2022 香港国際競走 予想(4R香港ヴァーズ&5R香港スプリント&7R香港マイル&香港カップ)

香港ヴァーズ
グローリーヴェイズ
ストーンエイジ
ボタニク
ウインマリリンブルーム

香港はスプリントやマイルといった短距離メインのお国柄だけあってこの路線は層が薄い。ちょっと前はエグザルタントがいたんだけどね。そういうことで構図としては日本vs欧州馬となる・・・んだけど正直どっちもコレという一線級がいなくて難しいメンバーになった。国際色豊かで海外競馬ファン目線では面白いんだけど。

日本馬はやはり今年もグローリーヴェイズの評価を高くしたい。平坦コース巧者でこの香港ヴァーズを2勝、昨年のクイーンエリザベス2世Cを2着という抜群のコース相性を持つ香港ガチ勢。鞍上にモレイラを確保できたのも心強い。懸念はもう7歳であること、昨年よりメンバーレベルが上がることかな。メンバーレベルが上がるとはいえ抜けた馬がいない分通用しそうなんだよね。香港ヴァーズ3勝目は十分に有り得ると思う。
昨年のゴール前の実況は「One vase is good, Two vases are better! 」だった。この実況好きでよく見返すんだよね。今年はどうなるか実況も楽しみだね。

ウインマリリンはエリザベス女王杯の内容が良かった。ジェラルディーナとライラックが上位で外差し馬場の状態で先行して粘り込んでの2着は評価していい。そこから中3週のローテがどうか。仕上げが難しい馬だから香港で滞在での調整はプラスになりそうな気はするが。恐らく前に行くストーンエイジやブルームは道中締めるようなタイプではないから、この馬がハナの可能性はある。そうでなくても逃げても控えても戦えるのはいいね。

外国馬で狙ってみたいのはストーンエイジ。欧州での実績は微妙なところがあるが、ベルモントダービーやBCターフとアメリカで好走しているあたり、硬い芝への適性がありそう。ジャパンカップへの参戦の話も出ていた馬だからね。3歳の分斤量が軽くなるのもプラス。

ドイツのメンドシーノは重い馬場の方がいい。トルカータータッソを破ったバーデン大賞は稍重だが時計は不良馬場級。上級条件で10頭以上の経験が凱旋門賞しかないのは不安。硬い馬場でそれなりに流れる展開は合わないのではないか。実績で買われるなら消しでもいいと思う。来年のドイツ戦線で注目したい。

バブルギフトも同じように重い馬場の方が良さそう。内枠を引けてルメールが乗るのはいいけど、2400m戦で2分30秒を越えるようなレースばかり経験してきた馬をここで買おうとは思わないかな。能力は高いから地力で来られたら諦める。

硬い馬場への適性ならブルームもいい。BCターフ2着や時計が出やすいサンクルー大賞、晴れて馬場が硬かったハードウィックSとそれなりにやれるクチ。出遅れずにポジションを取れれば。ユタカさんが乗るのも心強いね。

平坦一周コースへの適性が高いボタニクも面白い。夏の重賞連勝は両方平坦コースのドーヴィル2500m。万全ではなかったとはいえ、ステイフーリッシュを差し切った内容は評価していい。ここまでメンバーレベルが高いレースは初めてだけにパフォーマンスを維持できるかがカギだけど、馬券内の席はあっていい。

買い目
馬単
3,10→1,3,5,9,10


香港スプリント
ウェリントン
ラッキースワイニーズ
デュークワイ
スカイフィールド

ここは香港VS日本と言いたいところだけど実際は香港の身内勝負。昔よりレベルが落ちた感はあるけどやはりこの路線の香港馬は強い。香港馬のジョッキーズクラブスプリントというレースからの参戦はもう鉄板路線。そしてここの上位馬から買うのが鉄板。

そんなことを言っておきながら前走5着だったウェリントンを見直したい。チェアマンズスプリントを連覇、2月のクイーンズシルバージュビリーCからプレミアボウルまで4連勝という香港スプリント界のエース。実力ならメンバー中最上位級だと思う。ずっとコンビを組んでいるバデルが乗れなくなったが、替わりがムーアならマイナスにはならない。外枠を引いてしまった今回、内への意識が高いムーア替わりはむしろプラスかもしれない。後述のラッキースワイニーズより5kg重い斤量で勝つあたり実力はこっちが上だと思う。

