中国語を上手に学んでる人の「勉強効率」の上げ方
中国語コーチングスクールthe courageの伊地知です。
これまで忙しい社会人を中心に本気で中国語を学びたい方が本気で学べる場を提供し、徹底してサポートしてきました。
今日はthe courage受講生にもよく伝えている、「中国語を上手に学んでいる方の、勉強効率の上げ方」を紹介します。もしみなさんの今の学習を見直すヒントになれば嬉しいです。
何を考えたら学習効果が変わるのか
まず、もし時間がた~っぷりあって、あまり学習効果や効率を考えなくて良い場合には、思いついたことから手当たり次第に勉強していけば良いですよね。
ただ、時間が無い中、少しでも学習効率を上げたいという場合「いつ(時間)・どこで(場所)・何を(内容)やるか」を丁寧に考えて、計画的に勉強しましょう。
一応中国語学習コーチとして書いているので中国語学習の話で取り上げますが、これは他の言語学習だろうと、仕事だろうと同じことが言えます。
例えばですが、仕事をするうえで以下のようなタスクがあったとします。
・メール返信
・企画書作成
・プレゼンの練習
これらを場当たり的に、とりあえず今時間があるからメールを返信しちゃおう、と考えるのではなくて、以下のようにそれぞれの特性を考えてスケジュールを組むとかなりスムーズに進めることができます。
・メール返信
(1分で終わるな、長くても5分、特に紙や鉛筆なんか要らない。)
→あとで移動時間があるから、その時電車の中でやろう。
・企画書作成
(こってり2時間は欲しい、場合によってはそれ以上かかるけど、少なくともまとまった時間が欲しい。)
→今まさに時間があるからこの場でザックリ作って上司に確認のお願いまで進めよう。
・プレゼンの練習
(最低30分、声に出せる場所があればできそう。)
→明日の朝会議室借りてやろう。
こういうのが得意な人は知らず知らずのうちに高速で頭の中でこれを考えて組み立てているので気付かないかもしれませんが、何か時間の使い方をうまくしたいんだよなという方は一度考えてみると良いですね。
あと、仕事ではできるのに、語学学習になると途端にできなくなるというケースもあって、それは語学学習を特別なものと思い込んでいるか、逆に優先順位を下げてしまっているからかもしれません。仕事と同じように捉えて取り組んでみましょう。
具体的にいつ・どこで・何をすれば良いか
ここまでは仕事に置き換えて例を見てきましたが、具体的に語学学習ではどのように取り組めば良いのでしょうか?それを決める考え方と一緒に具体例を紹介していきます。
仕込みと反復という考え方を持つ
まず、語学学習には仕込みのフェーズと反復のフェーズとがあります。仕込みというのは、理解して、その言葉の意味をよく知るということです。精読だったり、発音の確認だったりが仕込みです。
そして、反復は、仕込んだものを自分のものにするために、慣れて身体で覚えるために繰り返すことです。
仕込みが無い中で反復だけやってしまうと、すごい時間を使ってトレーニングしたんだけど、何だか力がついてない気がするということになりかねません。言われたことをただただ愚直にこなしてしまう方なんかはこれに陥りがちなので要注意です。(コーチの言うことを素直に聞いて実行に移すというのはとても良いんですけどね)
スキマ時間に向いているトレーニングを知る(相性がある)
次に、スキマ時間に向いているトレーニングを知るということも大切です。
具体的には、文法理解などはあまりスキマ時間に向いてません。
なぜかというと、こってりと内容を理解して、場合によっては今学んでいる教科書とは別の教科書や、その項目が解説されているブログ・YouTubeなどを確認しにいくような作業も必要になってくるからです。
一方、単語暗記などはすごくスキマ時間向きですね。
1分と言わず、10秒~30秒くらいでも数単語を覚えることができます。大切なのは、1回で覚えて二度と忘れないということではなく、覚えても忘れるからまた覚え直すという繰り返しが必要で、その繰り返しに時間を充てるようにすることです。
また、ここでも前項の「仕込み」の考え方が必要で、ちょっとしたスキマ時間に「さあ、何をやろうかな」と考えていたらそれだけで時間がもったいないので、苦手な単語はいつもピックアップしておいて、いつもその単語が出せるようにすると良いですね。
そのためには一番ラクなのはアプリですね。弱点にはマークをつけておいて、それだけ表示させることができます。
ただ、紙やスプレッドシートなどに自分の苦手な単語を記録しておいて、それを見れるようにするのも良いです。
大切なのはスキマ時間にやることを決めておいて、いざスキマ時間が来たらすぐにとりかかれる仕込みをしておくことですね。
ながらでもできることは実は限られてる
スキマ時間と同様によく語られるのが「ながら勉強」です。
これは何か別のことをしながら、同時に中国語の勉強をするということです。
結構負荷の少ない気楽な勉強と認識されがちなんですが、このながら勉強にも相性というのがあります。
簡単に言うと、集中しないといけないトレーニングはながらには全然向いてないということです。
リスニングは目も手も空くので、家事をしながらできるじゃん、ということで「ながら」の代表のように扱われるのですが、はじめて触れる教材のリスニングだったり、精読後最初のリスニングなどはすごい集中力が必要で、ながらとは全く相性が良くないです。
私もたまにイヌの散歩中に試みたりしますが、聞き込みが甘い音源だったりすると、集中して立ち止まってしまいます。散歩にならないのでイヌにジ~っと見つめられて我に返ることになります。
ではどんなものであれば「ながら勉強」と相性が良いかというと、復習・定着フェーズのものです。
具体的には「すでに何度もやり込んだ内容のリスニング」「既に覚えて自信のある単語の音声確認」などがそれにあたります。
こうしたものであれば「ながら」でも「ふむふむ、理解できてるぞ」と確認しつつ、もし途中で「ん?ここだけ何か意味が飛んじゃった、何だっけ?」という箇所があれば、そこだけを最後に確認するなどで効果的に復習・定着に充てることができます。
まとめ(まとまった時間に仕込みをしよう)
ここまで仕込みの考え方や、スキマ時間、ながら勉強と相性の良いトレーニングについてお伝えしてきました。
皆さんの学習を見直すポイントとして、まとまった時間、集中して取り組める時間に以下のような仕込み要素の強い勉強を充ててみましょう。
仕込み要素の強い勉強
・精読(単語や文構造の確認)
・苦手単語のピックアップ
・丁寧な音読
・シャドーイングの初期
また、スキマ時間やながら勉強では、それと相性の良い以下のようなトレーニングを充ててみましょう。
・音やリズムだけを捉えるような音読
・苦手単語の声出し暗記
・嫌というほど反復済のシャドーイング
最初はなかなかうまくいかないこともあるかと思いますが、こうした試行錯誤の積み重ねでどんどん勉強力がついてくるので、まずはやみくもではなく考えてみるところから、ぜひスタートしてみてください。
もし独学での学習が難しそうだと感じた時にはぜひコーチを頼ってみてください。どんなことでも相談できる無料のカウンセリングを承っているので、ご活用いただければと思います。(カウンセリング予約はこちらから)
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