36 自分の実践に影響を与えた本紹介14ー2
目標を立てて終わりをやめる
③の目標を設定し、運用する力を養う実践です。
よく「○月の目標」「○学期の目標」といって子どもたちに目標を書かせて教室に掲示していることが多いと思います。
しかし、掲示して終わりになってしまい、そこからその目標を意識して行動したり、振り返ったりする時間を確保している先生や子どもたちがどれだけいるでしょうか?
具体的な行動目標を設定する
そうならないために、子どもたちに目標設定の方法を教えるのが教師の役割です。
具体的に「いつまでに何ができるようになりたいか」「いつまでにどんな自分になりたいか」を設定させます。大切なのは、期限です。
期限が決まっていれば、その期限に向かって行動することができます。
しかし、期限が決まっていなければ、いつまでにするのかという目標がそもそもなくなり、行動しづらくなります。
目標達成したらチェックする
次に大切なのは、達成したらチェックをすることです。自分が設定した目標を達成できたという自己肯定感の向上に繋がり、新しい目標設定へと進むことができます。
たとえ、大きな目標を達成することができなくても、「毎日漢字を5分間学習する」という小さな目標を達成することができていれば、チェックを入れて、来月は10分間に増やすことも可能です。
達成した児童がいた場合、教師は全体の前で価値づけし、目標達成の大切さを伝えることもできるでしょう。
子どもたちの目標設定がうまくなれば、スキマ時間や放課後の過ごし方に変化が出るそうです。何気なく過ごしていた時間に目標が加われば、意味のある行動に変化していくのだと思います。
自己選択の機会を設ける
④集中する力のところで、自己選択の重要性が書かれていました。子どもたちが自分で選んで学ぶということです。
簡単な話で行くと、提出物をタブレットで出すかノートで出すか。
計算ドリルを一人でするか、友達と一緒にするか。などなど
この選ぶという行為により、学習が楽しいと感じるという実験がコロンビア大学で行われていたそうです。
小さなことから子どもたちに選択させることが大切なのかもしれません。
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