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桜流しの翌日に

近所を散歩しました。
昨晩は強い雨風の音を聞きながら、布団の中で「散らないといいなあ」と思っていました。

布団の中からじゃ願いが弱かったのか、見事に散っていました。桜の下に敷き詰められた淡いピンクの絨毯も綺麗ではあるけれど、どうせなら見上げたかったものです。

場所によってはまだ咲き誇っていました。昨夜の雨はなんだったのかと思うほどの晴天がむしろ恨めしくもあります。

少し歩くとせせらぎが。水の流れる音と桜の相性は言うまでもありません。癒し効果が天元突破です。

水面から少し顔を上げると、視線の先には姫路城。ここはお城の北側なので、観光客でごった返していない個人的穴場スポットです。
桜雲と城は静かに楽しみたい派です。

お城の北側にある男山にも数年ぶりに登ってみました。少し斜めになっている階段を踏み締める脚に衰えを感じました。
眺望を楽しむ余裕もなかったので、肩で息をしながらすぐに下り始めたのですが、山の中腹に千姫天満宮が。

一息ついていると、急に強い風が吹き抜け、鳥居の周りに零れ桜が。音もなく舞い散っているのにたしかに、はらりはらりと確かに聞こえる気がするのは日本人的な感覚なのでしょうか。

また今年も春が逝く。そんなことを思いながら見上げていました。

撫で牛の背にも舞い散る桜。

下山して次は姫路文学館の方へ。名所と呼ばれる場所だけでなく、街のいろいろな所に桜があるのが嬉しい。

ぐるっとまわってお城の南側にやってくると、平日だというのに大勢の人で賑わっていました。お堀を遊覧する舟は注目の的。たくさんの人が写真を撮っていました。僕も真似して1枚。

桜門橋を渡って大手門を潜り、三の丸広場へ。
めいめいに桜を楽しむ姿の博覧会でした。

飼ってる猫ちゃん(?)のバックプリントが素敵なカップル。

きゃっきゃと楽しげな声がする方に目を向けると、子連れの外国人家族。親御さんの意に反して、子どもたちはなかなかじっとしてくれず、写真が撮れずにいるようでした。

はしゃぎたくなるぐらい楽しいのなら良かった良かった。子どもたちもいつかこの日のことを思い出してくれるといいなと思いました。

そろそろ日も傾いてきたので、帰路に。

最後に「お疲れ」と猫さんに労ってもらって、いいお散歩になりました。

お休みのタイミングを合わせて誰かとお花見に行くのが年々難しくなっているけれど、来年こそは賑やかにお花見がしたいものです。

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