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#33 自分の実践に影響を与えた本紹介14ー1

とてつもなく久しぶりのシリーズです。

本著は、自由進度学習の本を出されていた難波さんが、令和の学校で鍛えることができる7つの力を紹介している本です。

1 学習者として考える力
2 計画を立てる力
3 目標を設定し、運用する力
4 集中する力
5 継続する力
6 振り返り・メタ認知の力
7 協働する力

キーワードは「学び方を学ぶ」

最近、教師がどう子どもに学ばせるかというより、どう子どもたちに学び方を学ばせるかという視点が大切だと言われるようになってきました。

コロナの時、これまで「学び方」を教えられていなかった子たち(教えられていた子もいるかもしれませんが)は、どう学習したら良いのか不安になりました。

それ以上に、これまで「学び方」を教えていなかった教師(教えていた今日下井るかもしれませんが)は、子どもたちの学習保証が不安になり、プリントや問題集を作って各家庭に配布しました。

さらに、欧米の探究学習や、オランダなどの個別最適な学びなどが入ったり、OECDのラーニングコンパスやコンピテンシー(資質能力)の育成なども加わり、より「学び方」にフォーカスした授業実践が求められるようになってきていると思います。

教師がいなくても学び続ける子ども。自走する子ども。
奈良女子大学附属小学校の「奈良の学習法」は古来よりこの手法を用いて有名です。
愛知県緒川小学校、長野県伊那小学校の実践も有名です。子どもたちが自分たちで自走して学んでいく。教師はファシリテーターとして、子どもの学びをアシストする。

そういった令和の学びについて書かれている本です!!


学びを委ねる

2の「計画を立てる力」を養うために、難波先生は、10時間以上の単元を子どもたちに委ねます。自由進度学習と呼ばれる手法です。
子どもたちは計画を立て、学び、ふりかえって、再び計画を立て直します。そうやってサイクルを回しながら学習の仕方を学んでいきます。

また、未来の予定を子どもと共有して計画を立てやすくしています。例えば、テストをいつするのか、提出物をいつ出すのかというのを、1ヶ月先まで提示するのです。すると、子どもたちはそこに向かって計画を立て、実行していくようになります。

そういった経験をさせているのは、実は夏休みの宿題だけではないでしょうか。普段から計画を立てる経験をさせておく必要があるのかもしれませんね。


続きはまた今度。

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