前走そのウェリントンを倒したラッキースワイニーズも評価していい。連戦連勝で挑んだプレミアボウルはウェリントンの2着に屈したが、前走勝ち切って、この路線の上位級と戦えることを示せたのは大きい。控えても逃げてもレースを進められるのは強み。ウェリントンよりも内の枠を引けたのは大きく、立ち回り次第では前走に続いて勝ち切るまであっていいね。ネックなのはウェリントンとの斤量差がなくなることかな。

昨年の覇者であるスカイフィールドも面白い。昨年は悲惨な落馬事故が起こってしまい、巻き込まれなかったスカイフィールドがそのまま1着という形になったが、年が明けてからセンテナリースプリントC、チェアマンズスプリントプライズでそれぞれ3着、2着と実力がG1級であることは示せた。ここ3戦は61kg,59.5kg,58kgと重い斤量を背負ってきたが、今回57kgで臨めるのは大きい。斤量が軽くなる分また好走してもおかしくない。

前走上位組のセオリーならデュークワイ。地力は上位馬と比べると落ちるが最後しっかり脚を使えるタイプで、プレミアボウル、ジョッキークラブスプリントで上位馬と僅差に持ち込めるあたり警戒したい。斤量が軽かった分もあるんだろうけど。

日本勢は今回怪しい。構図的にここは香港>日本になりやすいんだけど、今年もその傾向でいいと思う。レシステンシアは今回骨折明け。安田記念から短縮とはいえ休み明けにしてはハードな一戦でどうか。実力なら上位に食い込んでもおかしくはない。先行意欲がある馬がいない分、揉まれず好位でレースを進められそうなのはいいね。

ナランフレグジャンダルムについては、そもそも今年のスプリンターズSの数字をあまり評価していない分、そこまで今回買いたいとは思わない。インコースが強い馬場傾向もあったしね。日本より時計がかかる分、買うなら内枠を引けたナランフレグの方かな。

メイケイエールのキャラ的には大外は良いが、馬場と展開的にはあまり向かない。マクドナルドに乗り替わりで嫌いたくなるのも珍しい話だけど、事情が事情だけに池添ではないことが悔やまれる。折り返し手綱禁止は痛いな。個人的にスミヨンが乗れたら面白いと思いました。

買い目
ウェリントンの単勝をメインで買いたい。日本プールだと単勝が多分妙味ある。
単勝
1
馬連
1-2,4,9

香港マイル
カリフォルニアスパングル
ゴールデンシックスティ
シュネルマイスター

最初にサリオスの除外は精神的にキツい。香港のメディカルチェックは厳しいのは知っていたけどまさか引っかかるとは思わなかった。今後の遠征に影響が出そうだね。現に2,3年前から検疫や厳しい検査のあるオーストラリア遠征は敬遠する動きがある。

主役は3連覇を狙う香港最強馬ゴールデンシックスティ。年明けのスチュワーズCとゴールドCでまさかの敗戦を喫したが、マイルに戻ってからは3連勝とまだまだ強い。スローでも後ろから捉えられるように展開はあまり関係なさそう。ホーが直線変に詰まったりしなければ上位は固そうに思える。

カリフォルニアスパングルは先行できる分面白い。後ろからでゴールデンシックスティと末脚比べしても勝てないんだから、それより前でレースを進められるのはいい。ジョッキークラブマイルは僅差に持ち込んだとはいえ斤量はゴールデンの方が2kg重い条件で、今回定量で同斤となる。展開次第だと思うが、この馬以外で他に逆転できそうな馬もいない

ジョッキークラブ3着のワイククは先述の通りゴールデンシックスティに土を付けた経験があるとはいえ、展開に恵まれた感は否めない。前走の3着も上位2頭とは明確な実力差が見える負け方なんだよなね。3連系の3列目なら塗っておくかなという感じ。

