ブリーダーズカップ 2021予想

(米) 2021 ブリーダーズカップ デルマー競馬場

今週は本当に忙しい1週間となった。
水曜日はJBCデーの4レース、週末の中央競馬は4重賞。
これだけでも十分なのに本家アメリカのブリーダーズカップの内3レースも馬券対象ときた。
海外レースの馬券発売が解禁され、欧州、ドバイ、香港と様々な国のレースについて真剣に考える機会が増えるのはファンとしては喜ばしいことだね。
ブリーダーズカップ(以下BC)がどんなレースなのかはググってみてくれ。
アメリカ国内の競馬場で持ち回り開催されるんだけど、今年は西海岸カルフォルニア州のデルマー競馬場での開催。
BCのデルマー開催は2017年以降2回目になる。

アメリカは芝が…と欧州のように馬場適性に悩まされるケースは少ないんだけど、日本とは大きな違いがある。
日本は芝コースの内側にダートコースが設置されているけど、ダート競走がメインのアメリカは芝とダートの位置が逆になる。地方競馬の盛岡競馬場みたいな感じだね。
そして今回のデルマー競馬場の特徴は「狭い」。マジで狭い。日本の地方競馬場並みに狭い。
内側の芝コースはグルっと1周で約1400mだ。
ちなみに日本のコースでは、東京競馬場が1周2083m,1周が一番短い福島競馬場でも1600mある。デルマーの狭さがお分かりいただけるだろう。
なので日本よりも小回りコースへの対応力がカギになることを抑えて3レースを予想していく。

BCフィリー&メアターフ 2200m


日本で2200mの古馬上級条件とはいえば宝塚記念やオールカマーだろうか。
両レースともコーナー4回の1周するコースだが、狭いデルマーではコーナー6回の1周半のコースになる。
5年ほど前にヌーヴォレコルトが制したレッドカーペットHと同じコースだ。

注目は目下4連勝中で前走G1を制したアメリカのウォーライクゴッデス。
勢いもあり、現地の小回りコースへの適性は証明済み。
2400mの持ち時計は微妙だが2200mでの数字は優秀。枠もちょうど良い場所に入れた。
前回のデルマー開催では1800mだったんだけど、今回の2200mでの開催はラッキーだね。
不安要素は欧州馬や日本馬といった世界の一線級相手と戦えるか。

その世界の一線級と戦った実績があるのがアイルランドのラヴ。
実績なら最上位じゃないかな。ミシュリフやアダイヤー相手に戦ってきた経験は大きい。
ただ凱旋門賞の前哨戦のGⅡを取りこぼし、Kジョージや英インターナショナルSでも差をつけられるなど好調とは言い難い。凱旋門賞もスクラッチしているし調整上手くいっているのかも疑問。
とはいえこのメンツなだけに取捨が難しい。地力で勝ち負けに持ち込む可能性はある。

日本のラヴズオンリーユーはワンチャンどころか勝利しても驚かない。
上位層との力関係がどうなるかに尽きるだろうね。
阪神内回りで好成績を抑えており、夏は狭い札幌でも強い競馬をしたことから小回りコースとの相性は悪くないとは思うんだけど、デルマーはもう1段階狭くなるから過信も良くない。

後は大外に入ってしまったのが残念なイギリスのアウダーリャ。
前述のラヴやBCターフに出るタルナワ相手に善戦の経験がある。
キーンランド開催の昨年の同レース(1900m)を制覇しており、アメリカへの適性は〇
ハイレベルレースなら重めの馬場よりは軽めの方が力を発揮できるタイプか。

他のメンバーはやや格が落ちる印象。現地のゴーイングトゥベガスやフランスのルジールも気になるけど中長距離適性が求められる舞台では1800~2000よりもそれ以上の実績がほしい。ヒモ程度かな。

