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Dの意識

 「Dの意識」とは、某人気少年漫画に登場する「Dの意志」のパクリでもインスパイアでもオマージュでもありません。
 私が昔から提唱している哲学的な考えになります。
 「打算(DASAN)、妥協(DAKYOU)、惰性(DASEI)」というものです。ちなみに私はダサい(DASAI)も実践していますが、これは見た目であり、哲学ではないので今回は外します。

 御存じの方もいらしゃると思いますが、福島太郎の本体「よしきく」は物凄い貧乏&毒親で育ってきました。赤貧とか極貧とかの言葉がよく似合う生活でしたので「お小遣い」「おもちゃ」「お菓子」なんて「お」のつくものは「我慢」を通り越して、夢を見るような世界でした。ほぼ全ての級友たちの生活を羨ましく感じながら暮らしていたのです。
 なので、自分の生活や欲望に対しては「打算・妥協・惰性」という「Dの意識」で折り合いをつけるしかありませんでした。
 様々な課題(特にお金)について、誰にも期待できず「自分で何とかしなきゃ」という意識が強く、
 中学生⇒新聞配達
 高校生⇒スーパーでアルバイト
 大学に進学するために横浜税関勤務⇒夜間大学進学
というような生活をするしかありませんでした。

 今でも偶に考えます。
「もう少しお金に余裕があり、学業に専念できていたら、違う人生を歩んでいたかも知れない」
 一方で、お金が無いからこそ「Dの意識」とともに人生を歩み、曲がりなりにも54年生きてこれたこと、人の道に外れるようなことをせずにきたこと、今、そこそこに生活できていることは、少し誇らしくも感じています。

 なので、アメリカの心理学者アブハム・マズローによる「マズローの五段階の欲求」に照らし合わせますと
第1階層 生理的欲求 生きていくための(食べたい、飲みたい、寝たい)の本能的欲求
第2階層 安全欲求 安全・安心な生活(生活する場所、健康など)に対する欲求
第3階層 社会的欲求 集団に帰属し、仲間と共に行動したいという欲求
第4階層 承認欲求 他者から認められたいという欲求
第5階層 自己実現欲求 自分が目指す人間になりたいという欲求
第1階層から第4階層までの欲求については、小さいというか、少ないことで満足してしまうのです。

 第1階層⇒そこそこ美味しい物で満足です。高級料理に憧れはありますが、大きな魅力は感じないです。立ち食いそばを美味しいと思える自分が好きなのです。
 第2階層⇒豪邸なんて要らないです。立って半畳寝て1畳にちょいちょいぐらいの広さで、雨風が凌げたら満足です。
 第3階層⇒仲間うちでマウントをとろうとしたり、人を蔑み蹴落とすような集団で我慢するより、独りで良いです。好きな人と遊んでいたいです。
 第4階層 他者の物差しによる承認とか高評価なんか要らないです。自分の物差しで自分が満足すれば良いのです。
 という考えで生きています。ただ、ただですねぇ。
 第5階層 「目指す人間になりたい」、これだけは「Dの意識」が通じないのです。

「もっと良い話を書きたい。もっと挑戦して、もっと成長したい。自分にもっと伸びしろがあると信じたい」
 才も能も無いことを実感しながらも、この意欲だけは打算も妥協も惰性も無いのです。自分を諦めることだけはしたくないのです。

 と、いつもと違う真面目な展開に戸惑う方もいるかと存じます。先日寄稿したこちらのWEBメディア、「ジチタイワークスさん」

 実は最初に「3回分、原稿を書けますか」とのお話をいただき、「やります、やらせてください、喜んで」ということでスタートいたしました。

 「内容が悪ければ没になるんだろうな。いろんな方に声がけをしているんだろうな」
 という分別はありますので大きな期待はしていませんでしたが、上記のように1作目を採用していただき、先般
「2作目も掲載予定です。3作目も書いてみてください」
という趣旨の連絡をいただき、「マズローの5段階の欲求」ですとか「Dの意識」とかを基にして原稿を書きました。
 その余勢で本稿を書いております。所謂「真面目にふざける」「毎日ふざけて生きていく」です。

 実のところ「Dの意識」も「マズローの五段階の欲求」も、偉大な哲学者の一言の前では、全く意味も価値も無いのです。それでいて、このような私の戯言も受け入れてくださる素晴らしい哲学でもあります。
 それでは、日本が生んだ偉大な哲学者の言葉で本稿を締めます。

 これでいいのだ!

 
だから最後に宣伝してもいいのだ。
#何を書いても最後は宣伝

 この物語は3月下旬から動き出します。
 打算も妥協も惰性もなく、愚直に「美味しい葡萄」を目指し、あがき、もがいた男と、それを支え応援した方々の織りなす美しい物語です。
 

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