僕が母にできること②
母との生活を始めて、母の人生がもっと良くなるように、僕が考えたことを紹介したいと思います。
・お金を意識した買い物をする。
母は障がい者年金で生活をしています。それ以外は収入がないので、毎月もらえるお金を大切に使い、やりくりする必要があります。しかし、母はやりくりが全くと言っていいほどできてはいませんでした。
家計簿をみせてもらうと、毎月の支出が、もらえる年金額を毎月のように上回っていました。ただでさえ多くない貯金を切り崩していたのです。家は祖父の持ち家で家賃はかからないし、光熱費なども祖父の年金から払っていました。ほとんど食費だけで毎月、収入より支出のほうが多かったのです。
このままでは今後の生活が大変なことになると思い、買い物を見直すことにしました。母は計算が苦手なせいか、あまり値段を意識せずに買い物をしていました。量のこともあまり考えていなく、人数に見合ってない食事量だったり、冷蔵庫にも使いきれず賞味期限が切れていた物がいくつもありました。買い物に行くたび、あれもこれもとあまり考えずカゴに入れていたのだと思います。
なので、僕が買い物に行く際は紙に必要なものをリストアップしてもらうようにしました。それを一緒に確認し、必要なものを必要な分だけ買うようにしました。値段もチラシがみれるアプリを使い、1円でも安いものを探してスーパーに行きました。
そして、家計簿も見直しました。今までは月末に、その月に買い物したレシートの合計金額をノートに記入するだけでした。レシートは記入後にすぐ捨ててしまってたみたいで、見返しても何にどのくらいお金を使っているのかわかりませんでした。なので、買い物した際は毎回、レシートをノートに貼り、合計金額を記入してもらうようにしました。そうすることによって、何を買ったのかが残るし、月末になるにつれ、増えたレシートで使用金額がわかり、節約を意識できようになったと思います。
後、祖母が生前使っていた、薬の管理表をアレンジして、献立表を作りました。これによって、食材を余さずに使えるようになりました。
・運動をする。
母はうつ病の影響なのか、体重が20キロ以上増えてしまいました。前から運動したらと言ってましたがやっていませんでした。母は病気になる以前から、運動をする習慣もなかったので仕方なかったと思います。運動する習慣がない母に、運動をしてもらうには楽しみを見出してもらう必要がありました。
そこで僕は、もう使っていなかったウオークマンを、母の好きな三浦大知さんの曲を入れあげました。
他にも母のスマホにCoke ONというアプリを入れました。万歩計がついていて、毎週、決まった歩数をクリアするとスタンプがもらえます。そのスタンプが15個集まると飲み物1本と交換できるチケットがもらえます。
母は毎日のようにジュースを飲んでいて、それも健康に良くないと思っていたので、スタンプをためてご褒美にジュースを交換するよう提案しました。
毎日歩いた歩数で頑張りがわかる、スタンプ集めてジュースが飲める、三浦大知さん好きな音楽を聴きながら運動ができる。この一石三鳥とも言えるモチベーションたくさんのウォーキングで、1か月で母は3キロほど体重が落ちました。
毎日ちゃんと続いて、痩せれてるし、一石四鳥や五鳥ですかね。笑
・タバコを辞める。
母は喫煙者です。おそらく吸い始めてから一度も禁煙経験がないと思います。今の収入で、タバコを吸い続けるのは生活に負担がかかるし、何より体に悪いです。そこで金銭状況を説明し、タバコを減らすよう説得しました。タバコがやめられたら、毎月かかってたタバコ代で三浦大知さんのファンクラブに入れることを伝えました。すると、今残ってるタバコが吸い終わったら、禁煙すると約束してくれました。
・時間を有意義に過ごす。
母は料理、洗濯、掃除など基本的な家事はしっかりできます。掃除は好きではないみたいで、頻度は多くないですがやってくれています。料理は得意みたいでとても美味しいです。
しかし、家事が終わると、ボーっとテレビを観ていて時間を持て余しているようでした。この時間をもっと有意義に過ごせないかと考えました。
そこで、駅の近くの図書館に一緒に行きました。好きな本を選んでもらい、母は料理の本と、うつ病の本を選びました。そして、読みやすそうな小説と、算数がわかるようになる本を僕が選び、借りてもらいました。僕が知る限り、母は本を読む習慣がなかったと思うので、この機会に本に触れ、勉強してほしいと思いました。最近、僕が本にハマり楽しさを知ったのと、いくつになっても勉強は始めるのに遅いということはないと思ったので。
そして、1日の終わりに日記をつけてもらうようにしました。本で知ったのですが、日記を書くことにはうつ病を軽減する効果があるみたいで、些細なことや簡単なことでいいので毎日書いてもらってます。かれこれ僕も3年位前から毎日書いています。
こうして僕が帰ってきたばかりの頃よりも、母はただテレビをボーっと観ている時間は減ってきました。
母にいろんなことにチャレンジしてもらい、順調に良い方向に進んでいっていると思っていました。
しかし、そんな簡単なものではありませんでした。
次に続きます。
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