買い目は 単勝7.ウォーライクゴッデス
馬連で相手に8.ラヴズオンリーユーと12.アウダーリャが本線。
1.ゴーイングトゥベガスと4.ルジールはチャラか微プラスぐらいの配分で。

BCマイル 1600m
日本ではマイルコースは大体半周強だけどデルマーでは1周競馬になる。

当然だけどヴァンドギャルドは小回り1周マイルなんて経験したことがない。ここが本当に問題なんだよなあ・・・
しかし左回りでの好走歴が多く、アメリカという舞台はプラスになる。
臨戦過程も悪くなく、毎日王冠では緩めの馬体で出てきて、レースでも負荷が掛かっていないので上澄みはある。
正直蓋を開けてみないと分からない要素が多いので軸向きではないかな。
1800mだけどドバイターフでロードノースの2着に入れているし、実績では決して劣る存在ではないと思う。

多分一番人気は連勝中の地元のモーフォーザだろうけど、ここはアイルランドのマザーアースを推したい。
QEⅡSで5着とはいえバーイードとかいうバケモンとパレスピアー相手に善戦は評価されるべき。
そこから1.5kg軽くなるなら勝機は全然ある。

他の人気どころでは1.マスターオブザシーズは最内枠が懸念点。
ビュイックからドイルへの乗り替わりもプラス評価にはならないかな。
最内枠から上手く立ち回られたら素直にごめんなさいな馬券を組もうと思う。

スペースブルースは1ハロン距離が長いか。
フォレ賞勝ちとはいえエントシャイデンが3着になれてしまうレースの評価は難しい。

モーフォーザと2戦連続でワンツーしているスムーズライクストレイトはヒモまで。
その2戦が5頭立ての少頭数競馬で、多頭数でも力を発揮できるか。
モーフォーザにも当てはまるんだけど、相手レベルが上がっても対応できるか。このレース多分かなり難しい。

穴は酷量経験の多いバールズガロアー。ここはワンチャンオブワンチャン

買い目は
ワイドで9.マザーアースから2.スムーズライクストレイト,5.ヴァンドギャルド,6.モーフォーザ,
12.バールズガロア 一応馬連ボーナスも小銭で
結構難しいのでレートは低め推奨。

BCターフ 2400m

13.タルナワの単勝。以上
さすがにこれで予想終わりとはならないけど、そうしたくなるくらいには抜けた存在になった。
ドメスティックペンディングがスクラッチするのが悪い。ただ出てきたところでKingmanが2400m大丈夫?って不安視している気はするけど。
馬のことを考えるとスクラッチ制度は良いと思うけど、予想する側からすると本当に困る。
なあアメリカ、BCジュベナイルターフの件で炎上してるの知ってるぞ?日本見習ってもうちょいピシッとしてくれ。

2番人気濃厚なティオーナは正直嫌いたい。ヴェルメイユ賞でスノーフォールを倒したとはいえスノーフォールのその後の結果は芳しくない。速い時計への対応力という点でも足りないのでは?
ペリエ乗ってくれないし思い切って消そうと思う。

バーデン大賞典で凱旋門所を制したトルカータータッソの2着に入ったシスファハンは時計に対応できるなら面白い1頭。

トルカータータッソの勝ち方は間違ってもフロックとは言えないもので、そこに善戦できる馬なら相手筆頭まである。
トルカータータッソ繋がりでベルリン大賞3着のウォルトンストリートも狙ってみたい。
2400m戦を中心に使われてきており、左回りでは前走のカナダ国際S1着、ミシュリフのドバイSCで4着の好走実績もある。

他は持ち時計で対応できそうなロックエンペラー、ユビアー、グーフォ。
ロックエンペラーとグーフォを評価するとソードダンサーSのジャパンも評価する必要があるので微妙ではある。
結局タルナワ1強じゃんというメンバー構成だな…

買い目は
タルナワから馬連で13-1,7,9,10,11
オッズ次第では馬単でも良いかも。

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