であるナチュラルキラー(NK)細胞です。

諸説ありますが、人間の体内にはNK細胞が50億個もあり、その働きが活発だとがんや感染症にかかりにくくなると言われています。

私たちが笑うと、免疫のコントロール機能をつかさどっている間脳に興奮が伝わり、情報伝達物質の神経ペプチドが活発に生産されます。

“笑い”が発端となって作られた”善玉”の神経ペプチドは、血液やリンパ液を通じて体中に流れ出し、NK細胞の表面に付着し、NK細胞を活性化します。

その結果、がん細胞やウイルスなどの病気のもとを次々と攻撃するので、免疫力が高まるというわけです。

逆に、悲しみやストレスなどマイナスの情報を受け取ると、NK細胞の働きは鈍くなり免疫力もパワーダウンしてしまいます。

ただ、免疫力は強ければよいものではありません。

リウマチや膠原病など自己免疫疾患と呼ばれる病気は、免疫システムが体に悪い影響のある物質だけでなく自分自身の体まで攻撃することで引き起こされます。

実験を行ったところ、”笑い”にはこうした免疫システム全体のバランスを整える効果があることも明らかとなりました。

つまり大いに笑えば、がんやウイルスに対する抵抗力が高まり、同時に免疫異常の改善にも繋がるのです。

NK細胞の働きを活発にしてがんやウイルスに強い体を保つには、日常でいくつかの心がけが必要です。

NK細胞はストレスによって弱まり、うつ状態ではかなり悪影響を受けてしまいます。まずは以下のことを心がけましょう。

・毎日7~8時間の睡眠をとる

・心身両面の過度なストレスや疲労を避ける

・心配や不安、悲しみはなるべく短い時間で乗り越える

・憂うつ感が長く続く場合は、早めに専門医に相談する


笑う→脳内ホルモン(βエンドルフィン)が上昇→NK 細胞数上昇→がん細 胞の撃退と言う事になります。
 
これは、興味深い結果ですね。

笑いは、免疫活性を適切にして、ただがんを治すだけではな く、免疫過剰である膠原病も治すという結果が出たのです。

しかも、実は楽しくなくとも笑顔 の表情だけで、免疫能が活性化する事も分かりました。

勿論、大きな声を出して、腹式呼吸で 「はっはっは~」と笑うと一層免疫は活性化します。

ですが人生楽しくない場面も多いです。

「がんですね・・」「転移しています・・」「余命3ヶ月くらいでしょう・・」

一昔前までは、躊 躇されながらの告知でしたが、最近では普通の声色で突然告知(宣告)される時代です。

驚くべきことは告知した医師に悪気はありません。

ただ忙しいのです。

ですから、こうした都合の悪い場面では、まず笑ってみる。

声が出なかったら、笑顔だけでも良いです。

すると、それ以上免疫を下げる事はないはずです。

ですが敢えて告知した医師の前では、「理解されていない」と思われ、ますます厳しい言葉になる可能性があるので、

「ちょっと失礼」と言って、化粧室に立ち、 独りで鏡に向かって微笑んでみて下さい。

涙が出るほど出来れば尚結構です。診察室に戻って 涙目を見た医師も反省する事でしょうから。

笑いに関しては、以下の報告も興味深いですね。

・アトピー性皮膚炎にも、喘息から花粉症(いずれも免疫過敏症)にも笑いは有効である。

・リウマチの痛みを改善した。(インターロイキン6の値が劇的に低下)

・母親が笑いながら授乳すると、赤ちゃんのアレルギー反応が軽減した。

・笑いは抑うつ状態を改善した。

・笑いは、優位に血糖を下げ、糖尿を改善する。

・笑いは、認知症を改善する。

・笑いは炎症を悪化する物質を下げ、炎症を抑制する物質を増やす。

如何でしょうか?

笑うだけで免疫が活性化しリウマチの痛みも改善し、糖尿病の血糖も改善し、 アトピーやうつ病や認知症まで改善するというのです。

産婦人科医で自らを笑いの健康法師と名乗る昇幹夫先生は、そもそも顔とは他人に見せるためにあると言います。

皆さんの良い笑顔こそ、他人を励まし勇気づけ幸せにするものであり、 「あなたの笑顔が何より薬」だと言われます。

特に医療者たるもの心すべきだと言います。


最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

皆さまの幸せを祈っております。

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