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経営者はTTPの負の面も自覚したうえで、実践しよう。

#コンヒラ #兵庫県中小企業家同友会 #経営発表 #TTP

兵庫県中小企業家同友会の経営発表会に参加させていただきました。私はお二人の社長の経営体験を聴講させていただいたのですが、2点学びがありましたが、そのうち1点目の気づきをシェアします。(ただし、あくまで私の個人的な解釈なので、その点をご理解ください)

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「トップダウン」「ボトムダウン」どちらがよいというのではなく、経営者のポリシー、成長ステージ、外部環境で決まるという点を学びました。

一社目の社長は次々と先頭を切って新しいことにトライするタイプの方で、トップダウンで全速力で走るタイプ」という印象でした。実質的な創業者で、IPOを狙って急速に拡大しており、同時に多角化も進めていました。ただトップが考えながら走るので社員の一部が社長の意図を理解してついてこれず、ある程度社員が離職しながら若手を次々採用し続けダイナミックに前に進むという印象でした。この会社の事業はIT市場のため、競争関係と変化が早くこのトップダウン方式がマッチしているのだろうと感じました。

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2社目の社長は、どちらかというと衆知経営で、社員とすり合わせしながら確実に進めるスタイルで、いわゆるボトムアップ式と一部トップダウンがバランスよく組み合わされているという印象でした。そのため、トップから全社員で方針が共有されており、確実に進めるという取り組みなので、社員の定着率も高いという印象でした。ただし衆知経営でコンセンサスが必要なので、スピードは少し抑えられている印象です。ただし後戻りもしにくいと感じました。ニッチマーケットを技術で確実に深く掘り下げているスタイルなので、ボトムアップとトップすり合わせ方式がむいているのだと感じました。

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当社は少しスローダウンし、全員参画経営のため社員とすり合わせながら進める2社目の経営スタイルを進めているところです。当社の事業も2社目と同様で「狭いニッチを、深くする」ことで、マーケットは違いますが事業の回し方は似ていました。

今回聴講させていただいた2社は、まるで真逆のマネージメントスタイルでしたが、私はどちらが正しい、どちらが良いというのではなく、チャンと経営者が「当社はこのスタイル(経営理念)」だと明確にして、それに基づいてスタイルを実行すればよいのだと理解しました。だから、社長は「勉強してきたことを丸々真似して自社にいれる問題点(TTP=徹底的にパクる負の部分)」もキチンと認識したうえで学んだほうが良いと思いました。

ただ、自社のスタイルや経営理念がまだ固まっていない経営者の場合は、とにかく何でも良いと思った他社を(TTP)徹底的に真似するというのも有りだと思います。ただその場合、社員は振り回されるので離職も増えると思います。そういう点では、社員の幸福実現に経営者のスタイルがかなり影響することも自覚する必要がありますね。

そこまで考えて、稲盛和夫氏の「(経営者は)謙虚にして奢らず」「会社は経営者の器以上に大きくならない」「(経営者は)心を高め経営を伸ばす」という言葉が頭にうかんできました。

経営者はTTPの負の面も自覚したうえで、実践しよう。byコンヒラsince1973

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