スローになる分、切れ味だとシュネルマイスターは合いそうだが最内枠がネック。シャティンのマイルって向こう正面の引き込み線からのスタートで、コーナーまでの距離が長い分、外の馬が内の馬を締める形になりやすくて内枠が不利なんだよね。新潟マイル、特に関屋記念をイメージしてもらうと分かりやすいと思う。

ダノンスコーピオン来年からの馬という感じがある。能力はあるから正直ここは回避して来年に備えて欲しかった。マイルCSから上積みがあるかはパドック見ないと分からないね。素質だけなら通用してもおかしくないけど・・・

サリオスは3番手評価の予定だっただけに悲しい。スタッフさんも悔しいだろうね。

買い目
単勝オッズの妙味がありそうなのでカリフォルニアスパングルの単勝ゴールデンシックスティ相手への馬連が本線。

3連単
1,2→1,2↔1,2,4,10

香港カップ
パンサラッサ
ジオグリフ
レイパパレ

直近10年で日本馬5勝、3年連続勝利、連対は4年連続と一番相性が良いのがこのレース。世界の舞台でパンサラッサvsジャックドールはアツいね。

シャティンの2000mは中山1800に近くてスタート後すぐ1コーナーがやってくるから内枠有利なんだけど、パンサラッサの枠は悪くない。宝塚記念にゲートをミスって内で包まれて出足がつかず1コーナーを迎えるリスクがない分、多少外でも問題ないと思う。天皇賞の逃げは見事で、あそこから上積みがあれば今回こそ逃げ切り成功はある。メンバーレベルは天皇賞よりは落ちるし、香港馬はパンサラッサのペースを経験したことがない。不安なのはテンション面かな。滞在だと落ち着いてしまう分、スイッチが入らない可能性がある。陣営も天皇賞ではメンコを外すタイミング考えていたしね。

対するジャックドールは枠が良い。ただ逃げてこその馬で左回りの方がパフォーマンスが高いだけに、今回評価を上げようとは思わないかな。正直ユタカさんに変わってどうなるかの方が楽しみなんだよね。乗り方次第で一変の可能性ある分買っておきたい。

実績的に売れそうなのはロマンチックウォリアー。まだ底を見せていないとはいえ、これまでのメンバーレベルに疑問が残る。前走のジョッキークラブCでは2分を切る時計を出しているから、速い馬場でもやれなくはなさそう。地元最上位の分一応抑える。パンサラッサのペースに対応できるかは難しいところな分評価は下げる。

ハイペースを経験したジオグリフは見直していい。内枠を引けて鞍上はビュイック。キレ味勝負だと分が悪くなる分パンサラッサが作るペースは合うと思うし、前のポジションを取れれば面白い。

レイパパレも同じように流れるペースの方がいい。ただモレイラが合うのかはレースまで分からないところがある分評価を下げる。2000mは大阪杯以来でヴィクトリアマイルを使うなど久しぶりで対応できるかという点も怖いかな。折り合いを気にしなくていいのは嬉しいね。昨年なら買ってたけど。

ダノンザキッドは現状2000以下の方がいい。マイル使えば面白かったのにと思うよ。1周競馬なら中山記念だったら買うけど・・

オーダーオブオーストラリアはちょっと分からないな。マイルを使ってきた分スピードへの対応はできそうな気はするけど、今2000m乗り切れますか?というと多分難しい、合わないと思う。ムーアが乗ってくれるのはいいけど、人気するようなら消しで。

ジョッキークラブC2着のトゥールビヨンダイヤモンドは馬柱の見てくれは良いけど日本馬はじめ海外馬相手の好走経験がないんだよね。今年の前半は香港馬のみでレースが行われていた分、QE2Cの2着は積極的に評価できない。

それなら昨年3着のロシアンエンペラーの方がワンチャンあっていい。昨年は伏兵扱いだったけど、今年の前半は悪くない内容だった。前哨戦仕上げで今回を見据えてのローテなら一発あっても。枠も悪くないしね。

他の香港馬はパッとしないな。この路線の香港勢は上位だけ抑えるスタイルでいいと思う。

買い目
日本馬多くてオッズ読めないから削る可能性がある。
馬単
1→2,3,5,11,12

香港は馬番とゲート番号が異なるから注意ね。
香港スプリントは発走時間が阪神ジュベナイルフィリーズと近いから買い逃さないように。


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